第75話 睡眠って摂らないと脳が劣化するんですよ?
「ふにゃぁぁぁぁぁああああ」
マヌケな叫び声を上げながらガバァっと飛び起き周辺を注意深く観察する
「あーそうだったにゃ、眠っていたんだったにゃ」
寝起きは良いほうだったと生前から自負していたマディだが、ここに来てから毎回叫んで起きている気がする
まぁ、起きているというよりは生き返っていると言った方が正しいかもしれないが
「よし、さっさと水辺攻略するにゃんよ!」
寝たことで気分を切り替える事が出来てたのか、前回の失敗はすっかり無かった事かの様に洞窟を駆けていく
(うーん、それにしても寝た割りはあんまり体力が回復していにゃいようにゃ気も…)
あんなごつごつした岩場で熟睡なんて出来ないか、と考えを打ち切る
(あっ、そろそろにゃ…)
忘れてはならない大蛇の存在
ここで焦って音を立てては計画が台無しになってしまう
(なんせ一回喰われているからにゃぁ)
しかし、場所も対処も分かっていればどうと言う事も無い、マディは大蛇を上手くやり過ごし水辺まで到達する
「ここまでは順調万全、想定通りにゃ!」
実際ここまでの行動は完璧だった
慣れた場所へ行くかの様にスムースに辿り着くことが出来たと言えよう
(…奴は黒い靄をばら撒いた後は何処かへ去っていくはずにゃ)
忘れもしない、初めての遭遇で得た知識はマディが確信を得るには充分なモノだ
やっと、この忌まわしい洞窟から出る事が出来る
そう思うと、マディは思わず駆け足で水辺へと進んで行ってしまう
ごご
「おっしゃああああ、これでコンプリートにゃう?」
ごごごごごごごご
「な、この聞き覚えのある嫌にゃ音は…」
「ヴァァァァアアアァアァァアアーーー」
「ふにゃああぁぁぁあぁぁぁあああーーー」
水辺が迫上がり、突如として奴が姿を表す
(ど、どどどどいうことにゃ!?何故にゃ?)
相変わらず、マディに気づいた様子は無い
(これじゃまるで、初めて遭遇した時と同じにゃ…あっーーー)
マディの頭の中に、ついさっき自分が思った考えが反芻した
【寝起きは良いはずなのにーーーここに来てから、毎回叫んで起きている気がする】
【起きているというよりはーーー】
【’生き返っている’からかーーー】
(寝たのに体力が回復してにゃかったのも…)
「もしかして、寝てる間に私ーーー死んじゃったにゃんか!?」
その事に気がついたと同時に前回同様の靄が広がっていく
「またこれかにゃ!! もういい加減にしてにゃうぁーーーあっ」
そして、そこでマディの意識は途切れた




