エレナ・クラウンという存在
この回の話でやっとあらすじ内容までいきました。
攻略対象者達がゲームとは違う性格になっている事実に気がつきました。
そこで原点に戻ります。
わたし、エレナ・クラウンという存在はどういったものか。
だいぶ薄くなっていたゲームの知識を一生懸命引っ張りおこします。
まずは、伯爵令嬢。
ニールの従兄弟で、ジェレミーの義姉で、ラスティの婚約者。
うん、立ち位置は今のところ間違いなしです。
ヒロインにありとあらゆる嫌がらせをする悪役。
ヒロインのライバルポジション。
うん、これは肝心のヒロインとまだ出会ってないので、何とも言えません。
容姿は、吊目とか意地悪そう、とかではなく、どちかというと、可愛らしいタイプ。
ぶっちゃけ悪役にするにはインパクト弱くね? ですが、まあ、うん。
ここはスルーでいいですよ。
わたしだって、どうせなるならゴージャスビューティーが良かったですよ。
だからここはスルーの方向で願うのですよ。
次に、頭。
様々な嫌がらせするだけあって、良かったはず。
……はて? わたし、あまり勉強良くありませんよ?
先生が生暖かい目で見守ってくれてますよ?
次に、マナー。
ゲームでは、完璧だったはず。
それをネタに、ヒロインに嫌がらせをするネタもあったはず。
……はて? わたし、マナー注意されまくりですよ?
それが可愛いと家族は盲目状態になってるようですが。
次に、特技。
なんか、ピアノを華麗に披露するシーンあったような。
ダンスもベリーナイスな評価で、お手本とかにされてたような。
……はて? わたし、音楽全般匙投げられてますよ?
ダンスは相手役のジェレミーやニールの足踏みまくってるですよ?
ニールやジェレミーは他の相手と踊られなけば問題ないと言いますが。
…………はて?
わたし、今はこんな駄目駄目ですが、数年後には成績優秀で完璧マナーの華麗にダンスやピアノを披露する令嬢に変化する、と?
いや、それはない。
あり得ない。
はて、どうしたことか。
わたしが一番ゲームと違ってるですよ?
なんかスペック足りなさすぎですよ?
ゲームのわたしと現実のわたしの違い。
それは……。
中身の違いですか!
前世のわたしスペック低かったですか!
なので今それが足を引っ張ってるですか……!
わたしはわたしを襲った衝撃に、しばらく呆然自失となったのでした。
次回もよろしくお願いします。




