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アニー・カーティス視点

アニーさん視点はあと2、3回の予定。

 時は流れ、ゲーム開始時期、学校入学まで後一年となった。


 わたしはわたしに出来るすべてのことに全力を尽くした。


 後はもう、万が一のことが起きないよう細心の注意を払い日々を過ごしていくだけである。


 ゲームの強制力とは恐ろしい。


 これまで何度、レニーは病にて、わたしは事故にて命の危機があったことか。


 しかし、努力の甲斐あって、レニーは丈夫に成長し、わたしは強靱に成長した。


 ここまでくればレニーは流行病に気をつけさせて、わたしはさすがに自然の脅威には負けると思うので、崖や谷や海や雪山などに近寄らないよう気をつければ大丈夫ね。


 襲われたとしても相手が人間であれば、負ける気はしない。


 二・三人位なら余裕で返り討ちにできる自信がある。


 もしそれ以上に状況であれば全力で逃げる。


 これもそこそこ自信がある。


 瞬発力も、跳躍力も、脚力も、ダッシュ力も鍛えに鍛えたし。


 縄抜けも出来るよう関節外しの技も覚えた。


 ……わたしはこれまでの己の努力を褒め称えたいと思う。

 

 わたし、頑張った。



 

 これまで死亡フラグを潰すのにやっきになっていたわたしだったが、それも何とかなりそうになると、だんだんゲームの登場人物達のことが気になりはじめてきた。


 まあ、情報は持っていて損はない。


 ということで、わたしは彼らの調査依頼を出したのである。


 ついでに、学校進学の貴族の子弟とその家についても。


 後はその家と関係性のある家についても。


 もちろん、ある程度の情報はもともと持っているわけだけど、色々調べたいことは出てくるわけで。


 その結果ほぼ国内の貴族の情報すべての調査が必要になった。


 まあ、カーティス家の事業運営にも役立つことだからその為の費用はそちらの予算から出せるし。


 それくらいの予算はわたしの資産運用で余裕で稼ぎ出してるし、文句も出ないわね。


 というか、文句を言わせるつもりもないけれど。


 


 そうして上がってきた、調査報告書。


 わたしはざっと、ゲーム関係者・学校関係者・家の事業運営に役立つ関係者にわけると、まずはゲーム関係者のものから目を通した。


「………………これは」


 何度もそれらに目を通し、わたしは確信した。


 ニール・エルハラン。


 ジェレミー・クラウン。


 ラスティ・グランフォード。


 レフィル・ディラン。


 そして、エレナ・クラウン。


 きっと、この中にわたしと同じゲームの記憶を持った転生者がいるに違いない、と。



次回へ続きます。

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