第三話 ジークの家族視点
第三話です。
第三話では、ジークの家族の視点を書きました。
ー父親 リューベルク視点ー
うちに息子ができた。
かわいいかわいい息子だ。
だが、
「子供ができたのは、なんというか、複雑な気持ちになるな。」
と思っていた。
自分の家族柄、自分は軍人になることが約束されており、実際に軍人となった。
俺は北部地区の騎馬隊長であり、仲間や家族からは剣の達人と言われている。だが、剣の才能はあるが、俺以外の家族は全員魔法を操ることができる。家に帰るのが嫌だった、怖かった。だから軍の宿舎で寝泊まりをしていた。
いつ俺は変わっただろうか。
あれは確かゴブリン戦争の時だ。
ゴブリン戦争で負傷した俺は前線の野戦病院に運ばれた。ゴブリンの波に押され、ゴブリンに馬をやられ、腹の臓物を引っ張られ、死んだなと思いつつ仲間に助けられ、野戦病院に運ばれた。そこで彼女に出逢った。死にかけの俺の眼には、女神に見えた。瀕死のときに助けられたこともあるが、たぶん一目惚れだ。後にわかったことだが、彼女は看護兵で、上級のヒーラーだったらしい。彼女じゃなかったら、きっと死んでいただろうと仲間に言われる始末だった。
戦争だったことも幸いして、ゴブリン戦争の終わった後、俺は彼女に熱烈にアピールして、なんか、交際できるようになった。
ジークができた理由は、単純に酒に酔った俺たちが、、、、、、いや、忘れよう。
とりあえず、子供ができてしまったので、責任を取ることになったので、結婚することになった。
まず、久しぶりに家に帰り、両親に報告。母にビンタされまくった。父は、自分を書斎に呼び、話をした。そのとき、リビングで彼女と母の二人きりだったのは秘密だ。それで俺はというと、父は、
「同じ事をするなよ。」
と、言ってきた。
これで知ったのだが、父と母は俺と同じくできちゃった婚であり、長男はだいじょうぶでほっとしていたが、まさか次男がと言って、仕方ないなと言ってくれた。
なんとも言えないのである。
リビングに戻ると、母と彼女が仲良く女子トークをしていたのを覚えている。
そんなこんなで俺たちは結婚して、この宝物が生まれたのだが、なんか結構大人しめとういか、静かというか、明らかに、
「赤ん坊だよな?」
と誰でも思いそうな子だ。
まあ、大きく育ってくれたらいいのだけどね。
ー母親 カッセル視点ー
うちの息子は扱いやすい。静かで物覚えもよくて、天才だと思う。
けど、なんかなぁ、怖いのよね。この子。
「まあ、普通に育ってくれたらいいか!」
明らかに赤ん坊ではないように感じるが、大丈夫だろうと思っている状態の夫婦であった。
この認識が後にどうなるかは、まだ誰も知らない、、、
ちなみに夫婦とおじいさんが一番危惧していること、それは
「またできちゃった婚は流石にないよな」
流石にないよな、、、
あれ、これって視点ではなくて、人物紹介だったっけ?
まあ、頑張って書くか〜
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