親切の押し売りはやはり親切なのでしょうか
新キャラ押しのけてミッシェルさん登場。
友達欲しい! と念じたからと言って、すぐに出来るわけもなく……。
「はあー……」
寮に戻るなり、わたしはがっくりと溜め息を吐きつつ肩を落としました。
友達作りってこんなにも難しいものだったんでしょうか?
あいつらがいると女の子が寄ってこないか、寄ってきてもわたしのことアウトオブ眼中になるので、とりあえずは一人になろうと鋭意努力中なのです。
が、どんな嗅覚してるのか払っても撒いても隠れてもいつの間にかそばにいるのですよ。ニール他三人。
そうすると、お友達作りはあいつらがいない寮で頑張った方がいいのでしょうか。
「あらあら子猫ちゃん、暗い顔してどうしたの?」
かけられた声にわたしが顔を上げると、そこには合法ロ……寮母さんことミッシェルさんが、にこにこと笑って立ってました。
……あー、もうなんか、これでもいいかなー。でも友達は同年輩のがやっぱり欲しいですよ。やっぱり合法ロ……でも見た目年下でも、わたしの倍以上生きてるわけですしなー。
「あら、何かしら? 何だか今無性にイラッっときたわ!」
……ミッシェルさん勘が良すぎなのですよ、怖っ。
「き、気のせいなのですよ」
とりあえず誤魔化すのです。
「あら、そうかしら? まあいいわ。で、どうかしたの? 悩みごと? いいわねー、若いって! 青春だわー! 生きてるって感じよね! でもそういう時って誰かに相談したいものよね! でもなかなか言い出せないその気持ち、わかるわー。でも遠慮なんていらないのよ? だってわたしは寮母、言いかえればここにいる間のみなさんのお母さんなんですから! と、いう訳で、相談乗るからわたしの部屋へいらっしゃい!」
怒涛の如くそう言って、ミッシェルさんはわたしの手をぐっとつかむと自室へと強引に引っ張って行きます。
えーと、これって拉致なんでしょうか? それとも親切の押し売りなんでしょうか。
そもそも相談したいなんて一言も言ってないのですが。
それにお母さんって……、常々うちのママさんほどほわほわしてて相談事に向かない人はいないと思ってましたが、ミッシェルさんもなかなかにそのタイプのように思えるのですが(ママさんとは逆の意味で)。
なんてことを引きずられながら考えていたら、いつの間にかミッシェルさんの部屋の椅子に座らされ、お茶を勧められていました。
初めて入ったミッシェルさんのお部屋は……、うん、すごいですな。
ロリッロリですよ。
うん、わたしの心は平穏です、すべてを静かな心で受け流すのですよ。
ミッシェルさんはお茶(ローズティー)とお菓子(クッキーとキャンディー)の用意を終えると、わたしの目の前に座ってにっこりとロリ全開の笑顔で微笑み言いました。
「さあ、どうぞ。何でもお話しして頂戴!」
新キャラはミッシェルさん退場後登場予定へ変更です。




