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伸彦
なんか、こんな小説があったらいいな
って思ったので、書いてみました。
「暑い。」
彼はうなだれるように呟いた。
あ、ごめん。
"彼"とは佐藤伸彦
俺のことだ。
さんさんと照りつける太陽。
道路の上がもやもやしている。
蜃気楼?
よくわからない。
「だぁぁぁぁぁぁ。」
意味もなく叫んだ。
叫んだというよりは、近くを散歩する老人に聞こえないよう
恥ずかしさに負け、うめき声に近いような声だった。
梅雨も過ぎ去り
すでに7月も中盤に差し掛かっている。
俺は今日もいつもと変わらず
昼前に学校を抜け出した。