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アニー・カーティス視点

ここからしばらくアニー覚醒~学校まで編続きます。

 わたしの名前はアニー・カーティス。


 伯爵令嬢にして、転生者。


 わたしが転生者だってことは、もちろん誰にも言ったことはなかったけれど。


 言ったところで信じてもらえないどころか、頭がおかしくなったと思われるのがオチだもの。


 まあ、転生者と言っても以前の自分のことは、ほとんど覚えていなかったけれど。


 わかっているのは、この世界がゲームの世界、もしくはそれと非常に類似した世界だってことぐらいかしら。


 後は、多少のお役立ち知識?


 まあ、それは今はおいておいて、わたしが思い出したことのきかっけだけど、あれは三歳誕生日を過ぎた頃だったかしら。


 三日三晩うなされるような高熱を出したの。


 後から一時は生命の危険もあったと聞いたくらいだから、よっぽどよね。


 熱も下がり、眼覚めた時……、わたしは非常に疲れていたわ。


 まあ、当然よね。


 でも別にこの時に思い出したわけではなかったのよ。


 転生者と思い出したのは、その後。


 回復したわたしがベッドからおりようとしたその時。


 シーツに足をひっかけてすっ転んだのよ。


 もちろん普段はそんなことないのよ?


 わたしはそんなおまぬけではないわ。


 きっと熱で身体が疲弊してしまっていたせいね。


 きっと、そうよ。


 まあ、それはそれとして、転んで頭をしたたかに打って目を回したわたしはそのままベッドへ逆戻り。


 結論から言うと、その時ね。


 わたしが自分が転生者だってわかったのは。


 わたしがこのゲームの世界の、「ヒロイン」だって思い出したのは。


 まず思ったのは、なぜこのゲーム! ということかしら?


 だって転生者よ?


 もっと血わき肉躍るRPGとか、自身の能力の限りを尽くしてコマを進める領土拡大ゲームとか、夢と希望溢れるファンタジックな魔法の世界とか。


 いろいろあるじゃない?


 それに攻略系のゲームは溢れるほどあるのに、何故によりによってこんなぬるい乙ゲーに。


 まあヤンデレ溢れるゲームよりはマシだったけど。


 好いた惚れたに命の危機がイチイチ絡むのは面倒だもの。


 それはともかく。


 わたしが自分が転生者だと思い出したのは、それがきっかけ。


 ま、ありがちよね?


そしてサブタイトルはすべて「アニー・カーティス視点」で統一です。

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