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正体不明の村人  作者: ホテ
3/5

スキル発動

 


 俺たちは3日かけて、町にたどり着いた。

 夜とか何もなかったからね、ほんとだよ。


「それで、あなたはこれから何処に行くつもりなの?」

「そ、そうだな……」

「決まってないならギルドで冒険者登録してきたら」


 おー!やっぱりあるのか、冒険者ギルド。男としてこれは行かねばならないな。


「そうだな」

「じゃあ、ついてきて」


 俺たちはギルドに向かって歩き出す。

 すごい周りから見られているような気がするな、まぁ気のせいだろう。



 おー!ここがギルドか、予想どうりボロボロだぜ。

 俺たちがギルドに入るといっせいに視線が集まり、みんな無言になった。そして……。


「イリスの嬢ちゃんが帰ったぞー!」

「やっと戻って来たか」

「待ってたぜ、イリス嬢」


 どうやらイリスはここでは有名人のようだ。確かに美人で強かったら有名にもなるか。


「ところで横の奴は誰だ?もしかして彼氏か」

「ち・が・い・ま・す!」


 そんなはっきり言わんでも……確かに彼氏じゃないけど、少しショックだ。


 俺は奥にある受け付けの所に行き登録をした。


「では、ギルドについて説明します」


 要約すると、ランクは下からF、E、D、C、B、A、Sがある。その中でもSランクは5人しかいないとのことだ。ランクは依頼を受けて行くと上がるらしい。俺は最初なのでFランクだ。


「ではこちらがギルドカードになります。ここに血を一滴垂らしてください」


 俺は言われた通りにカードに血を一滴垂らすと、文字が浮かんで来た。


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 名前 カゲト(男)17

 種族 人族

 職業 村人

 属性 なし

《スキル》

 なし

ランクF

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 これで俺も冒険者の仲間入りだぜ!


「イリス今日までありがとな」

「こちらこそ、ではまた会えたら会いましょう」

「ああ」


 俺はイリスと別れ、一人依頼を探していた。


「これにするか」


 俺が手に取ったのは薬草採取の依頼、報酬は銅貨50枚なかなかいい依頼だ。俺は依頼の紙を受け付けの人に渡し町から出た。


 俺は森でひたすら薬草を抜いていた。


「よし、こんなもんかな」


 薬草採取が終わり帰ろうとしたその時、人影がもうスピードで俺の頭上を通過して、町の方へ行った。


「なんだあれ?ちょっと行ってみるか」


 俺は人影が行った方向へ走って行った。森を抜けるとそこにはさっきの人影だと思われる人?がいた。

 その人?は黒色の髪に角と翼が生えた少女。どうやら魔族のようだ。

 少女は俺に気づいたのかこっちを向いて、魔法を撃ってきた。俺は突然のことでかわすことができなかった。


「痛っ!」


 俺は魔法をくらい、動くことができなくなってしまった。

 少女はそんなこと御構い無しに魔法を撃った。俺は死を覚悟し、目を閉じた……しかし一向に痛みはこない、恐る恐る目を開けるとそこにはイリスがいた。


「イリス!?」

「助けに来たよ、カゲト」

「ダメだ!逃げるんだ!」


 俺はイリスを死なせたくない、俺はその一心で叫んだ。しかし、イリスは首を振って剣を構えた。


「私はSランク冒険者なの、相手の方が強いからと言って逃げるわけにはいかない」


 イリスがそう言って、少女に向かって剣を振った。少女は後ろに回避して、距離をとり、火属性の魔法を撃つがイリスは軽々とかわす。そして少女との距離を一気に詰め、攻撃する。しかし少女に当たった瞬間剣が折れた。


「なっ!」


 そのすきを逃さずイリスを殴り飛ばす。殴り飛ばされたイリスは意識を失った。

 俺はこのままではイリスが殺されてしまうということに焦って、体を動かそうとしたが全く動こうとしない。


「くそ!くそ!動け俺の体!」


 なんで俺はこんなに弱いんだ。俺が強ければ、あいつに勝てるだけの力があれば、イリスが傷つけられることはなかった。

 そして俺は心の底から願った。


 強くなりたい!と


 《ユニークスキル、正体不明が発動しました》


 頭の中でアナウンスがながれたことに俺は気がつかなかった。

 スキルが発動したことにより、俺は立ち上がることができるようになった。

 俺はすぐに立ち上がり魔族の少女を殴り飛ばした。




戦闘シーンが下手くそで、すいません。

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