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オオカミの出る家に  作者: よろしい、ならば人狼だwiki
第二章
13/16

好きな人

雲弧比呂利帰ってきてから、雲弧比呂利と戌亥月音は密接に会っていた。

戌亥月音と雲弧比呂利が仲良く話していると、そこに雲弧颯が割り込んで来た。

雲弧颯「比呂利にはねぇ、婚約者がいるのよ。ねぇ?」

雲弧比呂利「そうだけど!でも、ここで言うことないじゃないか!」

雲弧颯「比呂利の婚約者が今日来ているのよ。ここで家具の子どもと話してないで、接待したらどうかしらぁ?将来のお嫁さんなのよぉ。ふふふ。」

雲弧比呂利「・・・はい。」

雲弧比呂利は雲弧颯の後ろをついて行った。

雲弧比呂利も戌亥月音に好意を持っていたが、いつかは別れる運命。お互いに縁を切らなければならなかった。

そのことを知り、戌亥月音は肩を震わせ泣くしかなかった。


落ち込んでいる戌亥月音に母の雪野が声をかける。

戌亥雪野「月音。比呂利くんのお嫁さんは諦めなさい。きっといい人が出来るわ。」

戌亥月音「あたいは比呂利じゃないとダメなんだよ!

あんな奴に取られてたまるか!ちくしょ!ちくしょおおおおお!!」

戌亥雪野「落ち着きなさい!あなたは子ども過ぎるのよ!

好きな人と結婚できるなんてここでは考えないほうがいいわ!

それに雲弧家の嫁なんて絶対にいけません!

こき使われるのが目に見えるわよ!」

戌亥月音「殺してやる!颯の糞野郎なんて殺してやる!!」

角南ゆるこ「月音ちゃんが可哀想!!

酷いぃ!あいつうううううううう!!!絶対許さないんだから!!

お姉ちゃんと私をいじめてその上、月音ちゃんの恋をぶち壊しにするなんて!!」

戌亥雪野「こらっ!ゆるこ!あなたまでっ!」

戌亥月音「お母さんは颯おばさんの味方なんだな。ちょっと残念だよ。」

戌亥雪野「月音・・・。」

角南ゆるこは戌亥月音の味方をし、戌亥雪野は比呂利と付き合うのを止めに入ったが、その言葉は戌亥月音の耳に入らなかった。

無意味な言い争いは終わり、母、雪野と月音の仲は悪くなるばかりだった。


今年二回目の親族会議には羽田を含め、雪野親子まで参戦した。

雲弧颯「なぜ使用人のあなたがいるの?」

戌亥雪野「私はウンナ様の子どもだからです!だから、遺産を分けて欲しいかと。」

萎田芽論「秘密にしていたはずだが?」

羽田「おっほほほ。バレてしまいましたねぇ。芽論さん。」

雲弧颯「嘘でしょ・・・。」

狐塚恋「きっと、口が軽い颯姉さんが言ったんだよ。」

萎田芽論「そうか・・・颯!お前はここから出て行け!」

雲弧颯「でも、芽論兄さん!私は雪野さん本人には言ってません!」

萎田芽論「使用人にバレているんだ。それだけで問題だ。」

極夜はポケットに入っていた拳銃を取り出し、雲弧颯を脅す。

極夜「出て行ってくださいますよう、お願いします。主人様の命令です。」

雲弧颯「嫌だわっ!私は遺産の話に関係あるもの!」

パシューン

極夜の握っている拳銃の弾が雲弧颯の右頬をかすめた。

極夜「出て行ってくださいますよう、お願いします。

次、反抗いたしますと、命が危ないかと。」

雲弧颯「あっ、あっ、あなたなんて使用人クビよ!!!」

雲弧颯は慌てて、極夜から逃げるようにして会議室を出た。

会議室にいた親族は呆然として、その場を立ちすくんでいた。

萎田芽論「俺の発砲許可無しで撃つな。」

極夜「すみません。以後、気をつけます。」

羽田「人に銃火器を向ける使用人なんて雇ってていいんですか?」

萎田芽論「言うことを聞かない兄弟たちに対しての脅しだ。

別に殺そうとしているわけじゃない。」

角南ゆるこ「雲弧も逃げたことだし、いいんじゃないのかなぁ~。ふふふ。

あの顔、ブサイクだわぁ~。」

戌亥雪野「こらっ!ゆるこ!やめなさい!」

角南ゆるこ「だってだって!すごい面白いじゃん!キャハハハハハ!」

狐塚詩彩「ここの使用人は狂ってる人ばっかりなの・・・。」

狐塚恋「ゆるこさんは颯姉さんのことが嫌いなんだよ。」

ぱちん

萎田ナツが指を鳴らすと、提案をし出した。

萎田ナツ「ウンナお母様が残した遺産、金10tを颯姉さん以外に分散したらいいのよ。

持ち主も分からない遺産が芽論兄さんのものであると言えるのかしら?」

羽田「それはいいですねぇ・・・。雲弧颯さんを戸籍から外すようにしたら、その余った分を使用人の戌亥さん、角南さんに渡せばいいでしょう。」

萎田芽論「俺の遺産だ!お前らに渡すものか!」

萎田ナツ「芽論兄さん・・・」

萎田芽論「なんだ?」

萎田ナツ「あなたが一人で大金を持っていたら、命を狙われるのも間違いないわ。

私たちに渡したらどうかしら?」

萎田芽論「それは出来ない!俺の物なんだ!!」

萎田芽論以外は全員が遺産を分割することに賛成だった。

会議は一向に終わりを向かえず、更に悪化していた。


萎田圭は狐塚詩彩を一目見たときから好きになり、ストーカーを続けていた。

萎田ナツはそれに気づいていたが、それには触れなかった。

萎田圭は人に狐塚恋次と仲良くするように伝えると、それを受け入れて、毎日、人と恋次は仲良く遊んでいた。

ある日、狐塚恋次と萎田人が仲良く遊んでいると、探偵服を着た一人の男が狐塚家の前で居座っていた。

狐塚恋次「あいつ誰なんだよ。」

萎田人「お父さん、自転車盗んだことあったから、その調査とか?」

狐塚恋次「まっさかー。」

狐塚恋次は探偵服を着た一人の男に声をかける。

狐塚恋次「おい、お前誰だよ。」

ぞえ「ああ。ここでストーカーが多いと聞いて、調べていたんだよ。」

萎田人「ストーカー多いらしいな。」

ぞえ(俺はストーカーのことを調べているんじゃないんだ。)

狐塚恋次「そういえば、探偵さんはなんで俺の家の前に居座ってるの?」

ぞえ「依頼者に頼まれてねぇ。ははは。

それじゃあ、僕は他のところに言ってくるよ。」

そういうと、ぞえは恋次、人に逃げるようにして、立ち去った。

萎田人「なんだったんだろうなあいつ。」

狐塚恋次「探偵かあー。かっこいいなぁー。」

人と恋次が話していると、萎田圭が人を迎えに狐塚家まで来る。

萎田人「俺は子どもじゃないんだぞ!」

萎田圭「ちょうどたまたま通りかかったからな。」

萎田人「ちぇっ。」

狐塚恋次「じゃーな。また遊ぼうぜ!」

萎田人「おう!」

萎田人は圭に手を引かれて、家に帰った。

ちょうど、偶然のところで狐塚詩彩に会うが、圭を見る顔はどことなく冷たかった。

狐塚恋次「母さんって人の父ちゃんのこと嫌いなのかよー。」

狐塚詩彩「恋次のお世話になってるし、助かるわ。」

そういうと、狐塚詩彩は一枚の写真を落とし、自分の家に帰った。

狐塚詩彩が落とした写真には自分自身が買い物に行っていた姿が映されていた。

写真を拾った狐塚恋次は気持ち悪いと思いながら、その写真をポケットに閉まった。

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