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予定と違うですがな

久々全員集合(親・寮母・カーティス双子は除く)

 ふんふんふーん。


 あいた。


 ただいま絶賛ビュリホーな刺繡を可憐なハンカチに鋭意製作中。


 あうち。


 アニーの学校への初の顔見せはとうとう明後日になったのです。


 いた。


 そのお祝いも兼ねてプレゼントの用意なのですよ。


 いてて。


 喜んでくれるでしょうか。


 いっつ。


 喜んでくれるといいのですな。


 たた。

 

 あとアニーのお披露目どうするですかね。


 っつー。 


 つい嬉しくてジェレミーには言ってしまいましたが、まだ会わせたわけではないのですよ。


 っくー。


 実際に会ったらアニーのあまりの可憐さにびっくりすること間違いないのです。


 ててて。


 ふふー、楽しみなのですよー。


 いったー。


 さあ、出来上がりなのです!


 どうですかなー。


 どうですかねー。


 アニーにプレゼントする前に、明日みんなに見てもらって意見を聞くのですよ!




 翌日。


 ジェレミー:「姉様! だからあれほどしちゃいけないって言ったのに! 姉様の手に、こんなに、こんなに傷が! 治らなかったらどうするの……!」


 ラスティ:「お、俺は! 俺はエレナがどんなに傷ついたって、俺の気持ちにかわりはないぞ! いや、傷ついて欲しいわけじゃないけど! それにエレナの作ったものなら何でも! どんなものでも喜んで受け取るぞ……!」


 フィル様:(無言で慈愛の籠もった眼差しでふるふると首を振っていらっしゃる)


 レフィル:「……っあっははっはははー! 何!? 何これ! 呪い!? 何かの呪いのハンカチなの!? 模様も意味わかんなくて気持ち悪さ満載だし、しかも血染めって。はっはははははー! もらった人は悪夢にうなされそうなこと間違いな……がっ!」


 ニール:(無言で王子を殴った後、そっとわたしの手を取ったですよ)「エレナ、医務室へ行こう」




 はうー?


 おかしいですなー?


 反応が期待してたものと違うのですよ。




 その後、わたしはニールに医務室へ強制連行され、手がけた刺繡のハンカチはジェレミーに没収されたのでした。


次回アニーお披露目の回、予定。

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