表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/126

義弟がやってきました

二人目の攻略対象者登場です。

 それから数日。


 なんだか家の中がばたばたしてるです。


 パパさんも青い顔をして、出たり入ったり。


 ママさんもいつもの笑顔を引っ込めて、沈痛な面持ち……。


 理由を尋ねても、後でね、とはぐらかされる。


 おうちの使用人達もばたばたと動いてる。


 なにごとですか。


 なにがあったですか。


 もしや没落とかそんなですか。


 わたし、ぼんびーになるですか。


 ……ごはん食べれるですか。


 あれ?


 いやでもゲームではきちんとエレナ、お嬢様してたし。


 じゃあやっぱり違うのかな。


 なら、ごはんは大丈夫ですね、ほっ。


 それにしても、はてさて。


 どうなってるのでしょう。




 とそれからさらに数日たち。


 パパさんはひとりの男の子を連れ帰ってきました。 


 パパさんのミニチュア版です。


 年はわたしと同じくらい。


 おお、これは!


 間違いなく我が弟君!


 ふっ、待ちかねてましたよ。


 これからいじわるお姉様がびしばしいじわるしていくので覚悟なさい!


 ……と、あれ。


 パパさんすっご重い顔。


 ママさんもすっごかなしそうな顔。


 弟君も、……重いとかかなしいとか通り越して死にそじゃね?


 あれ?


 もしかして、家庭崩壊の危機とか?


 パパさんの浮気にママさん決別とか?


 もしくは二号さんにわたしとママさん追い出されるとか?


 でも二号さんの姿は見えないし、あれ?


「エレナ……」


 お、やっとパパさんが口を開きましたよ。


 これから衝撃の告白ですね!


 覚悟はできてますよ!


 どんとこいです!


「この子は……、ジェレミー・クラウン」


 はいはいな。


「わたしの弟の子で、おまえの従兄弟だ」


 はいな?


 弟ではないですか?


「そして、これからはおまえのお義弟になる」


「おとーと? いとこなのに、おとーと?」


 わたしは首を傾げた。


 年下の従兄弟だから弟扱いってことですか?


「そうだ。……先日、弟夫婦が事故で亡くなった。この子ひとりが取り残された。だから、うちで引き取ることにしたんだ。今日からこのクラウン伯爵家本家の息子で、おまえの義弟だ」


 そのパパさんの言葉に、ママさんは目頭を押さえ、ジェレミーはうつむいた。


 く……空気が、重い。


 思ってた衝撃の告白とは別な衝撃の告白きた――――――――!

実はニールよりジェレミー君のが先に名前決まってました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ