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Second Earth Online  作者: ジャック
第1章
13/37

パーティー戦4

♪~

リコがヴァイオリンをくとノリの良いメロディが流れる。

かなりテンポが速い。これって人の弾ける曲なのか?

リコの腕がすごい速さで動いている。


「リコ、お前すごいな・・・」

「実際ボクが弾いてる訳じゃないさ。自動演奏だよ。

ヴァイオリンを習っていたことはあるけど、流石さすがにこれは弾けないさ。

これは『戦士の旋律せんりつ』っていう曲で、STRが上昇するんだ。

まだ僕のレベルが低いから微微びびたるものだけどね。」


STRの上昇か。俺には関係ないな。

少しテンションが下がるが、戦闘時にBGMがあるのはいいものだ。



リコの演奏を聴きながら話しているとまた敵が現れる。

ゴブリンが2体だ。片方は長剣を、もう片方は弓を持っている。


「ゴブリンナイトと、ゴブリンアーチャーか。俺が前に出る。」


ユージが盾と剣を構えてモンスターの前に出た。

ユージが右足で踏み込み、剣を振るう。かすんで2回攻撃しているように見える。

何か武技ぶぎを使ったのだろう。硬直時間の間に矢がユージに当たる。

HPバーはちょっとしか削れていない。硬い!流石盾職だ。


後ろでテルが矢を同時に2本つがえてゴブリンナイトに命中させている。

これも武技か。

俺も攻撃しないと!ゴブリンナイトにファイアーボールを撃つと、近くにいるユージに当たってしまいそうだ。

俺はゴブリンアーチャーに向かってファイアーボールを撃つ。


ユージは左から振るわれた剣を盾で左にはじき返している。

どんだけ力があるんだ?ユージの奴。がら空きになった胴に剣を刺している。

クリティカルになったようだ。ゴブリンナイトのHPバーが砕け散った。

1匹になったゴブリンアーチャーは、俺、ユージ、テルに攻撃され瞬殺された。


あれ?何か黒い石が落ちている。

「お!?珍しいな。魔石だ。」


ユージが黒い石を拾い上げる。


「ユージ、魔石って何なんだ?」

「ああ、ジンクは見るの初めてか。魔石はダンジョンでしか出ないアイテムでな。何かの生産活動に使えるらしいんだよ。とはいってもまだ使い方が分からないからNPCに売る以外使い道がないが・・・。これ1個で500Gで売れるぞ。」


1個500G!?生産活動に使えるのであれば取っておきたい。

しかし、今回はパーティーで攻略しているので、

売ってから皆で金で分けた方がいいな。


「今回は売った方がいいか。」

「そうだな。」

テルとリコも頷いている。決定だ。


・・・・・・

「ごめん、もうそろそろログアウトの時間だ。」

リコがそう言ったので時間を確認する。もう2時間はここでこもっていただろう。

結構いい時間だ。


「それじゃあそろそろ解散ということで?」

「ああ、町へ飛ぶか。」


テルが確認し、ユージが答える。って、飛ぶってどういうこと!?


「ユージ、飛ぶってなんだよ?」

「おい!転移石持って来てなかったのかよ。ギルドの売店で売ってただろうが。」

「ごめん、ボクも持ってない。」


リコも持っていないようだ。

よく考えたら、冒険者ギルドの売店は行っていない。

北の森からはデスルーラで戻ってきたのだ。金欠だったからあの後売店には行っていない。全ては貧乏が悪い。

食欲に負けて屋台は見に行ってしまったが。


ユージは「しょうがねぇな。」と言いつつ、俺とリコに転移石をくれる。

使用すると、行きたい場所の選択画面がウィンドウに出てきて、一瞬でフロンティアの噴水まで戻れた。

これは便利だ。


冒険者ギルドに行き、清算を行う。

今回のドロップアイテムの売却額は2000Gだった。

ゴブリン討伐後、魔石がもう1個出てきたので合計2個販売した。

半分は魔石の売却額だ。

一人500Gか。少ないな。と思ったが、既に所持金が1200Gになっている。

モンスターを倒した時に出るお金が、結構貯まっていたのだ。

レベルもかなり上がっている。最後の方はゴブリンの魔術師とファイアーボールの詠唱速度ほとんど変わらなかったしな。パーティー戦。いいものだな。


「パーティー戦って・・・良いな。」

「そうだろ。また時間が合えば一緒にやろうぜ。」

「ああ、だけど今回ユージとテルはもっと先に行けたんじゃないか?」

ユージは誘ってくれるが、俺、足手まといになっていないか?と戦闘中ずっと気になっていた。


「そんなことはないさ。いつもあの辺でレベル上げをしているよ。

特に、リコ君のヒールがなかったら、不味いポーションを飲まないといけなかったしね。音楽のバフも地味にありがたかったし。」

「ポーションといえば、次はハチミツ狩りに行かないか?明日の昼なんてどうだ?」

「いいね。明日は日曜日だし。大丈夫だよ。」


そういえば、ダンジョンに行く前にそんな話してたな。

ユージの提案にテルがOKを出している。

明日はバイトは入っていない。俺も大丈夫だ。


「ポーション?ハチミツ?」

「ああ、リコには説明していなかったな。俺が不味くないポーションを作るのに必要でね。ハチミツをドロップするハニービーっていうモンスターを北の森に借りに行こうって話になってたんだ。」

「ボクも行っていいかな?」


リコが上目遣いで遠慮がちに言う。

勿論もちろんOKだ!俺はブンブンと首を縦に振る。


「もちろん、歓迎するよ。」

「それじゃあフレンド登録するか。」

俺達は互いにフレンド登録し、連絡先を交換し合って解散した。


ジンク

LV3→7


HP 29→41

MP 57→69

STR:4→8

VIT:8→12

AGI:5→9

INT:16→20(+5)

DEX:8→12

LUC:7→11

(残り12P)

戦闘職:魔術師LV3→7

スキル:火魔法LV2→5

習得魔法:ファイアーボール

所持金200G→1700G


MMOのパーティー戦って足手まといになりたくないから、

つい頑張ってしまいますよね。

リコ君初の演奏です。ギルド戦ではオーケストラ部隊を結成したい(願望)

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