第13話 お茶と呼び出し
8月26日 昼
「眠いよ〜。」
漢字テストのあった現代文の授業はは終わり、あれから漢字テストの勉強を努力した僕は机に突っ伏していた。……やっぱり慣れない仕事はするものじゃないな。
「悪あがきの結果はどうだったか?」
「半分は埋めたぞ。」
「お前が努力したの久しぶりに見たな。明日は太陽が西から昇るぞ。」
「むっ……失礼な。俺だってたまにはちゃんとやるんだよ?」
「自分でも疑問形じゃねぇか。」
「気にしたら負けだよ。」
「意味不明だな。」
とにかく疲れたことは事実だったので、その後の授業はいつもより増して熟睡であった。
昼休み
「腹減った〜。」
「お前はずっと寝てたんだからカロリー使ってないだろうが。」
「でも減るものは減るんだよ。」
僕は弁当箱を開けて、おにぎりを頬張った。すると運命とは不思議なもので……
『高2C組 池谷 悠司君、D組 柳川 奈美さん、E組 野口 勇君。以上の人は昼食後、大山先生のところに集まってください。繰り返します。…………』
おっと、このメンバーは文化祭関係だな。早く食べて行かなくては。
「悠司、呼ばれたよ。」
「文化祭関係?」
僕は無言で頷いた。いや、正確には口の中はご飯が詰まっていたので、喋れなかったのである。
お茶がない!!お茶を!!
「大丈夫? はい。」
伊藤さんがお茶を僕の目の前に差し出した。おぉ神は僕を見捨てなかった。伊藤さんに対する好感度アップだね。
「ありがとう、助かったよ。」
「どういたしまして。」
僕は素早く弁当箱の中をやっつけ、片付けた。ここで律儀に時間を計るのが純希である。あとから聞かされて、少しびっくりした。………38秒だったらしい。
とにかく僕はみんなに手を振りながら教室を出た。
ずいぶん間があいちゃいました汗
続きを楽しみにしていた人には申し訳ございませんです。
実はもうすぐテストだったりするので、もしかしたら更新遅れるかもです。