第16話 非通知
8月26日土曜日 朝
今日は久しぶりの休み。とはいってもついこの前まで夏休みだったのだが。
僕は休みの日はいつもより1時間くらい起きるのが遅い。今日はケータイの着信に起こされる。ん?着信?しかも非通知・・・誰だ!?
「はい。もしもし?」
「あっもしもし。浩樹だけど。」
「お前なぁ、不気味だから朝一から非通知でかけるのやめろよな。」
「わかった。前向きに検討する。つまりはNOだ。」
「はいはい。んで何のよう?」
「いや、何のよう?じゃなくて、お前以外もうみんな放送室来てるよ?」
「へ?」
「いや、だから、もうみんな休日登校してるんだって。」
「ん?夢の続きかな?」
「いい加減にせんか!! 1学期中に今日と明日の分の休日登校出したのはお前だろうが。はやく来い!!」
「あっ。そっか。」
「とにかく待ってるからな。みんなの分のお菓子買っておいたほうがいいぞ。」
「Yes,sir!! 高一以上はみんなきてるの?」
「ああ。」
「宿題もっていっていい?」
「馬鹿、はやく来い!!」
「冗談だよ。じゃあ30分後に。とりあえず文実の準備風景撮っておいて。」
「わかった。じゃあな。」
ふーん。これでまた散財か・・・ そろそろ安い店でも探すかな。
シャラララララシャラララ〜♪
ん? 今度はメールだ。この忙しいときに誰だ?
また非通知だよ・・・ ってメールでどう非通知にしたんだ?
『おはよう。柳川です♪ まだ学校来てないの? 中嶋君がダンスの練習風景撮りに来たとき、愚痴ってたよ笑
MDで音楽流すやつ貸してほしいんだけど。放送室の扉って重たいじゃん。だから剣道場まで持ってきてよ。よろしく。
野口が10時から代表者会議するのに誰も来ていないじゃないかって怒ってるよ。早く行ったほうが身のためだと思う。
あっあとお腹すいたからダンスのメンバーがお菓子買ってきてほしいって。
ジュースは4リットルくらいお願い☆
P.S.30分以内に学校来ないとお菓子とジュース代自腹ね^−^』
・・・僕に平和な夏休みをください。
さぁて、そろそろ現実を見据えようか。
とにかく、学校に向かうか。
今年最後の投稿になりそうです
なんかグダグダになりつつあるので、少し予定変えるかもしれません><