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寮は寮? な寮なのでした

相部屋にするか迷いましたが、結果これ。

 ロリでツインテールな寮母さんに案内されたわたしの部屋は、寮? な部屋でした。


 いや、仮にも貴族の子を押し込むのだから、これくらいはあたりまえなのでしょうか?


 まずは扉を開けて大きめの部屋が一つ。いわゆるリビング的なものですか。


 その左手上に寝室用の部屋が一つ。


 左手下にはドレッサールームとして、まあいわゆる服とか靴とか帽子とかアクセサリーとか収納する部屋が一つ。


 右手側は個人の浴室とかトイレとか化粧室とかが入っとります。


 いやこれ、寮の部屋というより、マンションの一室ですがな。


 まあ、相部屋ではなく個室とは聞いていましたがね。


 わたしとしてはベッドからすべてが手に届くような生活を、ちょっと思い描いていたわけなのですよ。


 なんだか、そっちのが身の丈にあっているというかなんというか。


 まあ、しょうがないのですね。


 転生者であるわたし以外は皆様生粋の貴族っ子か豪商のお子様達でしょうし。


 この気持ちを共有できるのは才能で引き抜かれた方達でしょうかね。


 ……わたし、悪役令嬢だけど、お友達、出来るかな?


「食事は食堂でね。この紙にいろいろ寮の規則とか書いてあるから、後で読んでおいてね。何か、質問は?」


 何だか遠い目になっていたわたしに、ミッシェルさんはそう尋ねました。


「は、いえ、大丈夫です。ありがとうございます」


「はい、お疲れ様。今日はゆっくり休んで、明日に備えてね!」


 ミッシェルさんは、一部男子に非常に受けそうなロリ全開へてぺろ笑顔を残して去って行きました。


 残されたわたしは、渡された紙にさっと目を通します。


 ふんふん、ご飯は決められた時間内に食堂へ行くのですね。


 おお、掃除は毎日人が入ってしてくれるのですか。まあそうですよね、貴族のお子さん普通自分で掃除しないですよね。しかもこんなに広くては。


 おうちから持ってきた服とかもろもろの荷物は置いとけば収納しておいてくれる、か。引っ越し業者のパックサービスみたいですなー。


 ええと、鍵がかかるのはバスルームと寝室とドレッサールームの金庫(高額なアクセサリー収納庫?)だけなのですね。つか学生の身分で金庫が必要なほどのもんを持ってくるんじゃねーですよ。


 お付の人が必要な場合は別途申請すれば許可される、と。その場合は使用人用の棟があるから別途そこに住まわせるか、使用人用部屋がついてる部屋に変更するか。まあわたしこれしないから関係ないですな。



 ……読むの面倒になってきたですよ。だって結構あるですよ、これ。


 まあ、わからないことがあったらツンドラニールの知恵袋に聞くので、もーいっか。


 今日はもうお風呂入って寝ようかな。


 はっ、寮母さんへ聞けばよかったヒロインのこと!


 ……あ、でもヒロインの名前わかんないや。


 まあ、いっか。全部は明日ですよ、明日。


 明日は入学式!


 さあ、明日は頑張るぞ、おー!

次回は成長したラスティ登場、予定です。

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