第三話 私が私であるために
子どもたちは小一時間シオンをどつき回すと、満足したように自分たちの寝室に帰っていった。
疲れ切ったシオンはげんなりとした顔で私を見つめる。
「ジークさんも手伝ってくれたらよかったのに……」
「自業自得だ。頭を冷やすのにちょうどいい」
私は部屋の隅の方に避難していたリンネとクライブを見やる。
「アレがウチの子供達だ。
可愛いだろう」
「はあ……たしかに可愛らしいですが……」
リンネの歯に物が詰まったような言い方の理由もわかる。
うちの子供達はちょっとばかり特殊だ。
夫のシオンが魔族でありながら天使の血を引いているということもあって、魔族、天使、人間の血を合わせ持つ世にも稀な子どもたちである。
しかも、その容貌もジェイドは魔族らしく銀髪紅瞳と金山羊の角を有しているし、ネイトは私と同じ金髪碧眼の人間と変わらぬ容貌、セレナに至っては白金の髪に背中に天使の翼が生えている。
セレナだけはぐっすり眠っていて顔を出していないが、もしリンネが見たら驚くだろうな。
「そんなに怯えることないだろう。
魔王を討伐した『最後の英雄』のひとり、『聖騎士』リンネともあろうお方が」
「いや……丸腰であんな攻撃食らったらちょっと……」
それほどか?
どうも私やシオン基準で見てしまうから子どもたちの強さのレベルが良く分からん。
「クライブ。見てのとおりだ。
俺にお前のつまらん夢を押し付けるんじゃない。
こっちはあの子どもらの相手だけで手一杯なんだ」
「承知しました……
貴方様の仰る通り、あなたには世界などどうでもいいことなのでしょう。
たとえ世界が滅んでもこの島にいる限り、あなた方家族は無事なのでしょうから。
亡くなられた御父上も御母上もそう望まれるに違いない」
クライブは大きなため息をついてそう答えた。
◇◇◇
その夜、ベッドをリンネとクライブに明け渡して、私たちは居間のソファで寝ることとした。
「ねえ、ジークさん。さっきはゴメンよ。
完全にキレちゃってた……」
「いいさ。お前が暴走したら止めるのも妻の役目だ。
散らかした部屋の修理は夫の役目だがな」
「反省してる……」
くく、と私は笑ってシオンの寝転んでいるソファに移動し、彼の上にのしかかった。
胸の鼓動が直に伝わってくる。
「シオン、クライブの言っていたこと、どう思う」
「外の世界が大変なことになっているってやつ?」
「うん」
「知ったことじゃないね。
魔族連中がいがみ合うのは大昔からの常だ。
人間たちの方も共食いみたいなもんだろ。
魔王が人間たちを滅ぼそうとしているならまだしも、勇者様の出る出番じゃないよ」
「私は別に……」
「ああ、分かっているさ。
ジークさんはもう勇者じゃない。
俺の妻で、子どもたちの母親だ。
君が包まれるべき平和はこの島の中にある」
シオンは私の髪を撫でる。
その心地よさに顔が緩む。
何年経っても、シオンの腕の中にいる時の幸福感というものは色あせない。
心地よさが次第に眠気に変わっていき、私は静かに意識を手放した。
翌朝、クライブとリンネの乗ってきた船をちゃんと海にまで戻してやった。
食料と水はたんまり渡してある。
滅多なことがない限り、無事マリアーヌに戻れるだろう。
別れの間際、リンネは私とふたりきりで話がしたいと言ってきたので、私は応じた。
ゆっくりと砂浜を歩きながら、リンネは私に尋ねる。
「夫と子供のいる暮らしとは幸せなものですか?」
「呼び出して聞くことがそれか……」
「重要なことですよ。
私はこのとおり、恋も知らぬまま結婚の機を逃してしまいましたからね。
あなたよりは結婚できるものだと思っていたんですけど」
「ひどい言いようだな」
「だって、ジークリンデ様は男性への興味が一切なかったじゃないですか」
「命がけの旅をしている時に愛だの恋だの言ってる余裕があるか。
それに、あの頃の私は子どもだったんだよ」
「罪づくりな勇者様だ、と生暖かい気持ちで見守っていましたよ。
身分、年齢、性別問わず、貴方に惚れていた人はたくさんいましたから」
「……最後の一つは聞かなかったことにしよう。
いや、思い当たる節がないわけでもないが」
なんて、他愛もないバカな会話だ。
だけど、それが心地よかった。
迫害を受け、マリアーヌの各地を逃げ回っていた頃、ともに戦った仲間たちも皆私の敵になってしまったと思っていた。
だけど、そうではなかった。
こうやって思い出話に花を咲かせることができるくらいには。
「すまないな。リンネ。
本当ならもっと身体を休めさせてやるべきだ。
だけど」
「構いません。
傷を負ったわけでもなく、ただ飢えて弱っていただけのこと。
もうこのとおりピンピンしてるんですから」
ピョンピョンと飛び跳ねるリンネの三つ編みが上下に揺れる。
少女だった頃の面影をそのままに。
「まさか、ジークリンデ様と再会できるなんて思いもよりませんでした。
しかも、こんなに幸せに暮らしていらっしゃる……
奇縁をたぐらせてくれた神に感謝しています。
あなたとあなたの家族がいつまでも幸せに暮らせるよう、私は死ぬまで祈りを捧げたいと思います」
神に祈りを……か。
教会が如何に歪み腐りきっていても彼女の敬虔な信徒ぶりは変わらない。
その在り方を私は尊いと思う。
もし、できることなら彼女と…………いや、よそう。
「リンネ。さよなら……
お前と会えて良かった」
私はそう言って、彼女を抱きしめた。
◇◇◇
「さーて、アイツらに食糧をくれてやったから保存食はゼロ!
水瓶までくれてやったし、新しいの作らないと」
朝食を摂ったシオンは子どもたちを抱えながら、今日の仕事のことを私に話した。
「なら私はクライネたちを連れて狩りに行ってくる。
子どもたちの世話は任せたぞ」
「えーーーっ! 俺も狩りに行きたい!」
ジェイドが大声で文句を言う。
「お前は魔法で獲物を吹き飛ばすだろう」
「剣で倒すから! 絶対魔法は使わない」
私はため息を付いて、魔法を使ったらすぐ家に連れて帰ると言いつけてジェイドを連れて行くことにした。
ま、そうなればネイトが黙っているはず無いんだがな。
結局、息子コンビと狼トリオを連れての賑やかな狩りとなった。
獲物を仕留め、家に帰ってきた私は片っ端から解体作業に取り掛かる。
と、そこにセレナがフラフラと近寄ってきた。
「どうしたセレナ。血がかかるからアッチに行っていろ」
セレナは私の言うことを聞き流して、
「昨日来ていた人たち……もう来ないの?」
と質問してきた。
「ああ、そうだよ。
たまたま島に流れ着いてきただけだから」
「……おかしいなあ」
セレナは首をかしげる。
「おかしいって何がだ」
「なんだか、一緒にごはんを食べる夢を見たの」
そう言って、セレナはふわふわとした足取りで私の元を離れていった。
どうにも不思議な子だ。
ジェイドやネイトはわんぱくだが分かりやすい。
だが、セレナは彼らとは違って私たちとは違うものが見えているようで、理解に困る時がある。
やはり、天使の血が強いことが影響しているのだろうか。
ふと、思案に暮れたが肉の解体作業中だということを思い出して、再び作業に戻った。
だが、ひと月以上経ったある日、セレナの言葉は真実となる。
◇◇◇
「野菜もちゃんと食べろ!」
「これはジェイドが僕のお皿に移してきたんだよ!」
「何を言ってるのかわからん」
「ジェイドオオオオオ!」
いつものように賑やかに朝の食事を摂っていた矢先だった。
バンっ! と食堂のドアが破れるように開き、憔悴しきったクライブが入ってきたのは。
「クライブ……お前死にたいんだなぁ」
静かに怒りをあらわにするシオン。
クライブは両手を床に付き、頭を下げて、
「お許しくださいとは申しません!
ですが……どうか、どうかリンネ殿をお救いください!」
その言葉を聞いて私は立ち上がる。
「リンネがどうかしたのか」
「この島を発ってしばらく経った頃……只人の軍艦に襲われて捕まってしまいました。
助けようとしましたが多勢に無勢……
私は助けを求めてこの島に戻ってきたのです」
床についたクライブの拳が固く握られる。
船には片道分の食料しか乗せていなかった。
マリアーヌにたどり着く直前に、こちらに折り返してきたのであれば、クライブはろくに食事も水も摂れていないことになる。
やせ衰えた手足、顔周りの肉は削げ落ち、目は真っ赤に充血しているが顔色は真っ青。
生きているのが不思議なくらい憔悴しきったその様子に私はこれが狂言の類でないと分かった。
「女を守れず、おめおめと逃げ戻った挙げ句、みすぼらしい姿を見せて同情を買おうだなんて魔狼将軍も地に落ちたもんだ」
冷たく言い放つシオン。
子どもたちは戸惑った表情で視線を私たちとクライブの間で行き来させた。
「シオン、子どもたちが見ている」
「チッ。お前たちは外に行っていなさい」
珍しく険しい顔をしているシオンの言葉を聞いて子どもたちは怯えるように部屋を出ていった。
「襲ってきたのは誰だ。
軍艦と言うからには旗も出ていただろうし、敵も鎧を着ていただろう」
「リンネ殿の持っている鎧に刻まれていたものと似たあつらえのものだった。
おそらく、教会騎士団の手の者かと」
私は歯噛みした。
船に乗っているところを襲撃されたのであれば、マリアーヌに戻ってくるところを待ち伏せされたということだろう。
おそらく、リンネがクライブと手を組んだことは以前からバレていた。
それでもクライブと背後にいる存在を突き止める道具としてリンネは泳がされていたのだ。
「お願いします! あの者は死ぬには惜しすぎる人間です!
信じていた教会が腐りきっていると知りながらも、神の存在を疑わず、己の信仰を捨てはしなかった!
弱き者を救い、この世に少しでも光を照らそうと努力されていた!
拙者は……その在り方を尊いと思って、彼女に心を開いた。
魔族として何百年もの時を生きてきた拙者にとって、唯一出来た只人の友なのです!
どうか、御慈悲と救いの手を……
この上ない非礼とは重々承知。
叶えていただけるのであれば今すぐこの首を掻ききりましょう……
ですが! 何卒――」
「いらないよ。そんな首」
シオンは立ち上がった。
「クライブ。これはお前の罪に対する罰だ。
親父が死んでもなお災いを人間の世にもたらそうとしたお前の。
只人に情が湧いた?
友と呼べる間柄の者ができた?
そんなことで許されるものじゃない」
「ですが、その責め苦をあの者が負うのは……」
クライブは弱々しく答える。
そんなクライブをしばらく無言で見下ろしたシオンは腕組みをする。
「ジークさん。こいつに同情しないでよ。
親父を殺した君はコイツからすれば忌むべき敵だ。
いつ牙を剥いてくるかも分からない奴の願いなんか耳を貸す必要もない」
そうだろうな。
クライブはシオンにこそ恭しい態度をとっているが、私には敵意を隠しきれていない。
シオンの妻であるため抑え込んでいるのだろうが、コイツにとって私は主君の仇以外の何者でもない。
だけど……
「クライブ……リンネの連れ去られた場所に心当たりはあるか」
「ああもう! ジークさん!」
嘆くようにシオンは怒鳴った。
私の問いにクライブは首を横に振る。
「教会の勢力圏としか……
だが、勢力が小さくなったとは言え奴らの拠点は複数ある。
拙者もすべてを把握しているわけではない」
教会は魔族と通じたリンネを捕まえた。
ということは、リンネの口から繋がりのある魔族の情報を全て吐き出させたいのであろう。
そのためにはどのような手段も使うはずだ。
神の信徒は自分たちの行いが神のご意思によるものであるという大義を掲げるから、倫理や道徳のタガは外れがち。
死に救いを求めたくなるほど熾烈な拷問が行われていることは確実だ。
リンネ……私の旅に最後まで連れ添ってくれた仲間。
私に畏敬の念を持っていながらも友のような気さくな態度で接してくれていた。
当時の私は度重なる戦の中で心を凍らせるようにしていて、つれない態度ばかり取ってしまっていたけれど、本当はもっと彼女と触れ合いたかった。
そんな彼女の身が危機にさらされている。
身体も心も打ちのめされた挙げ句、殺されてしまうことなど看過できるはずがない。
「しらみつぶしに教会の関係する施設を襲撃するか……
だが、下手に刺激すればリンネの命が……」
「いいかげんにしなよ!
そんなの無理に決まっているだろう!
身内の裏切り者の居場所の情報なんて出回るわけがない!
見つけ出すだけでも何年かかるかわかったもんじゃないぞ!」
「いいかげんにしろ、はこちらのセリフだ!
私にとってもリンネは守りたい人間だ!
お前がクライブに反発しようがそんなの私には関係ない!」
「関係ないわけないだろ!
ジークさんにもしものことがあったら俺たちはどうなる!!
薄情だと思われるだろうけど、俺は家族で平和に暮らすことが何より大事だ!」
シオンがこんなふうに声を荒げて怒るのなんて初めて見るかも知れない。
それくらいに不安なのだろう。
私を危険に晒すということが。
うざったい、なんて思わない。
これもシオンの私に対する愛情の証拠なのだから。
それでも……
「私は……お前の妻で、子どもたちの母親。
家族と一緒に暮らしていくことが何よりも大切だっていうのは、私だって同じだ」
「だったら――」
「だからこそ、私はここでリンネを見捨てられない!
私には力がある。
人々に恐れられてしまうほどの力が。
そんな力を持っているのに、仲間一人守ろうとしない私が子どもたちにいったい何を教えられる?」
私の言葉にシオンは口をつぐむ。
シオンだって分かっているはずだ。
リンネを見殺しにしてしまえば、私が一生消えない傷を負うことを。
それでも、夫として父親として私の命の安全を優先しようとしている。
そのことを非難できるものか。
「私は、お前の妻で子どもたちの母親として恥ずかしくない私であり続けたい。
意地っ張りでスマンな」
シオンは宙を仰ぎ、ハッと息をつく。
「ジークさんはやっぱり勇者だよ……
俺なんかと違って、勇敢過ぎるよ」
「幻滅したか?」
「まさか」
ハハッ、と笑ってシオンは椅子に座り込む。
「だが、現実問題居場所がわからないとどうしようもない。
今のジークさんには諜報活動をしてくれるような仲間もいないだろう。
クライブも昔ならいざしらず、今は死にかけの孤独な老犬だ」
辛辣なシオンの評にクライブはうなだれるが、
「となると……俺がやるしかないってことだよなあ」
「シオン!」
思わず声が弾む。
シオンは照れくさそうに頬を掻く。
「イヤイヤだけどね。
でも放っておくとジークさん何するかわからないし。
この島のことを知っているヤツがろくでもない奴らの手に落ちているってのは落ち着かない。
それに……」
シオンはクライブを見つめる。
「アンタにはなんだかんだで世話にもなったからな。
ここでまとめて借りは返しておく。
ケリが付いたら金輪際俺たちに関わるなよ」
クライブは目から涙をこぼして、頭を垂れた。
「さーて、じゃあひとっ飛びマリアーヌに行ってこようかな」
「じゃあ、私も準備を」
「ジークさんはここに残れ。
子どもたちだけで留守番なんてさせられないだろう。
正直、アテのない作戦だ。
どれくらい時間がかかるか分からないんだから」
シオンの言葉に納得はすれども、歯がゆさが募る。
自分の手でリンネを助け出したいと思っているし、シオン一人で行かせるのも少し不安だ。
シオンは能力こそ高いが、実戦経験は少ない。
真正面からの戦闘でこいつを倒すのは至難の業だが、搦手を使われれば分からない。
対して私は魔王討伐のために何年も戦い続けていたし、逃亡者時代もさまざまな罠をくぐり抜けてきた経験がある。
危険への対応能力という点においては私に分がある。
できれば、二人で向かいたい。
だが、子どもたちを置いてはいけない。
私たちがいなくなったら泳いででも島を出てきかねないんだから。
唇を噛んで悔しがっていると、セレナがドアを開けて入ってきた。
「セレナ、外に行っていろと言っただろう」
私はしゃがみこみ、セレナの肩を掴むが、
「わたし、あのひとのいるところ……わかる」
と言い出したので、私もシオンもクライブも面食らった。
「あのひとって……リンネ……お母さんの友達のこと?」
「うん。いま、暗い所に入れられて動けなくなっている」
クライブは状況を把握できていないようだが、セレナのことを知っている私とシオンはこの子の言っていることがデタラメでないと思っている。
「近くにいけば分かると思う。
わたしもいっしょにいく」
「ダメだ! 外の世界は危険なんだ!
お前がついてくるなら、お父さん絶対行かないぞ!」
シオンは床に座り込んで居直った。
だが、セレナは首を横に振る。
「助けに行かなきゃいけない。
そんな気がする」
「セレナ……」
シオンは困った顔をして私に助けを求める。
難しい選択だ。
リンネを助けるために、セレナを危険な場所に連れて行く。
シオンがいればおそらく大丈夫だと思うが、万が一はあり得る。
クライブを連れて行くにしてもセレナの命を預けられるほど、力も心も信用できない。
とはいえ、リンネの命が長く持つ保証はない。
そうなると……
「分かった。セレナ、力を貸してくれ」
私がそう言うと、シオンは騒ぎ出した。
「なんで!? ジークさん何考えているの!?
みすみす子どもを危険な場所に連れ出すなんて!」
「だが、リンネの居場所が分かるのはセレナだけだ。
場所が分かれば作戦の成功率は上がる」
「だからって……
いくら俺でもセレナを守りながら戦うのは危険だ!
もし、相手に手練がいたとしたら万が一のことも!」
「たしかに、お前ひとりでセレナを守りながら、セレナを助け出すのは難しいだろう」
ならば……と前置きをして、
「私も一緒に行く」
と言った。
するとシオンはさらに顔を歪めて、
「正気!?」
「もちろん。私は護衛しながらの戦いの経験も豊富だ。
剣が一本あれば、矢でも魔法でも叩き落として見せる。
戦いから離れているとは言え、人間相手なら遅れはとらんよ」
「だけど、ジェイドとネイトはどうするの?
アイツらを島に置いていくつもり!?
そんなの絶対、納得しないぞ」
「無論連れて行く。
アイツらに留守番はできん。
我慢できずに泳いででも私たちを追ってくる可能性が高い。
手元に置いておくほうが安全だ」
「だけど、万が一……」
「私の万が一の時はお前がどうにかしろ。
不条理を扱うのはお手の物なんだろ」
ニッ、と笑う私にシオンはお手上げと言った感じで、
「ま、いっか」
と答えた。