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おしゃべりします

エレナがどんどん阿呆の子になっていきます……。

「あーうう、あうあう、あーうううぱ」


「まあまあ、よくお話しできてるわね」


 本気ですか。


 わかるですか。


 この赤ちゃん言葉。


 ではためしに。


「あーうう、あうあうあ(わたし、おなかへった)」


「あらまあ、もっと遊びたいの? でもそろそろおねむの時間よ」


 わかっとりませんがな。


「あう? あううううあ、う、あ?(ね? 赤ちゃんだと思って適当じゃ、め、よ?)」


「まあ、お返事できるのね。エレナは本当に賢いわね」


「あう!」


 ピントははずれてるけど、そこは正解!


 だってわたしは転生者。


 普通の赤ん坊と比べてもらっては困るですよ。


 ふっ、これがチートというやつですか。


 人より上を進んでいくわたしの華々しい人生、見ていてくれなのですよ。


 そう、だってわたしってば伯爵令嬢なのですよ。


 寝心地のよいシーツに、豪華なお部屋。


 お金持ちだとは思ったけど、まさかの貴族様ですよ。


 目を皿にして耳をダンボにして情報取集に励んだ結果、判明した驚愕の事実。


 ふっ、やはり選ばれし者の人生は最初からして違うのですな。


 パパさんは美形の伯爵様で、ルフォス・クラウン。


 ママさんは美人の伯爵夫人で、エレイン・クラウン。


 で、わたしが伯爵のひとり娘で、エレナ・クラウン。


 うーん、なんかこの名前どっかで聞いたことあるような、ないような。


 うん、まあいいか。


 大事なことならきっと思い出すですよ。


 思い出さないってことは別にどーでもいいってことだもん。


 ふふふ、わたしは生れながらのお嬢様なのだー。


 テンションあがるです、いえい。


 たとえ、パパさんやママさんのビューティフルフェイスを受け継げなくても、ね!


 でもこの国どこだろー。


 見た所、ヨーロッパって感じなんだけどなー。


 あれー、でもまだ貴族制あるのってどこの国だっけ?


 あと貴族ってファーストネームとファミリーネームの間にフォンとか入ったり、レディやロードって称号入るんじゃなかったけ?


 ……ま、いっか。


 きっとそのうちわかるだろーし。


 わたしの勝ち組人生にはかわりなし、なのですよ。


 ふっふー、いえい。 


「あらあらご機嫌ね、じゃあそろそろおねんねしましょうね」


「あううー!」


 おなかすいたのは本当なのですー!


 ママさん、まんま、ぷりーず!

明日も更新できるといいな、と。

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