カキツバタ①
彼女が死んだ。
自殺だった。
その日は彼女が18の歳になる予定の日だった。
僕と彼女は特別仲が良かったわけではない。
ただ、3年間クラスが同じで名前が似てるというだけだった。
確かにこの3年間で僕が彼女と話したのは周りの女子の中より1番多いだろう。いや、この18年間の中よりかもしれない。
ただ、それだけだ。それだけ。
(彼女は人気者だった )
いつも輪の中心に居て彼女を悪く言うやつなんて一人もいなかった。僕が知る限りでは。
(彼女は可愛かった)
日本人形のような黒髪ロング パッツン前髪
長い睫毛に大きな目 真っ赤な唇に 雪のように白い肌 そんな彼女の事を女子は憧れ男子は1度は恋心を抱いただろう。僕を除いて。
(彼女は優しかった)
3年間もクラスが同じなんだ、何回かは席が隣になったり前後になったりしたこともある。
その時彼女は毎回僕に「よろしくね渡辺くん」と言ってくれた。
彼女と僕が出会ったのは入学式その時から彼女は一際目立っていた。
そんな彼女と僕は話すことも無ければこれから先関わることもないと思っていた。
だけどそれは間違いだった。
いや、そうすることも出来たし そうしないことも出来た、、、はずだ、きっと、
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高校1年生の時5月に席替えがあった、関わることもないと思っていたのに彼女が僕の前の席になった。
「私 田邊 凛よろしく渡辺くん。田邊と渡辺ってちょっと似てるよね」
パッツン前髪の下から睫毛に縁取られるように覗く大きくて優しい目で僕を見て雪のように白い腕を伸ばして微笑んでくる。
それが僕と彼女の最初の会話だった。
初めましてさペンと申します。
初投稿になります。
暇潰しにでも読んで頂けると嬉しいです。




