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ラスティ・グランフォード視点

ラスティ視点です。

 友達が出来たとご機嫌なエレナ、とても可愛い。


 エレナが可愛くて可愛くてたまらない。


 早く、名だけの婚約者から実の伴った婚約者に格上げしたいが、これがなかなか難しい。


 エレナに張りつく悪魔と悪鬼の存在は変わらず強敵だ。


 だけど、二人はしょせん兄代わりと弟代わりだし、と己に言い聞かせ、これまでやってきた。


 だが、俺は今焦っている。


 今までほぼ他者と接点のなかったエレナが、学校という場で他の男どもの目に触れるようになった。


 こんなに可愛いエレナが、他の野郎どもの標的にならないはずがない。


 いや、きっとなってしまう。


 さっそく、第二王子に気にいられてしまったみたいだし。


 だけど、王子はニール・エルハランが見張ってるみたいだし、逆を言えば王子が気にかけてる相手には生半可な気持ちじゃ手は出せないはずだし、結果オーライか?


 まあ、俺は生半可な気持ちじゃないし、そもそも婚約者なんだし、問題ないけどな!


 それにしても、本当にエレナ可愛いなー。


 昔から可愛かったけど、年々可愛さ増していくなー。


 ちょっとお転婆だったり、わがままだったりするところも可愛いよなー。


 っていうかエレナだったら何をしてても何をやっても可愛くて堪らないんだよなー。


 花嫁姿のエレナも可愛くて仕方ないだろう。


 その横に立つのは俺以外あり得ない。


 じゃなかったら泣く。


 泣くだけじゃなくて立ち直れないかもしれない……。


 だから、俺は頑張らなくては。


 エレナを、俺の本当の婚約者、ひいては花嫁とするために。


 どうやったって、能力ではニールやジェレミーには敵わない。


 それは今までの経験でよくわかってる。


 だから、俺は俺で出来ることをするだけだ。


 いつか、エレナにも俺を好きだと言ってもらえるように。


 いつか、エレナにも俺を好きで堪らないという瞳で見てもらえるように。


 俺が、いつもエレナに対してそう感じ、そう思い、そう見ているように。


 エレナ、俺の可愛い婚約者。


 それを、真実のものとするために。

 


次回はまたエレナさんの語りに戻ります。

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