Protect the history of fated
初めまして。みねこです。小説を書くのが初めてなので優しい眼差しでご覧ください。よろしくお願いいたします
プロローグ
―――――これはいつかの戦いの記憶
地が震えている。
空が地上の炎に反射し赤い。
人間の泣き叫ぶ声や憎悪の声が聞こえる。
今とはまだ全然違う世界。
動物も自分たちの住む国も大陸も文明も「昔の出来事」と解釈し
生きている。
夕焼けのような赤い空を見て―――――
様々な人が死んだし国も無くなった。
たしか…自分もこの戦いにいた覚えがある。多分これが思い出せるなら自分は生きているのだろう。でも参加したことと今生きていることくらいしか分からない。
そして幾つか時間が経った時、
起き… 起きて…と起きるのを待つような声が聞こえてくる
その瞬間白く眩しい光に包まれた。
Ⅰ章 喜色満面
ん…?と瞼を開けてみる。瞼を開けたら白い髪の毛の少女が立っていた。
まるでこの世の物では無いような白く透明に見える髪の毛を持ち顔立ちも見たことの無いほど綺麗だ。容姿は14歳位に見える。
少女が口を開く。「やっと目覚めたのですね。私のメル君。もう何年も眠っていたよ。良かった。」と泣いている様な感じで話掛けてくる。
なにかとよく見えない。だがしばらくすれば目のボヤけも無くなる。寝ぼけてたのだろうか。確か名前は■■■□だよね?
■■■□は、…?と困った顔をする。
口をひらいた。「どうしたのですか?」と。
名前が言えてなかったのだろうか?言えるようで思い出せない。一部記憶が無いことに気がついた。
自分は口を開き「ここはどこ?そして今は西暦何年だ?」と。
少女は悲しそうな目でこちらを見てくる。あぁやっぱりそうか。という目で。
「ここは西暦2030年です。ここはラグナルクの医療室です。
《歴史を護る》と覚えてください。」
―――――ラグナルク…歴史を護る者…ということか?それに2030年と聞いても自分が意識を失ったのはいつか思い出せない。一応それも聞いてみた。
「なぁ。さっき2030年と言っていたが自分が意識を失ったのはいつなんだ?」
さりげなく聞く。
「貴方が眠ったのは2024年なのでおよそ6年間眠っていた事になりますね。」
…6年間も?
―――――自分が6年間眠っていたということだけでも理解が追いつかない。そしてなぜ眠ってしまったのか。それも聞く。いっその事全部聞いてしまおうと思い全てを教えてくれ。と聞いた。
……………はい。「貴方は今から7年前…2023年に歴史の異変が発生しそれを正すために過去へタイムスリップしました。タイムスリップした場所は紀元前
15世紀頃。トロイア戦争があった時代です。本来はアカイア勢が勝利する
結果なはずがイーリオス勢が勝利してしまったのです。なのでそれを調査し正すために貴方は赴いたのです。」
―――?余計に理解が追いつかない。トロイア戦争?タイムスリップ?もっと分からない。と思ったその瞬間頭に表せないほどの頭痛が走った。
うっ…頭痛と共に現れたのは今とはまだ全然違う街並みだ。そこは燃えていて
空も赤い地獄の様な景色だ。まるで戦争のまっ只中のような。
あ…頭痛が引くと景色も見えなくなった。
少女は心配そうに、「大丈夫ですか!しっかり!」と声を掛けてきた。
「あぁ。大丈夫。」と言う。先程みたあの景色はなんなのだろうか。
少女はホッとした顔だった。
「トロイア戦争は本当に地獄のような感じでしたよ。街は燃え、空は地上を反射したような感じで赤くなっていて。」と語る。
「一応貴方は歴史を護ることができたんですよ?アカイア勢が勝つ結果に戻せたのですし。」
―――――俺が歴史を護った。そう分かったけど矛盾が発生する。
「なあ、歴史に異変が発生したといったけどトロイア戦争で勝ったのはアカイア勢だろ?でも異変ではイーリオスだ。そうするとアカイア勢が勝ったという解釈をしている人はどうなるんだ?」
確かに認識の間違いが起きてしまう。
少女は「たしかにそうです。数ある並行世界でイーリオス側が勝つ世界もあります。もし仮にアカイア側が勝った世界でイーリオス側が勝つということになってしまったら言わばイーリオス側の並行世界がアカイア側の世界にねじ込むということです。なので正しい知識を持っている人は無意識の内に並行世界の自分と変わって行くのです。あ、並行世界と言っても色々ありますよ?
記録だけを持つ並行世界。 人の生き様を司る並行世界など。
これら全てが合わさって1つの世界としてできるのです。」
…詳しく説明を聞いたがあまりよく分からない。まあ簡単に解釈すると幾つかの並行世界で別勢力の勝つ世界もありこの場合は記録だけをもつ並行世界が自分が住んでいる並行世界へとねじ込んできたというわけか?
「あ、詳しい説明ありがとうな。あとその出来事の後の事は記録だけの並行世界になるのか?トロイア戦争が起こってた時代に記録だけだと根本的なことは変えられないだろう?」
「はい。トロイア戦争真っ只中の時は並行世界の人も紛れ込みます。
そうするともう大問題ですよ。仮にトロイア戦争で活躍したアキレウスが2人居ることになってしまうのだから。なので戦争なんかしてる場合じゃないですよ。並行世界でのトロイア戦争事態がこっちにねじ込んできて、まさに
トロイア戦争vs並行世界のトロイア戦争になります。なので並行世界を元に戻すには並行世界の人物を殺して元どうりにするしかないのです。それか並行世界がねじ込む前にそうなった要因を排除するしかないです。」
―――――殺すしかない。でもそれをやらない手段は大元の要因を排除する。
そもそも「要因ってなんだ?」
「要因とは並行世界ごとこっちの世界に召喚する魔法陣みたいな物です。
元々それをするのは不可能に近いです。行う人は人ならざる者か精鋭の魔術師複数人です。それを排除すればこの問題は解決します。」
魔術師。自分もそうなのかと気になる。それも聞こう。
「はい。貴方も魔術師ですよ。それもランクが1番高いです。」
―――――ランク?
「ランクは5段階に分けられます。」
Ⅲ流魔術師―――即ち下級の魔術しか使えない。
Ⅱ流魔術師――――即ち中級程度の魔術を行使する。
Ⅰ流魔術師――――即ち上級の魔術を行使する。
魔法師――――ほぼ全ての魔術を使え、更に不完全ながら魔法を1つ程度使える。
魔法使い――――魔術は全て使える。完全に魔法を使える。
「精鋭魔術師というのはⅠ流のことでしょう。魔法使いは非常に少い逸材です。魔法というのは全てで8つあります。」
Ⅰの魔法―――■■■■を行使し■■を■る。
Ⅱの魔法―――死者を生者に完全に生き返らせる。
Ⅲの魔法―――過去へ行ける。しかし1日以上は遡ることは不可能
IVの魔法―――■■へ行ける。
Ⅴの魔法―――■■■■■■■■■■■■■■■■■■
Ⅵの魔法―――詳細不明。過去の物。
Ⅶの魔法―――過去の■■■■を器に憑依させる。
Ⅷの魔法―――■■■■への移動。
「と、記録に記されています。貴方のランクは魔法師です。確か貴方が不完全ながら使える魔法はⅢの魔法です。」
――――自分が魔法師。実感が湧かない。
「詳しくありがとう。できればステータスの様な物があったら見せてくれないか?頼む。あと君の名前は何か教えてくれないか?」
「はい。」
と優しく微笑む。
「貴方の名前はスカーアハ・メル・ルフェアです。」
+というのはそのスキルがいかにレベルが高いかです。10まであります。
測定不能はXと表せれます。
種別:魔法師&槍兵
スキル:治療+9――高度な治療を可能とし疑似的に破損した体の1部を生成可能
゛ :特殊耐性10++―― 中級程度の毒、やけどなど状態異常を無効とする。
そして知識や歴史の改変の干渉を一切受けない。
゛ :リード+X―――仲間を率いるキッカケを作ることが得意。
゛ :即死耐性+X―――即死を付与する攻撃を無効化する。
゛ :二重人格+XX―――別側面の自分。
゛ :■■■■■+■■―――■■■■の者しか■■ない。
゛ :
「このくらいですね。貴方は魔術師の中でもトップレベルです。
ですが何故か私たちがトロイア戦争から元の時代に帰還した際にはあなたの存在は極一部の者しか知らず、忘れ去られてました。
何故か最後のスキルは表示されません。
それと私の名前はルーナです。貴方の相棒として活動していました。
気安くルナとでもお呼びください。」
――――そのような物が自分に備わっているのかと驚く。
「ルナか、よろしく。色々教えてくれてありがとう。でも記憶が全然ないんだ。魔法師と言うわけだが、色々使い方を忘れてるかもしれないから
サポートよろしくな。」
ルナは笑顔で優しい声で
「はい。」と言った。
「貴方のランクは何年も眠っていたことにより格下までに降下しました。
SからEまである中で貴方はEです。
過去に貴方と共に行った時空移動はSランクの中でも特に選ばれた数人しか了承されません。なのでラグナルクから出されるクエストなどをクリアして
ランクを上げる試練などを突破するしかありません。まずは共にEランク
指定のクエストでリハビリをしましょう。」
――――詳細は分かった。自分が魔法師で槍兵であること。やるべき事はSランクまで上げて時空移動をしまた同じ事をすることだ。
「分かった。これから活動すればだんだん記憶も戻ると思うし頑張るよ。」
「ルナは喜んで了承した。」
――――明日からリハビリをしよう。
閲覧ありがとうございました!気に入ればブックマーク等よろしくお願いいたします!次回はクエストに行ってみようと思います!楽しみにしていてください〜