部屋のバーター
くたびれた服を
破いて縫い合わせ
雑巾にした
どうにかして
使い道を探しては
結局
同じ結論になる
変わらない事と
変わる事は
自由でありながら
不自由を強いる
全ては自由にならない
汚れは落ちて
綺麗になるが
いずれは
掃除を
しなければならない
壁を拭いても
床を拭いても
毎日やらなければ
汚れは
そこにある
いつの間にか
そこにあるのだ
死に際の花瓶の花
落ちて行く花弁
諦めようと
諦めないと願っても
切り取られた花は
枯れる
クシャクシャの葉
歯抜けの花の顔
見つめ合っては
不要を突き付け
ゴミ袋へと消える
そこに悲しみは無い
不要には
悲しみが付かない
だからこそ
自己満足が輝くのだ