錬金術開始
とうとう1000G貯まったのだ。これで錬金術ができる!
そう思った俺は、ユージ達と別れると錬金術の小屋へと急いだ。
既に装備も錬金術師に変えてある。
小屋から光が漏れている。人はいるはずだ。
コンコンコン、扉を叩いた。
「はーい。」
そういいながら出てきたのは金髪のスレンダーな女性だ。
顔はアルクさんに似ている。姉妹かな?ん?ちょっと待て。確か掲示板で・・・
「・・・アルク先生ですか?」
「そうですよー。何の御用ですか?」
アルクさんだった!この人会う度に姿が変わるのか?
「アルク先生、この前と姿変わってませんか?」
「はて?何のことでしょう?ご用件はそれだけですか?」
「・・・いえ、1000G貯まったので、錬金設備を借りたいのですが。」
うわ、恍たよ!このNPCひと。
しかし、早くポーションを作りたいので、突っ込みを入れる余裕はない。
俺はすぐに本題に切り込んだ。
所持金から1000Gが減り、アルクさんに部屋の中を案内される。
「そこの錬金釜と隣の井戸は勝手に使っていいですよ。他の錬金用の機材や素材は自分で用意して来て下さいね。」
そう言うとアルクさんは椅子に腰をかけてから眼鏡を付け、机に置いてあった本を読みだした。
勝手に初めて良いという事だろう。
まず、初級ポーションを作ろう。
初級ポーションの材料はいやし草×1と水×1だ。
水が無い。井戸へ汲くみに行かないと。
井戸の前に来ると、ウィンドウで水を汲む数が表示された。
自分で一々桶を引っ張らなくても良いらしい。便利だ。
とりあえず、余裕をもって、瓶20個分の水を汲んだ。
今度こそ錬金術の開始だ!
いやし草(ランクD)×1 水(ランクC)×1
を錬金釜に入れ、かき混ぜる・・・・・
釜から光があふれた。
『初級ポーション(ランクF)を作成しました。』
できた!
ようやくポーションを持つことができる。
手持ちのいやし草は14本だ。全部錬金術に使いたいけど、明日初級ポーション(改)を作成しないといけない。少しは残しておいた方がいいだろう。
♪~
6本目のポーション完成時に錬金術師のレベルが上がった。
LVが2になっている。特にスキルが増えたりとかは無い。
1つレベルが上がっただけじゃ何も変わりないかな・・・と、思ったが。
7本目のポーションでランクがEになっている!
鑑定してみると、HPが12回復するらしい。前までの2割増しの回復量だ。
これはどんどんLV上げていかないといけないな!
俺は10本の初級ポーションを作成した。
ユージ達は飲むの嫌がってたし、自分用にするか。
俺は自分のアイテムストレージに初級ポーションをしまった。
あと、作れるのは解毒薬かな?
解毒薬の材料はなおり草×1と水×1だ。
なおり草(ランクD)×1 水(ランクC)×1
を錬金釜に入れかき混ぜる・・・
『解毒薬(ランクF)を作成しました。』
成功だ!
解毒薬は初級ポーションよりもランクが低い。
こっちの方が難易度が高いという事だろう。
なおり草は後5個残っていたので、全部解毒薬にした。
♪~
最後の解毒薬を作成したときにまた錬金術がレベルアップした。
やった!と思ってステータスを見ると、基礎のレベルも7→8に上がっている。
生産職のレベルが上がっても、基礎レベルが上がるのか!
ピピピ♪
いけない!もうそろそろログアウトの時間だ。
ステータスのポイントを振り分けるのはまた今度にしよう。
「ありがとうございましたー。」
アルクさんにお礼を言って、小屋を出てから俺はすぐログアウトした。
これだけレベルが上がれば、明日に初級ポーション(改)作成できるかな?
ジンク
LV7→8
HP 41→44
MP 60→63
STR:8→9
VIT:12→13
AGI:9→10
INT:20→21(+1)
DEX:12→13(+3)
LUC:11→12
(残り15P)
戦闘職:魔術師LV7
生産職:錬金術師LV1→3
所持金1700G→700G
次回 多分ハチミツ採りに行きます。
7本目のポーションのランクF→Eに変更しました。
ご指摘ありがとうございます。