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エレナのお茶会へようこそ! なのです

やっとお茶会シーンまできました。

 そうこうしているうちに、あっという間に日は過ぎお茶会の日なのです。


 ジェレミーとラスティに手伝ってもらって準備は万全!


 わたしも可愛いドレスに着替えて、オッケー、なのです。


 なにせ今日は素敵なレディを迎えてのお茶会ですからね。


 いつもと同じどうでもいいや格好なんて、なわけにはいかないのですよ。


 ジェレミーとラスティーもばっちり決まってるですね。


 ニールと王子はいつも隙なくしてるからオッケーですな。


 さあ、後はフィル様到着を待つだけなのです。 


 ふふ、女性は支度に時間がかかるというのはこの世の真理ですからね。


 いくらでも待ちますよ、このエレナさんは。


 フィル様、どんな姿でくるのでしょうか。


 ピンクとか水色、はあまりお顔にあいませんなー。


 なにせフィル様ったら見た目正統派悪役令嬢ルックですもんなー。


 本物はわたしですが。


 最近正直忘れがちではありますが、そうなのですよ。


 そうです、よね?


 まあ、それはとりあえずおいて置いて。


 フィル様は真紅のドレスとかぴったりですな!


 装飾はルビーとかサファイアとかでっかい真珠とか、あうっ、素敵!


 ふっさふさの扇で口元なんか隠してくれたら理想的なのです!


 笑い声はふふふ、ではなく、おほほ、で決まりですよ!


 そんなふうに、一人妄想してにまにましてるわたしを見て、ニール達は微笑ましそうにしています。



「楽しそうでなによりだ、エレナ」


「姉様が嬉しそうだと、こちらも嬉しくなりますね」


「よっぽど女友達が出来たのが嬉しかったんだな。そんなエレナも可愛い」


「うん、あのしまりのない表情は他の令嬢には見られないよね。本当に彼女、面白いよ」



 若干一名聞き捨てならないことを言ってる奴がいますが、今は放置!


 今はフィル様、フィル様なのですよ!


 そんなわたしの想いが通じたのか、コンコンとノックをする音が!


 まあ単純に約束の時間がきたとも言いますが。


 わたしは浮かれて飛出し。


 ツルッ。


 ドテッ。


「「エレナ!」」


「姉様!」


「っあっはははは、やると思った!」


 ……すっころびました。


 ジェレミーに助けおこされながら、笑い声がした方をキッと見たわたしは、すでにその声の主がニールにしめられてるのを見て、溜飲を下げました。


 もっと懲らしめてやるのですよ、ツンドラニール。


 わたしは気を取り直すと、ノックされた扉を大きく開けました。


 そこには、たぶんわたしの転倒音に驚いたのか、目を丸くしたフィル様がいらっしゃいました。


 わたしは満面の笑みで両手を広げます。


「ようこそ、フィル様! エレナのお茶会へ!」 




準備段階書こうと思ったのですが、だらだら長くなりそうでオールカットしました。

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