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第2話

真夜「あら?あらすじはSS形式なのかしら?」


蒼弥「らしいね、、、」


渚「で、前回はどんな感じだったけ?」


真夜「私たちの日常を切り取ったありふれた話よ」


渚「・・・確かにそうだったわね」


蒼弥「最後に俺が言ったセリフは!?」


真夜「『星を見に行こう』でしょ」


渚「ここから今回は始まります~」


真夜&蒼弥&渚「それではどうぞ!」



蒼弥が部活の時に『今夜星に見に行こう』

と言ったその日の夜


私たち部員一同は見晴らしの良い小さな丘までやってきていた


歴代の天体観察部の先輩たちも良く使っていた場所で

天体観測にはうってつけの場所だ


「わあ~星がきれいだね~」


瀬華さんはくるくると回りながら夜空を見上げている


「瀬華さん、回りながらじゃ観測にはならないよ」


長屋君は回っている瀬華さんに注意した


すると瀬華さんは急に不機嫌な顔になり


「だって~、そんな堅苦しい観測の仕方より

こっちのほうが綺麗に見えるじゃん」


と、愚痴をこぼした


それを聞いて私も夜空を見上げた


そこには、吸い込まれそうな空と

ひとつひとつが綺麗に輝く星があった


瀬華さんがやったように私も回ってみる


すると星は尾を描いて私の上をまわりだす


だんだんと速くなっていく回転


星の光がひとつの光の輪となる


しかし私は目が回ってしまい、足を縺れさせて

草むらに倒れた


仰向けに倒れ、また空を見上げる形になった


「…」


とても澄み切った気持ちだった


いつも見ている教科書とは全く違くて


観測に使う望遠鏡とも違う


倒れたまま空を眺め続けていると


「ん?真夜、なんでこんなところで寝てるの?」


私を見下ろすようにして蒼弥が話しかけてきた


「…瀬華さんが言ってたことが、少し気になってね」


「あぁ、堅苦しい観測方法がどうとか、、」


「いつも見ている望遠鏡越しの星とはちがくて

まるで星たちが生きてるような感じだったわ…」


それは私の本当の気持ちだった


自分が柄でもないことを言っているのは

分かっている


「…真夜、隣いいか?」


そう言って蒼弥が私の横に座った


「返事を聞く前に座るのね…」


「まあ、いいじゃん」


私は蒼弥に聞きたいことがある


渚のことだ


たぶんあの手紙は渚が蒼弥に宛てた恋文だ


もしそうだとしたら


蒼弥は渚の思いを受け止めるのだろうか…


「あの、蒼弥…」


私が聞こうとしたら

蒼弥は急に立ち上がって


「なあ、真夜。知ってるか?

星はひとつが輝いているように見えるけど

実は二つの星が光っていることもあるんだって」


「その逆もあって

地球から見たら近いように見える

星同士でも実際はとても距離が離れているんだって」


「…」


知ってるわよ、という言葉を飲み込んで

蒼弥の次の言葉を待つ


「なんだか人の心の縮図みたいだよな

近いようで遠かったり

やっと一緒になったのに

分かりあえてなかったり…」


「真夜は、人を好きになったことはあるか?」


「…それは、渚のこと?」


蒼弥は小さく頷いた


やはり昨日の手紙は蒼弥への恋文だった


「蒼弥はどうなの?渚のこと」


蒼弥は落ち着いた様子で


「…わからない」


と答えた


私が蒼弥の方を向くと


蒼弥は真っすぐ空を見上げていいた


表情は分からない


「ただ、雨宮さんの気持ちを無碍にするつもりは無いさ」


そう言って私の方に向き直った蒼弥の目は

とても優しかった


「それじゃ、みんなと合流するか」


蒼弥はそう言って私に背を向け歩いて行った


私が蒼弥について行くと


後輩たちが全員固集まって話していた


「長屋と瀬華は熱心だな」


原田君は携帯ゲーム機を片手に持って

長屋君と瀬華さんに話かけている


「逆に聞きますけど、原田先輩はなんで

観測せずにゲームなんですか?」


長屋君が問いかけると


「俺が天体観測自体

もう飽きているから、かな?」


長屋君がむっとした顔で


「じゃあ、なんで…」


と長屋君が言いかけたところを瀬華さんが止めた


「やめなよ、長屋君」


「でも、同じ部活の人間として

なんでこの先輩が部活にいるか

聞かないと…僕の気が収まらない」


すると原田君は突然夜空を指差した


「俺らの上に輝く星

あれが織姫様だ

そしてそこから天の川の東にいるのが彦星様だ

さらにひときわ輝いている星で

夏の大三角ができる」


そして今度は

長屋君を指差す


「ひとつ言っておく俺がここにいるのは

星が好きだからだ」


そう言うと携帯ゲームを鞄にしまい


蒼弥と私に一言言って帰って行ってしまった


長屋君と瀬華さんも

いたたまれなくなったのか


その後すぐ帰ってしまい


この日の天文観測部の

野外観察は終わった


☆★☆★


週の終りの土曜日


だんだん照りつける日の光が強くなってきた

お昼頃


私は白いワンピースを着て

近所のコンビニに来ていた


良くこのコンビニには来ていて

漫画を立ち読みしたり

お菓子を買ったりしたいた


昨日の天体観察の記録を顧問の先生に

提出するためにレポート用紙を買いに来ていた


昨日蒼弥にメールで

『先生に提出するレポートを作るから

手伝ってくれない?』


と送ったが


『悪い、明日用事があるからごめんな』


と断られてしまった


後輩達に手伝わせるのは気が引けたので


結局、私一人でやることになった


コンビニでレポート用紙を買って

外に出る


さて、どこでレポートを書こうかしら…


とりあえず静かな図書館にでも行こうと

道を歩いていると


反対側の道に渚を見つけた


「あら、渚…」


声をかけようとして


手を振ろうとした時

隣に私の見慣れた男子がいた


私の良く知っている…


「蒼弥………?」

こんにちはなおとっとデス


昨日アクセス数閲覧を見て予想以上に


いろんな人が見てくれていて


とても感動しました!


今後もよろしくおねがいします

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