第15話 放送室の喧騒
放課後
僕はホームルームが終わるとすぐに放送室に向かった。別に理由はないけどね。
「やっほ。みんなやってる?」
高1生は高2生より授業数が1つ少ないため、村野たちが50分間先に部活できるのである。こちらとしては、文化祭が近いから、おしゃべりの時間ではなく、仕事にうまく活用してほしいのだが…
「何をですか?」
無理でした。
「期待した僕が馬鹿だったよ。」
「ん?どうした?」
「うわ、びっくりしたぁ。浩樹驚かすなよ」
「別に驚かしてないよ。」
「そうですよ。」
村野よ。お前が口を挟む権利はないと思うぞ。
「今日大山先生に下校延長のメンバーを紙に書いて提出してくれって言われたんやって。誰が必要かな。あっ中学生はだめだってさ。」
「高2の3人と、高1が村野と那州 明人+αかな。」
「問題はそのαなんだよ。」
「っていうかそれくらいじゃないの?」
「あっ休日登校のメンバー表もついでに出しておこうよ。」
「いいですね。メンバーは先ほどのメンバー+中3の…」
って誰が何言ってるかわかんないから。
「あの〜僕諸葛孔明じゃないんで、一人ずつ言っていってください。」
「「「はーい。」」」
とりあえずホワイトボードにメンバーを書いていって、途中の村野の案で休日登校のメンバーも付け足して書いた。
そして僕は今日もエクセルに向かう。はっはっは、エクセルの鬼だと呼んでくれ。
「よっしゃ完璧。」
「お前自分の名前忘れてるぞ。」
「それでいいのいいの。俺サボるから。」
パンッパンッ
「へいへい、わかりましたよ。真面目に仕事しますよ。」
海外からの投稿ははじめてです笑