表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
142/183

第閑話 掲示板のお話③

【壊尽の大魔王様を見守るスレ@1】


1・名無しさん@大剣使い

先日のイベントでの魔王様のプレイ動画を見て、

このたびスレタイの魔王様の頭に"大"がつくことになりました本当にありがとうございます

基本的には今までのスレと同じです

魔王様に対する諸々の感情をはっちゃけやがってください

大魔王でおさまらねぇよとか魔神だろとか邪神だろとかいう苦情もどぞー

なお、(自分的には)呼称は呼び慣れた魔王様でいくつもり


2・名無しさん@弓使い

とりあえず一言


……なんなの、アレ


魔王様はもっと自重するべき


3・名無しさん@短剣使い

……ホント、なんなの、アレ

ねぇ、なんなの……


4・名無しさん@刀使い

……なんなの……

魔王というか、M・A・O・Uだな


5・名無しさん@片手剣使い

クノスレ名物、語彙が貧困になる

……なんなんだろうなぁ……


6・名無しさん@グローブ使い

今ちょっと動画見れない状況なんだけど

どんな感じなのか説明してもらっておk?


7・名無しさん@大剣使い

いや、サバイバルイベントのヘルモード公式動画なんだがな

今回ヘルモードに挑んだのは魔王様の他にオルトスさんパーティーとか、勇者とか戦乙女さんとか

あとは腕に覚えがあるかよっぽどの馬鹿かだったんだが

まず、開始数分で半分以上脱落した

脱落する様子が大量に分割された画面で一斉に見られるのは壮観だった

どんだけそいつらの見どころねぇんだと、理不尽さすら感じた

一日目を耐え抜いたのは、魔王様、オルトスさんパーティー、勇者、戦乙女さんのみ

この時点で一桁まで減っているという恐怖

本当に軽い気持ちで挑戦しなくてよかったわぁ……


8・名無しさん@弓使い

ちなみに俺は、出落ちのごとく脱落した一人


9・名無しさん@短剣使い

>>8分かるわ。すごいそういう感じする


10・名無しさん@弓使い

>>9そういうこと言うのはやめない? ねぇ

つか、お前も出落ち要員だったろうが

俺は知ってるんだぞ


11・名無しさん@短剣使い

>>10人違いです


12・名無しさん@大剣使い

多くの参加者を恐怖のズンドコに叩き落としたのは

圧倒的な性能のモンスター達だった

現在の攻略最前線のボスですら敵わないんじゃないかっつーくらいの奴らが

雑魚として湧く

そらもう、気軽にポンポンと湧いてくる


13・名無しさん@長槍使い

実際アレはどうしようもないと感じたよな……

ただのモブ一体でもマドリーさんより強いのは確実

『グレンデン』のボスがどんなんかは知らんけど


14・名無しさん@グローブ使い

……なんすかそれ……


15・名無しさん@大剣使い

幸い気性は(約一名に襲いかかるのを除いて)大人しかったが

その大人しい状態のモンスターの、何気ない行動でプレイヤーが散る

恐ろしい勢いで、風に吹かれたたんぽぽの綿毛も真っ青な勢いで散っていく

あの攻撃力は本当にありえなかった

運営が公式ページで、赤文字ででかでかと『キチガイ上等、苦情は受け付けません』

とか書いてた本当の意味が分かった

本気出しすぎだろ運営ェ……


16・名無しさん@刀使い

そしてそのキチガイじみた攻撃力に加え、更に圧倒的なのは

約一名のためだけに調整されたんじゃないかと思われるほどの

圧倒的な防御力だな

完全に防御値の桁一個間違ってるだろと参加者に言わしめる程の、

圧倒的攻撃の通らなさよ

どのくらいかと言うと、あのハンプティダンプティ兄妹のラッシュくらって

減ったのが1ドットくらい


17・名無しさん@グローブ使い

>>16はぁぁ!?

ハンプダンプさん達、瞬間火力的には最強クラスだろ!? 

(約一名除けば)

とくに召喚具とかあれ完全にチートクラスだし

訳がわからないよ……


18・名無しさん@刀使い

>>17いや本当に、まじな話な

そしてそれを、なんとか倒しきるオルトスさん達も凄いけど

持久力有りすぎだろあのパーティー

ニノンさんのマナタンクっぷりが半端ない

あの秘書さんが多分一番輝いてた


19・名無しさん@水魔法使い

秘書さんはなぁ

『IWO』におけるマナタンク型の第一人者だから

あの無尽蔵のMPはパーティーに一人欲しいけど、

じゃあお前がやれよって言われたら絶対拒否るレベル

スキル構成が厳しすぎんだよな……


20・名無しさん@火魔法使い

あのスキル構成に素で辿り着いた秘書さんは本当に凄い

とりあえず【マナの海】と【明鏡止水】は半端ないからなぁ……


21・名無しさん@刀使い

なお勇者と戦乙女さんは、初戦で熊さんに出会って、

30分ほど粘って逃走した模様

やはり二人ではきつかったようだ……

何気に二日目の夜まで残ってたけど、あの二人結局コウモリしか倒してねぇ


22・名無しさん@短槍使い

>>21コウモリ馬鹿にすんなよ! 俺らじゃ多分歯も立たないぞ!


23・名無しさん@刀使い

>>22そうだな……すまんかった


あとヘルモードで鬼畜だったのは、セーフティエリアが消える所か

あれのせいで夜戦が厳しそうだった

基本的に夜のモンスターの方が好戦的で強いからなぁ……

一日目の夜は、約一名を除き皆さん逃げ回っておられたし


24・名無しさん@グローブ使い

ねぇ、そろそろ約一名について教えてよ

というか魔王様について教えてくれさい

あの人がどんなぶっとんだことしたのか

けっこう毎回毎回たのしみにしてるんだ


25・名無しさん@弓使い

>>24むむ、これは縦読み!


26・名無しさん@グローブ使い

>>25違うけど


27・名無しさん@大剣使い

そうだな

じゃあそろそろスレの本題に入ろうじゃないか


魔王様のおかしい所その一

出会うモンスターがやたら好戦的、かつ数が多い

他のプレイヤーの時とは違って、群れを為して凶暴に襲いかかって来る

そしてそれをたった一人であしらい続ける魔王様まじ魔王様

しかも、一日中だぞ? 

二日目の夜辺りはオルトスさんパーティー全滅に食われたのか登場しなかったけど

動画に映ってるときは、戦ってるか森林破壊してるかだった


28・名無しさん@刀使い

魔王様のおかしい所その二

黒い腕の数が異常

イベントの途中から、黒い腕の数が倍くらいに増えてた

しかも、自由自在に動き回るようになってた

動き回るようになってた

大事な事なので二回言いました

恐怖感が倍率ドン!

さらに動き回る腕を利用して、空中戦とかしてた

ありえん。まじでありえん

狂気を感じるとかそれどころの光景じゃなかった

SAN値直葬というか、死後のアフターサービスも完備してるレベル

今までの数本でさえ、纏ってる瘴気とあわせてマオマオしかったのに

それが現在、三十本くらいになってんのよ!?

ぶっちゃけ戦闘中は魔王様がほとんど見えないレベルなのよ!?

それが縦横無尽に戦場を駆け巡るのよ!?

あの人の魔王度、今いくつだよ!! 

一人のはずなのに、アレじゃあ対峙してるモンスターが可哀そうだわ!!


29・名無しさん@大剣使い

しかもあの腕、一本一本無駄な動きがないからな……

見かけ倒しだと思ったら速攻で葬られる

あれって、自律式なんだろうか?

……まさか直接操作とか言わんよな


30・名無しさん@風魔法使い

>>29魔王様ならry

というか終盤の『黒の玉座』的に考えて、

自律してる可能性は薄くね?

どう考えても魔王様が操ってるだろ……

本格的に魔王様が人間じゃない件

脳の処理能力とかどうなってやがるんですか

いくらVRだからって……なんなの、アレは

根性とかでどうにかなるもんなの? ねぇ?


31・名無しさん@大剣使い

>>30ああ、そっか……そうだな

というかあの玉座もどうなってるのかイマイチ分からんかったが

あれに座るためだけに、どのくらい脳に負荷をかけているのか考えたくも無いな

しかもそれに座りながら、黒い腕を飛ばしてモンスターをなぎ倒していくんだもの……

魔王様まじ魔王様(切実)


32・名無しさん@グローブ使い

おk

いつも通りの魔王様だってことが分かったよ……


33・名無しさん@短刀使い

オイ! 今公式ページの獲得ポイントランキング見てきた!

魔王様のポイントヤバい! 皆も見てきて!


34・名無しさん@刀使い

>>33騒ぐな新参

つ【魔王様観察スレ@5】




もう一スレそれで埋まってるから




―――




その後、ポイント取得上位者の個人動画が公開され。

その中にはヘルモードのプレイ動画には映っていなかった『千怨神樹』とクノとの攻防がばっちりとおさえられていたため、掲示板は更に加速することになったという。


「単身でレイド級ボス倒すとか……」

「もうあいつがボスでいいんじゃないかな」

「ワンマンアーミーすぎるだろ」

「リンチ怖い」

「ミンチ怖い」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

【新連載案内】
『九人目の勇者と駄女神の異世界救世史』(小説ページへ飛びます)
魔力馬鹿のぽんこつ勇者と残念ロリ女神が異世界でゆるく生きます。
こちらの方も覗いてみていただけると嬉しいです。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ