衝撃の事実なのです
しかしエレナさん、テンションたけー。
あう、あうあうあう……。
ただいまわたし絶賛混乱中。
記憶を整理する必要アリ。
少々お待ちください……。
チッチッチッチッチッチッチ……!
うるさいわ!
逆になにも考えられませんがな!
はっ。
いやいや、わたし、冷静になるですよ。
クールダウンですよ。
落ち着け落ち着け。
パニックは正しい回答を持ってはこないぞ。
落ち着け。
落ち着け、わたし。
って、落ち着けるかー!
な、ん、て。
な、ん、でー!?
なんでゲームのキャラがここにいるの?
しかもなんで幼いの!?
ここはどこ?
わたしは誰?
記憶喪失ではないですがな!
はっ、てゆーか、そもそもエレナ・クラウン。
なんか聞き覚えがあると思ったら。
こ・れ・も・そ・も・そ・も・ゲームのキャラの名前なんですけど!
なんか乙女ゲーム(全年齢対象・超健全内容プレイ)にいた気がするんですけど!
し・か・も、悪役ライバルキャラ、だったと思うんですけど!?
え、なにこれ。
なんなのですか。
まじですかこれ。
もしかして。
もしかしなくても。
ここって。
ゲームの世界だったりするのですか!
わたしってばゲームキャラですか!
わたし当て馬ですか!
ヒロインではないですか!
主人公ではないですか!
だって転生チートなのに!?
もしかしたら、そのうちカーソル出てきて行動やセリフに選択肢出てきたりするですか!
ピッとか選んじゃったりするですか。
そんな馬鹿な!
頭の中をぐるぐるとまわる疑惑・混乱。
は、はう。
しだいに目もまわってきたですよ。
くらくらくら……。
あ、あう、そんな……。
あ、
う、
う……。
ぷしゅ。
ブラックアウト。
「きゃー! エレナ? どうしたの!?」
は、意識の片隅にママさんの声が聞こえるです。
ごめんなさい、ママさん。
わたし、許容量オーバーです。
本日はここでリタイアなのです。
そして、わたしはいったんそこで意識を手放した。
なーむ。
明日も更新できるよう頑張ります。