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二年が経ちました

しばらくこの五歳児編で話進めていく予定です。

 なんだかんだで二年の月日が経ちました。


 わたしとジェレミーは五歳になりました。


 ニールは六歳ですね。


 たまにやってきては、ジェレミーと見えない火花散らしてるですよ。


 なにやってるんですかねこいつら。


 そんであまりにも言ってることが幼児らしくないので一度探りをいれました。


「転生ってわかる?」


 さ、探りかな?


 ……超ド級のストレートです。


 ええ、わたしにひっそりこっそりなんて無理な芸当なのですよ!


 ふっ、こほん。


 で、ニールはと言うと。


「天性? エレナのその可愛らしさ、愛らしさは天性のものだね」


 と返答が返ってきました。


 ツンドラニールがどんどんホスト化してきてるです。


 でも顔の無表情はそのままです。


 ギャップ萌なんかしませんよ。


 怖いですよなんか。


 言葉鍛えるよりその表情筋なんとかしろですよ。


 ただとにかく、ニールが転生者ではないということは確実ですな。


 ちなみにこれジェレミーにもやったですよ。


 そうしたら。


「天声? まだそう言った神がかったものは聞いたことないよ?」


 と答えやがりました。


 わたしもありませんがな!


 まだってなんですか!


 これから聞く予定でもあるんですかおい!


 つか、「てんせい」の言葉でそこへいく意向回路がちょっと怖い。


 お義姉ちゃんびびっちゃうぞ。


 ジェレミーはすっかり元気になったようです。


 なので、中断していたあれを始動です。


 そう、あれですよ。


 いじめ、です。


 ふぃー、正直気は重いです。


 でもそれがわたしの役割なんだから、仕方ないのですよ。


 まずは、夕食の時にお皿のおかず、奪取してみました。


 つかまなくはなったものの、いまだに席は近くしてあるので余裕です。


 突然おかずを引っさらわれたジェレミーは、ちょっとびっくりしたような顔をした後、ふっと笑いました。


 ……何故?


「姉様ったら、仕方ないなあ。これ、そんなに好きなの? なら最初に言ってくれれば僕の分全部あげるのに。と言うか、そもそもそれ誰かに言っておけば最初からたくさん用意してもらえるよね。……ああ、そっか」


 そう言うと、ジェレミーは自分の皿からそのおかずをフォークに載せると、わたしの口元まで運んできた。


「僕のお皿から食べたいってことだよね? はい、姉様。僕が食べさせてあ・げ・る」


 ……義弟がなんか黒いです!


 怖いです!


 お義姉ちゃんガクブルです!


 謝るから許して!



 しかし、それからたまにジェレミーはそうやって自分の分をわたしに食べさせようとするのでした、チーン。

しかしジェレミーなんか中身黒くなってくな。白くする予定だったのに。

摩訶不思議。

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