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Second Earth Online  作者: ジャック
第1章
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22/37

春のポーションまつり1

ゴリゴリ・・・ゴリゴリ・・・


3日ぶりにログインできた俺は、ひたすらいやし草をすり潰していた。

おかしい、こんなはずじゃなかったんだが・・・



――ここ2日間、大学の入学式とバイトでSEOにログインできなかった俺は、久しぶりのログインに心を躍らせていた。新しいフィールドに探検に行こうと思って、とりあえずクエストを探しに行ったんだ。


そしたら、初級ポーションの作成が再びクエストで復活しているのを見つけた。

どうやら、時間がたつとクエストは復活するようだ。

今は金欠だ。少しでも増やしたい。迷わずクエストを受諾した。



――コンコンコン♪

「はーい。」

アルクさんが出てくる。今日はポニーテールだ。かわいい。

髪型を変えただけかな? と思ったが、よく見ると首筋に鱗がある。


「お久しぶりです。設備を借りに来ました。」

3日間会ってないだけなのに、ずいぶん久しぶりに感じる。

アルクさんは「どうぞー。」と言うと、眼鏡めがねを付けて机に置いてあった本を読みだした。


トムソンから職人の腕輪を貰ったのを思い出した。

装備すると、DEXが5も上がった。

錬金術師の初期装備品3つで+3なのに、アクセサリー1つで+5だ。

トムソンは気軽にくれたけど、後でちゃんとお礼言わないといけない。


初級ポーションを作成しよう。

調合の比率について攻略情報を確かめたが、まだ載っていなかった。

錬金器具を揃えるだけで1万Gする。

まだ器具を揃えられている人が少ないのかもしれない。


だが、作っていく内に大体の傾向は見えた。


実験No.20

中温 水×0.7 いやし草の粉×1.1


『初級ポーション(ランクA)を作成しました。』


今までで最高の品質だ!

これが最高品質なのか?いや、良品となっている。まだ上がありそうだ。



・・・・・

実験No.24

中温 水×0.8 いやし草の粉×1.2


釜から七色の光が溢れる!

『初級ポーション(ランクS)を作成しました。』


やった!これが正解だったに違いない!

俺はジャンプして喜ぶ。スキップもしてみた。


パチパチパチ!


アルクさんが拍手してくれた。

見られていたようだ。少し照れる。

いや、調べるの大変だったんだよ。ホント。

少しテンションがおかしくなるのは仕方がないことだ。うん。


鑑定すると『高品質 HP22回復する』と出てきた。

最初に作ったポーションの倍以上の回復量だ。


あと5個、同じものを作ろうとした時にチャットが現れた。


ユージからだ。


『今、どこにいる?』

「グンマーサーバーの錬金術師の小屋だよ。」

『分かった。今から行く。』


5分位経ってから、ユージが来た。テルもいる。


「よう、調子はどうだ?」

「どうだって、初級ポーションは高品質まで作れるようになったけど・・・」

「ジンク、すごいじゃん!」


テルが褒めてくれる。


「物は相談なんだがな、ジンク。お前のポーション評判良くてな。もう30個ばかり作ってくれないか?」

「あはは・・・僕もなんだよね。フレンドからもっと欲しいって言われて。20個でいいから欲しいな。」


合計50個だ。作れない数ではないが、少し時間がかかる。


「ユージ、テル。実は・・・」


俺は錬金器具を使った錬金術の説明を2人にした。

実際に器具を使って作成してみる。


中温 水×0.8 いやし草の粉×1.2 ハチミツ×1

で作成した。


『初級ポーション改(ランクD)を作成しました。』


七色の光は出なかった。

これは正解ではないらしい。

ただ、前回よりもランクがだいぶ上がっている。粗悪品ではない。


「HPを35、MPを5回復できるみたい。」

「MP5も回復できるのか!HPの回復量も通常のポーションと大差ないし・・・これは1個120Gで売れるな。」

「120G!?」


前回の5割増し料金だ。暴利だ!


「HP40回復させるポーションが50G、MP10回復させる初級マジックポーションが100Gだ。味もいいし、問題ない。売れる。」


ユージが断言した。

ただユージが良くてもこっちには問題がある。


「ユージ、ハチミツが足りないよ。今20個しかない。」

「問題ない。狩ってきた。」

「あ、僕も。」


ユージからハチミツを50個渡される。テルからは30個だ。


「・・・あと、これは切実な問題なんだが・・・金がない。いやし草が30本しか買えない。」

「お前、あんだけ借りといて・・・まぁいい。必要経費だからな。前回売れたポーション代だ。とっとけ。」


ユージとテルから合計1200G受け取る。

一気に懐が温かくなった。


「じゃ、30分位かかるから、また後で取りに来て。」

「げ、そんなにかかるのか。」

「また後で、ジンク。」


テルとユージが出ていった。

そして今に至る。


いやし草100本をすり潰すのは思ったよりも大変だ。

もう10分近く同じ動作を続けている。


この後は、水と粉を測ってから温めて、ハチミツを一緒に釜に入れてかき混ぜて。

本当にこれ、後20分で出来るのか?

・・・待てよ?


中温 水×0.8 いやし草の粉×1.2 ハチミツ×1 は初級ポーション改の最適解ではなかった。


試しに 温め無し 水×1 いやし草の粉×1 ハチミツ×1

で作成する。


『初級ポーション改(ランクE)を作成しました。』


ランクが一つ低い。

次に水を低温に変更して同じように作成する。


『初級ポーション改(ランクD)を作成しました。』


水の温度を変えるだけでランクDになった。楽だ。


残り49個はユージとテルが戻ってくる前に何とか作成できた。

経験値が大量に入った。錬金術師のレベルが2つも上がっている。


「サンキューな。あと、今度の土曜ってジンク予定あるか?」

「土曜は・・・午後からバイトだから朝ならいいよ。」

「そうか。リコも来れるみたいだから、また皆で狩りに行こうぜ。」

「いいねー。行く行く!」

「また後で連絡する。」

「バイバーイ。」


ユージとテルが出ていった。

久しぶりにリコとも会えるようだ。


ジンク

LV9


HP 47

MP 81

STR:10

VIT:14

AGI:11

INT:27(+1)

DEX:27(+8)

LUC:13

生産職:錬金術師LV5→7

称号:錬金術師の卵

所持金500G(借金9000G)

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