寮母さんがロリのツインテールであいたたた、なのです
サブタイトルで驚かせてすみません。
「ようこそ、待ってたわ! 今回の新入生の中ではあなたが最後よ!」
「はや?」
「いらっしゃい! わたしがあなた達のお世話をさせて頂く、寮母のミッシェル・ミエルです。よろしくね!」
女子寮に足を踏み入れたわたしにかけられた第一声は、そんな言葉でした。
いや、別に言葉に驚いたわけではありません。
その言葉を発した相手に驚いたのですよ。
淡い小麦色の髪。
キラキラと輝くアクアマリンの瞳。
ハリのあり白い肌。
いえ、それはなんの問題もないですよ?
長い髪は両サイド高い所でツインテールにしてあり。
洋服がわたしも幼児の頃にしか着てなかったようなショッキングピンクのフリフリブリブリであっても。
まあ、それは個人の趣味ということで、わたしは文句などつけませんよ?
だが。
それらがすべて似合う幼女って!
寮母さんが幼女ってどういうことなのですか!
「ロ……ロリ……!」
「ろり? 何かしら? 意味はわからないけど、今無性にいらっときたわ!」
ぷうっと頬を膨らませる幼女。
似合いすぎててやばいのです。
「で? 何か質問は?」
「あう、えと、ミッシェル……さんはおいくつで?」
疑惑ドンピシャの質問を投げてみました。
「ええー、レディに対して年を訊くー?」
レディ……。幼女にレディってなんかすごい違和感が……。
「まあ、いいわ。教えてあ・げ・る。特別よ? わたしは今三十よ」
さ……!?
「合法ロリ……!」
「何かしら? 無性に腹立たしいわ!」
ミッシェルさんが、手をボキバキと鳴らした。
はっ、やばいです。殺られるです!
「ず、ずいぶんお若く見えるですね? 少なくとも、もう二十は下に見えますよ」
ええもうそれは多めに見積もって、ですが。
「あらそ? 昔からよく言われるのよねえ。背が低いせいかしら。伸びなかったのよねえ。でもまあ安心なさい? 中身はきちんと成熟した大人の女だから。悩める子羊ちゃんの相談はいつでものってあげるわよ?」
パチッとミッシェルさんはウインクして見せた。
どう見てもおしゃまな子供が愛嬌振りまいてるようにしか見えないです。
うん、とても相談しにくい感じなのです。
まあ、いいですよ。
わたしにはツンドラニールの知恵袋があるですから。
とりあえず。
わたしの寮母さんはロリのツインテールであいたたた、な感じの人でした。
が、今回の話はサブタイトルがすべてです。




