プロローグ
えー、他の小説更新しないで何やってるんでしょうねー。
まぁ、そのうち、頑張ります☆
カチャカチャ…。
無機質な機械音が大きな部屋によく響く。
「あと…、少しね!」
そこに無機質とは対照的な女性の高い声が、聞こえる。
「おーい、理緒ー?飯できるぞー?」
「はーい、あと少しだから待ってて!」
よし、こんなもんかな!
理緒と呼ばれた女性はそう呟き、大きな広い部屋から出て行った。
「全く、タイムマシンなんて作って何の意味があるんだ?」
退屈そうに、オムライスをほおばりながら一人の男が聞いた。
「おいしぃっ!やっぱり、あなたの料理は最高ねー!」
「聞けよ」
息継ぐまもなく、男性はつっこんだ。
「あぁ、タイムマシン?そんなのたくさん、意味あるわよー!翼の過去を見たりとか…」
「絶対やめろ」
「あら、見られたくない過去でもあるのかしらねー」
女性は挑戦的な目つきで翼と呼ばれた男性を覗き込んだ。
「い、いや、そういう問題ではない…。第一、危ないだろ。帰ってこれる保証もないんだし」
「あら?私を誰だと思ってるの?世界が認める美人博士よ?」
「うん、博士とは認めているが、美人とは…」
めこ…。
「あら、何か言ったかしら?それじゃあ、研究の続きがあるんでー」
そう言って、理緒という女性はスタコラと部屋を去った。
「怪力博士の間違いだろ…」
顔面に見事に拳を入れられた翼という男性は、ふらふらしながらも食器の片付けに入った。
「ふぅ!大体、構造はこれでいいわねー。あとは、塗料を塗って完成ねー」
翼の過去見てやる、と呟き無邪気に笑う女性は、……こけた。
そう、ふいに。誰も予想しなかったように。そしてその手がスイッチまで届いてるとは…。
「へ?」ブー…、発射準備完了。
入力者の意思…、受信完了。
場所及び時間…入力者の夫である、空谷翼の過去…。正確な時間は認識不可…。
機械の任意のものとする…。
発射します…――。
「おいおーい!やばい、やばいって!発射しちゃうじゃん?でも、もうどうすることも出来にゃー…」
プツン!
理緒が話し終える間に、姿はこの場所からは消えていた。