表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
141/183

第閑話 『ヘル』モードそれぞれのお話

 ◇『護光の勇者』ミカエル

 ◇『戦乙女』フィーア




 黒衣の魔王が去り、どうにもならないむしゃくしゃを森林破壊に代えた後。ミカエルとフィーアの二人は、気落ちしながら森を歩いていた。


「……ねぇ、フィーアちゃん」

「何よ、そんな声出して」


 ミカエルが、隣を歩くフィーアに声を掛ける。

 それは、普段の彼からは想像もできない程自信のない声だった。


「僕さ……勝てると、思ってたんだよ。フィーアちゃんとなら、あのクノさんにも勝てるって。僕達二人ならなんでもできるって、そう思ってた」


 ミカエルは前を向きながら、遠い目をする。そんな彼にフィーアは頷き、


「……でも実際は、歯も立たなかった。厳しいことも、いっぱい言われちゃったしね……あたしもその気持ち、少しは分かるわよ。あたしも実は、なんとかなるんじゃないかって思ってたの。PvP大会で上位入賞したから……少し、調子に乗ってたのかな」


 やはり、優勝者とは文字通り格が違った。そのことを、実際に身体に刻まれたのだ。

 一瞬で腹を貫かれ、訳も分からぬまま敗北したフィーアは、悔しいという感情もでてこなかった。あの時沸いてきたのはただ……強者を前にした時の、本能的な恐怖のようなものだけだった。


 俯くフィーア。

 そんな彼女の頭上に降りかかったのはしかし、金色の勇者の、力強い声だった。


「もっと、強くならないとだね。……うん。うん! 

 フィーアちゃん、見ててね! 僕、強くなるから! クノさんも倒せるくらい強くなって、フィーアちゃんに相応しい男になってみせるから!!」


 フィーアの両肩を掴み、堂々と宣言するミカエル。

 そのへこたれない姿はまさしく……勇者と、そう呼ぶにふさわしいとフィーアは思った。


「あんたには……敵わないわね。立ち直り早すぎんのよ」

「いつまでも落ち込んでても、仕方ないからね! 次こそは絶対に勝つ。もっとレベルアップして……いや、違うか。クノさんが言ってたみたいに、プレイヤースキルを磨かないと。もっと冷静に、周りを見れるように……もう二度と、フィーアちゃんを失ったりしないように」


 最後の言葉を、噛みしめるように言ったミカエルに、フィーアは目を見開く。肩から伝わってくる力が増したのに戸惑いながら、疑問を漏らす。


「え?」

「あの時フィーアちゃんがやられちゃったのは、僕のせいだから。だから僕は、フィーアちゃんを守りながらあの魔王と戦えるくらい、強くならないとね! よーし、頑張るぞ―!」

「い、いや、違うって! あれは、ミカエルのせいなんかじゃ……だってあれは、単純にあたしの力量が足りなくて、それで!」


「ううん。僕のせいだよ」


 首を振りながら否定をするフィーアに、ミカエルはきっぱりと言い切った。


「好きな子一人護れやしない、僕のせいなんだ」

「……ゆう……、ううん、ミカエル……」

「だから、フィーアちゃんは気にしなくていいの。ね?」


 にこっ、と邪気のない笑みを見せるミカエルは、フィーアの肩から手を離すと、「さぁ、しゅっぱーつ!」と森の中をずんずん進んでしまう。


「あ、あのさっ! ミカエル!」


 その背中に、フィーアは声を掛けた。

 ミカエルは、あたしのために強くなろうとしている。あたしの弱さも一緒に抱え込んでくれるくらいに、強く…………いや、否。きっと彼はもう、強いのだ。誰にも負けないくらい、強い『心』を持っているのだ。

 それがフィーアには、羨ましく感じられて。守られているだけじゃいけないと。抱えられる存在じゃ嫌だと、その隣に立てる存在で有りたいと思ったから。


「あたしも、強くなるからっ! あんたに負けないくらい!」


 声を張り上げ、身体を震わせ、全身で決意表明をした。

 そんな彼女に、ミカエルは振りかえって、柔らかく微笑むと、


「……ありがとう、フィーアちゃん。


 じゃあ、強くなろう――――二人で」


「……うん。二人で。

 目指せ打倒魔王、だね」


「ふふっ」

「あははっ」

「「あははははっ!」」


 二人はひとしきり、笑いあった。

 何がおかしいということもないのに、無性に笑いたくなったから。


「……ふぅ。それじゃあミカエル。いこっか」

「れっつ、探索だね! このイベントをクリアして、僕は『エクスカリバー』を手に入れないと!」


「「おー!」」


 声を合わせて、拳を突き上げる二人。




 そんな二人の前に『ヘルベアロット』が現れるのは、もうすぐで。


 二人の決意がいきなりくじけそうになるのも、もうすぐだったという。





 ―――





 ◇『堅牢不落』オルトス

 ◇『虹の魔道士』ヤタガラス

 ◇『母なる青』ニノン

 ◇『狼牙』ハンプティ

 ◇『変幻自在』ダンプティ

 ◇『魔弾の女王』クリスティーナ




「ここが……『ヘル』モードか。見た所、普通っぽいな」

「おっほう! 木が光ってるぜい。ファンタジーだね~!」

「油断してはいけませんよ。何が起こるか分からないのですから」

「そっすよねぇ。難易度マックスの鬼畜フィールドともっぱらの噂っすから」

「だなー。どんな敵がでてくるのか、楽しみだなー。うずうず」

「何が出てこようと、わたくしのでハチの巣ですわ」


 ギルドホームから転移してきて、辺りをきょろきょろと見回すのは、六人のプレイヤー。


 焦げ茶色の髪を刈り上げた大男――オルトス。

 白黒の斑模様をした髪を後ろで束ねた優男――ヤタガラス。

 青い長髪をきっちりとセットした秘書風の女性――ニノン。

 軽い印象を受ける、中途半端な敬語の癖っ毛の少年――ハンプティ。

 間延びした口調の、ぼんやりとした癖っ毛の少女――ダンプティ。

 桃色縦ロールにお嬢様口調の女性――クリスティーナ。


 この六人はギルド『グロリアス』のメインパーティーだった。


「しかしすまんな……本来ならおとなしく『ベリーハード』に挑戦しとくべきなんだが、俺の我儘に付き合わせちまってよ」

「いえ、構いません。むしろ頼ってくださって、嬉しいですよ」

「いーのいーの! 僕は元から『ヘル』に挑むつもりだったしね~。多分ここ、九の字のために作られたよーな場所だろうからぁ」


 オルトスがメンバーに向かって頭を下げるが、皆一様に首を振る。


「九の字……ああ、クノか。そうだな。あいつも恐らく、ここに来てるんだろう」

「まぁ、クノなら来ているでしょうね。そして何食わぬ顔でソロ攻略をしている姿が目に浮かびますわ。もう!」


 クリスティーナが頭が痛いというように、片手で額を抑え、大げさに嘆息した。

 しかし、そのもう片方の手では、リボルバー式の大型拳銃がくるくると回されている。このことから、彼女の嘆きはどうやらポーズだけのようだ。


 クリスティーナが持つのは、【双銃】という武器スキル。

 双銃は希少な射撃武器で、高い攻撃力とカスタマイズ性を持つ半面、弓等と比べると射程に難のある代物だ。しかし元々銃への憧れがあった、危ない系女子のクリスティーナさんにはぴったりのスキルだったようで、彼女は隙さえあればメンバーにこの武器を自慢しているのだった。


 そんな妹のさり気ない武器アピールを慣れた様子で無視しながら、ヤタガラスが会話を続ける。


「九の字の性格的に、ギルメンは誘わないだろうからねぇ……まぁ、居ても足手まといになる可能性大だけど。このゲームでの九の字は、ちょっとソロで完成され過ぎだよね~」

「ですわね……はぁ。そしてそのクノに挑もうとする無謀な男にも、困ったものです」

「ホントにね~。僕みたいに酷い目にあってないから、心が持つんだヨ。一回残機無制限でバトってみたらいーのに」


 ヤタガラスとクリスティーナの兄妹は、かの魔王の恐ろしさを知っているが故に、オルトスに同情とも憐憫ともつかぬ視線を投げかけた。


「うっ……なんだよ、その眼は。いいだろ別に。俺だってエキサイトしたいんだよ」

「いやあ、エキサイトで済まないことになりそうだから言ってるんだよぉ」

「いや、しかしだな……俺の【ジャストガード】さえあれば、クノにも……」

「甘いなぁ、オルトスは」

「甘いですわねぇ……」

「な、なぬ!?」


 と、ぐだぐだと開始地点で喋っているオルトス達に向かって、ニノンとハンプティが注意をする。


「ほら、そろそろ行きますよ。時間は有限、やると決めたからには全力を尽くすべきです」

「そっすよ。さっさと行くっす。……でないとダンプティが、今にも森に突っ込むっすよ」

「ハンプティ離してー。わたしはモンスターを狩りにいくのだー」


 服に付いたフードをがっちりとハンプティに掴まれ、じたばたとするダンプティ。この二人は一歳違いの兄弟なのだが、どちらかというと温厚な兄に対して、妹はどこぞの魔王と共通するもののあるバトルジャンキーだった。


「お、おう。すまん」

「あっはは! 元気だねぇダンプっちは」

「ごめんなさいね、ダンプティちゃん。それでは、行きましょうか」


 暴れるダンプティに苦笑し、一行は森へと足を踏む入れるのだった。




 ―――




 グオオオオオオオオ!



『グロリアス』のメンバーが最初に出会った敵は、『ヘルホーンディア』という鹿型のモンスターだった。その高さは鋭い角を含めると5mは優に越しており、逞しい前後の足は金属の鎧で覆われ、背中からは一対の突撃槍が翼のように伸びて前方に突き出していた。


 単体だが、一目で侮れない敵だと分かる。

 オルトスはすぐに陣形を指示し、自分はヘルホーンディアの目の前に陣取った。


「いくっすよ! 【獣化】!」

「強そうだなー。わくわくだー」


 そのオルトスの背後から、ハンプティとダンプティが駆け出し、ヘルホーンディアに飛びかかる。


 ハンプティが【獣化】というスキル名を叫んだ瞬間、彼の腕や足から灰色の体毛が生えてくる。更には髪のボリュームが増え、頭からは三角形の耳、ズボンの尻の辺りからはふさふさとした尻尾がにょっきりと顔をだした。

 その見た目は何処からどう見ても狼人間のようで、事実【獣化】とはそういうスキルなのだった。ちなみに女性プレイヤーが使うと、猫耳と猫尻尾しか生えない。そして語尾に『にゃ』が強制付与される。この辺りは開発の趣味が前面に押し出されているといっていいだろう。


「いくぞー……【召喚具:紅玉の双槍】」


 対してダンプティはその両手に赤の光を灯したかと思うと……パアァと光が形を変え、刃部分が少し長い、二本の短槍となった。柄から刃まで透き通った、美術品のような槍。しかしそれが実用に耐えうるものであることは、少女の表情に浮かぶ自信の色から十分に窺える。


「はぁぁああ! 『貫拳』!」

「『キラースタブ』ッ!」


 グオオオオオオ!


 ハンプティは自らの腕に装備していた籠手で、ダンプティは二本の短槍で、それぞれアーツを使いヘルホーンディアに攻撃を加える。鎧で覆われた足は避け、狙うのは首だ。更に、


「まだまだぁ! 『閃拳』!『砕拳』!『崩拳』!『乱拳』――――『狼拳』!」


 ハンプティは次々とアーツを繋げて拳で鹿を殴っていき、最後に青白い狼のオーラを叩きつけて、地面に着地し一旦後ろに下がった。

 一方、妹のダンプティはというと、


「『サークルスラッシュ』、『ロケットスピア』!」


 ヘルホーンディアに突き刺した槍を、『サークルスラシュ』の円の動きで肉を切り裂きながら強引に鹿の体外へ。そして続けざまに赤いオーラを纏った槍が、凄まじい勢いでダンプティの手を離れてヘルホーンディアの首に再度深々と突き刺さった。


「まだまだー。【召喚具:金剛の盾】!」


 重力に従い落下していくダンプティの身体。その真下に、薄い金色の光を宿すクリスタルでできた、大きな盾が現れた。槍はまだ鹿の首に突き刺さったままだ。

 盾を蹴り、高度を保って再びヘルホーンディアに肉薄するダンプティ。その手に次に握られていたのは、大きな鎌だった。


「【召喚具:紫水晶の大鎌】、『スイングリーパー』!」


 紫色の燐光をまき散らしながら振りかぶられた大鎌は、ヘルホーンディアの首を刈り取ろうとし――――ガッ、とその身体の硬さに阻まれ、役目を果たすことが出来ずに終わる。


「え。あ、れれー? わきゃぁ!」


 そして次の瞬間。

 首を大きく振ったヘルホーンディアに弾きとばされ、ダンプティは地面に叩きつけられた。


「ぐぅう……強いなー」


 即座に身を起こし、体勢を整えるダンプティ。

 そしてふとヘルホーンディアの足元を見ると、薄い金の光が拡散して消え去るところだった。


「うそー……金剛の盾の、身代りが発動してるー……!?」


 ダンプティの使うスキル【召喚具:~】は、特別な効果をもった武具を瞬時に召喚するスキルだ。例えば双槍ならば、その効果は『出血』――突き刺した相手にダメージを与え続ける効果。大鎌ならば『斬撃強化』――刃の切れ味を、極限まで高める効果。そして盾の効果は『身代り』といい、使用者のHPが0になる攻撃の身代りとなって、砕け散るというものだった。


 それが発動したということは、つまり――――


「うへー」

「オルトスさん! ヤバイっすよ、HP満タンで『身代り』が発動したっす! こいつ、尋常じゃない攻撃力っすよ!」

「うお、まじか……おい! ハンプティ、ダンプティ! 早く俺の後ろに下がれ! もうちょい慎重にいかねぇとマズそうだ!」


 そうオルトスは指示し、首を振った以外は大きな挙動を見せないヘルホーンディアを見据える。

 そして、信じがたいものを目にした。


「なっ……HPバーが……全然減ってねぇだと」


 ヘルホーンディアのHPバーは、普通のモンスターと同じく1本。

 そして今の二人の攻撃で減った量は、僅かに1ドット程だった。


「魔法準備出来ました! いきます!」

「僕もとっくに準備できてるよ~」

「わたくしもです!」


 ハンプティとダンプティが下がったタイミングで、間髪入れずにオルトスの背後から声が上がる。

 そこには手に持った杖に光を灯したニノンとヤタガラス、そして二丁の拳銃のバレルを赤熱させたクリスティーナがスタンバイしていた。


 さらにヤタガラスの周囲には、虹色に輝くこぶし大の結晶体が無数に浮いており、杖の光に呼応するようにその輝きをどんどんと増している。


 これこそが彼を『虹の魔道士』たらしめる大きな要因――――【晶属性魔法】。七つ以上の属性魔法スキルを取得した時点で出現する、ヤタガラス自慢のスキルである。その魔法は主に、虹の結晶体を創りだすことによる魔法の範囲拡大や威力上昇、手数の増加、更には最終兵器として極大威力の攻撃を放つなど多様なものだ。ちなみにこのスキルは、取得している他の属性魔法スキルが七つ未満になると自動的に消滅するというスキル枠泣かせの逸品でもある。


『ハイアクアタワー』

『雷帝の御柱』

【チャージショット】『ダブルバーンショット』


 そしてヘルホーンディアの足元と頭上に大きな青と黄色の魔法陣が展開され、激流と無数の稲光の柱がヘルホーンディアを覆い隠す。更にそのさなかに二条の白い光線が横から突き刺さり、派手な爆発を起こした。


 そんな中、最前線で飛び散る水飛沫も気にせず、ヘルホーンディアのHPバーを注視するオルトス。


 そしてそれが、ぱっと見で全く変動していない様子を見て――――理解した。

 これが、『ヘル』モードなのだと。


 ヘルホーンディアは当たり前のごとく健在で、身じろぎもせずただ眼下の矮小な存在を見つめていた。

 それはまさしく強者の余裕と呼ぶべきもので、自分たちなど歯牙にもかけない強さを誇っているのだと直感する。


「そんな……びくともしていない!?」

「うっへへーい。硬いとかそーゆうレベルじゃないんすけど、どゆこと……」

「マドリーデムよりも明らかに強そうですわよ……?」


「どうするっすか、オルトスさん!?」

「わたしは、もう『身代り』使っちゃったしなー。ちょっと逃げたいかもー」


「……ちっ。このままじゃ、ジリ貧ってとこか……

 しかし、逃げるにしても……」


 相手の様子から、逃げること自体は達成できそうだとオルトスは判断する。

 しかし、それでは駄目なのだ。一番最初に出会った相手からすら逃げて、それで今回、何が得られる? それでどうして、あの魔王に追いつける?


「マスター! どうなさいますか!?」

「……敵の攻撃は、全て俺が受ける。

 皆は回避を優先しながら、攻撃役に徹してくれ!」

「持久戦、ということですか」

「ああ。すまないが……皆、頼む! ここで退くわけには、いかないんだ!」


 いまだ動かないヘルホーンディアを見据えながら、オルトスは声を張り上げる。そして、


「【鼓舞】!【戦意高揚】!」


 自身が持つ、パーティー全体への支援スキルを発動させた。

【鼓舞】は攻撃力と防御力を上昇させるスキル、【戦意高揚】はHPとMPに自動回復効果がつくスキルだ。

 それを受け、他のメンバーはというと……


「……マスターが決めた事なら、従うのみです」

「しゃーないにゃー。いっちょ気張っていきますか~」

「まっ、ここで逃げんのは流石に無いッすよね!」

「うー、持久戦ー。……まあ、やるけどー。わたしもこいつ、倒したいしなー」

「まだまだ弾薬は残っていますわ! いけます!」


「……皆。本当に、有難う。

 ――――ふぅ。それじゃ、行くぞォ!! 【護神障壁】、【アースブレイカー】!」


 立方体の青白い結界がオルトスを包み込み、そして彼が地面に突き立てた大剣からは橙色の衝撃波が、大地を割りながら真っすぐにヘルホーンディアに向かっていった。


「――――『ニードルミスト』!」

「――――『風帝の閃刃』!」

「『崩壊拳』!『狼陽拳』!『狼陰拳』!」

「【召喚具:翡翠の短剣】【召喚具:琥珀の長槍】」

「【エクスプロージョンバレット】【エクシードバレット】『メガバーンショット』!」


 それを合図に、『グロリアス』の面々も総攻撃を仕掛けていく。


 彼らがこれからの二日間で幾度となく経験することになる、長い長い戦いの、始まりだった。



ちなみに『ヘル』モードのモンスターは、相手の攻撃力によって凶暴度を変えるお茶目な仕様でした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

【新連載案内】
『九人目の勇者と駄女神の異世界救世史』(小説ページへ飛びます)
魔力馬鹿のぽんこつ勇者と残念ロリ女神が異世界でゆるく生きます。
こちらの方も覗いてみていただけると嬉しいです。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ