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わたしのとるべき道

エレナさん、予定よりだいぶ阿〇の子になって……。

 ここで、わたしはふと気がついた。


 わたし、今後どうすればいいのか。


 それをきちんと考えなくては。


 では、どんな選択肢がある?


 いち:わたしに与えられてる悪役令嬢の道をゆく。


 に:自分の好き勝手な道をゆく。


 うーん、ここは普通、二、を選びたいとこですが。


 だがここはゲーム世界。


 きっとどこかの誰かが楽しんでいるにちがいない。


 わたしがそれと違う選択をして壊してしまっていいものか。


 あれ、ゲームおかしくね? 楽しみにしてたのに、と思われてはいいのか。


 うん、よくないだろう。


 わたしとヒロインは学校の入学で初めて出会う。


 ゲームのスタートもこの入学式からだ。


 きっとそこからカメラズームインで、ゲームが展開されるのだろう。


 まだここにはカメラとかはないだろうけど、ちゃくちゃくと裏設定のストーリー展開が進んでいるのは間違いないはず。


 だったら今からきちんと決めておかなければ。


 もしわたしが悪役令嬢の道を進むことで、将来殺されるとか貴族社会追放とかされたりだったら嫌だけど、あのゲーム超健全だったし。


 そんな黒い設定なかったはずだし。


 悪役令嬢って言っても、たぶん苛めっ娘くらいの感覚だと思うし。


 覚えてないけど。


 なんかたぶん反省して謝罪とか、そんな感じくらいだったと思うし。


 それくらいなら許容OK。


 必要なら土下座だってしてみせましょう!


 ちょっと、可愛くて美人で優しくて可憐で乙女なヒロインに嫌われるのはかなしいかもだけど、すべてが終わったら全力で仲直りして許してもらえばいいし。


 ゲームのエンディングはヒロインが誰かをGETすることなんだから、それまでだと思って。


 きっと、愛らしくて美しくて素直で親切なヒロインはわかってくれるはず。


 最初険悪なのが、一転なにかがあって親友に、っていうのもよくある話だと思うし。


 「今までごめんね! 本当はあなたと仲良くしてほしいと思ってたの!」そう言う(予定)のわたしに、「そんな! いいの気にしなくて。これからはずっと仲良くしましょう。わたしたち親友よ!」と答えてくれる(であろう)ヒロイン。


 え、なに。


 それいい。


 てか逆にいい。


 超青春っぽい。


 うん。


 決まり。


 不肖わたくしエレナ・クラウン。


 立派な悪役令嬢の道を歩みたいと思います!

次回はニール君再登場予定です。

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