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1.前世を思い出すのは必然です

小さい頃、大切なお友だちがいました。

その子は、両親が交通事故で亡くなってどこかに行ってしまいました。

私の家はお金持ちということもあり、まわりの大人たちがお祖父様に擦り寄ろうと私にまで媚を売ってきて気持ち悪かったです。


両親たちは、いつ仕事をしているのか分かりません。

いつも家にいて、いつも弟のワガママを叶えているというような人たちです。

この間なんか、父は朝から仕事に行きたくないと言いだして、朝食が済んだら、部屋の中に戻って行きました。

母は、午後からお友だちと優雅にランチに行っていたそうです。


今日は、久々にあの子と遊んだ夢を見ました。

そして、思い出したのです。

ここが、女性向け恋愛ゲーム『輝く星は、あの月を監視する』の世界だということを!

これは、女性向けとは名ばかりのゲーム。

ヒロインが、攻略対象を幸せにするアン・ハッピーストーリー。

ヒロインが幸せになるルートは、悪役お嬢様の真実を知るルートのみ。

ヒロインは、とある名家のお嬢様で攻略対象はそれを目当てで近づいてくる外道のみです。

ここまでくると、予想がつくと思いますが『悪役お嬢様』というのは、ヒロインにとっての悪役ではなくて、攻略対象たちにとっての悪役です。

自分が幸せになるために、ヒロインを騙して物にしようとするのを邪魔する悪役。

とても可愛いヒロインは、佐藤柚月さん。

物語で幸せになるヒロインのような優しい性格の子。

そして私は攻略対象たちにとっての悪役お嬢様、桜ノ宮理沙。

ちなみに、私が前世を思い出すのは、ゲームでのハッピールートの冒頭と同じです。



そんな鬼畜外道に、大切なお友だちを渡すわけにはいきません!

私は、鬼畜外道からヒロインを守る決意をした。

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