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静の五
頷いた次の瞬間に、攫われるように抱き込まれました。
「‥‥静、静、」
力を籠められて痛いくらい。でも私はこれこそを求めていたのだと、応えて抱き返します。凪。凪。ずっと触れたかった。触れてほしかった。けれどそれは禁忌だったから。
「ずっと夢だと思っていた‥‥」
うわごとのような凪の言葉。私には頷くことしかできない。
ずっと夢だと、触れてはならない夢だと思っていた。触れたら壊れる夢だと思っていた。けれど今は触れて壊してほしい。
そして私は凪を知った。
頷いた次の瞬間に、攫われるように抱き込まれました。
「‥‥静、静、」
力を籠められて痛いくらい。でも私はこれこそを求めていたのだと、応えて抱き返します。凪。凪。ずっと触れたかった。触れてほしかった。けれどそれは禁忌だったから。
「ずっと夢だと思っていた‥‥」
うわごとのような凪の言葉。私には頷くことしかできない。
ずっと夢だと、触れてはならない夢だと思っていた。触れたら壊れる夢だと思っていた。けれど今は触れて壊してほしい。
そして私は凪を知った。
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