黒い屋根の家
僕は、考え事をするときには、トイレ掃除をすることにしている。
とんちが利くお坊さんのように、いつも良いアイディアは出ないし、「真実はいつもひとつ」などとメガネをかけた子供のように何でも解決できる術もない。
だから、一度無心になってゴシゴシとトイレを擦り、除菌シートでピカピカに掃除する。
そうすることで、なぜか心も頭の中もスッキリとして、どう行動すべきかがふっと思い浮かんだり、いいヒントがぽんっと訪れたりする。
翌日。開店を前に、高岡さくらさんに頼まれた事を考えながら、店のトイレを綺麗にする。今日の昼には、なんだかモヤモヤして、あえて何もしなかったから。けれど、問題を面倒だからと先送りにし、目を背け後回しにしたところで、何も解決はしないしクリアになんてならない。
僕の悪いところは、最初にきっぱりと断ることが出来ないことだ。
今回の件だって、赤の他人の為に、なんで僕が不倫男のところへ出向かなければならないんだ。ましてや、居るかどうかも分からない実家へだなんて。恋愛の揉め事なんて、当事者同士でケリをつけるのが筋じゃないか。
けれど、傷ついた人を放っておく訳にはいかない気がしたのも確かだ。
複雑な事情はあるにせよ、話を聞いてしまった訳だし、頼れるのは僕くらいだと言っていたのだし。
「おっはよー、だぽん!」
店内が急に眩しくなるような明るい声が聞こえ、ブラシを持ったままでトイレから顔を出すと、萌ちゃんが来店した。
幽霊たちも耳を塞ぎたくなるような爆音で、大好きな曲がかかったところだった。
海外のほうから先に火を付けてくれ、ビルボードランキングにも入るほどの日本のガールズバンド。ハードでヘヴィなドライヴ感あるロックサウンドと、個性的でファニーな見た目とのギャップに、僕は完全に萌えてやられてしまったのだ。
洋楽ロックにかぶれていた僕だけど、今は、ジャパニーズガールズHR/HMバンドが、ほとばしるほど熱い。海外からも注目され、欧米ツアーもやっているほど。日本の女性たちがグローバルに活躍してくれるのは、とても嬉しい。美人ギタリストが多いのも理由かも。
ゴム手袋を脱ぎ、ポケットのスマホを取り出し、音楽を一時的に止めた。
今では、サブスクで月額の定額料金を支払えば、配信によって何万曲もの音楽が身近で手軽に聴ける。スマホのプレイリストからBluetooth専用スピーカーやイヤフォンに飛ばせばいいだけ。
僕にとっては、瞬時に聴きたい曲を探しだせて、とても重宝している。コレクションとしてCDなどのモノが増えないのは寂しい気がするけど。
萌ちゃんはカウンター席に飛び乗り、かわいらしい笑顔を向け、毛先を朱色に染めたツインテールが揺れる。
「また制服かい?」
「これは、普段着だぽん。にひひ」
甘ったるく高いアニメ声で童顔の萌ちゃんは、フリルのついたスカートの裾を両手で少しだけ広げてみせ、ニコニコとして可愛らしく首を傾げた。
詳しい話を聞いたことはなかったけれど萌ちゃんは、俗にいうメイド服を常に着ている。
黒のワンピースに、ひらひらのフリルがついた真っ白なエプロンドレスを重ね、白のオーバーニーソックスに丸みのあるエナメルの黒い靴を合わせ、白いカチューシャにツインテールと、ガチのメイドコスを着こなす。
ちょうど幼い男の子の生首の前のカウンター席に座って、身を乗り出した。
「なにか飲むかい?」
僕は、カウンターの中へ入って両手を洗いながら訊く。
「タピオカ!」
「さすがにそれはないなァ、僕の店には」
「む? じゃあ、ミルクティッ! 萌がおまじないをかけてもっと美味しくするぽん!」
市販のペットボトル飲料のミルクティをグラスに注ぐ。
「あれだろ? 萌え萌えキュンキュンとかいう、」
「そうだぽん。いくよー」
萌ちゃんは、胸の前で両手の指を合わせてハートの形をつくる。
「ほら、ヒロっちも一緒に」
「……ぼ、僕も?」
「はい、一緒に! 萌え萌えっ」
「……もえ、もえ、」
「キュン、キュンッ!」
愛嬌を振りまく萌ちゃんの相手をしていると、開店前にも関わらず、またしても人が入ってきた。
黒いマスクを顎にずらして屈託なく笑いかけてくる。
「ヒロくん、元気かい?」
「志賀ちゃんじゃないか。久しぶりだね」
彼は、僕の幼なじみで少ない友人のひとりだ。
根が底抜けに明るく、いつも柔和な笑顔を浮かべにこにこしている。真っ黒なニット帽を目深にかぶり、黒革のジャケットにインナーは黒いフードパーカー、ブラックのジーンズ、ハイカットのワークブーツも夏でもはめている革のグローヴまで、全て真っ黒。
全身黒ずくめは、志賀ちゃんのいつものファッションだ。
月の光にしか当たったことがない、暗闇に潜み、裏の世界で生きる人間。
仕事は生きるため、カネを稼ぐ術。裏稼業だろうが、性格とは真反対の生業だろうが、かけがえのない友達というのは変わらない。
「相変わらず、繁盛してるね」
「なに言ってんだよ、皮肉かい? まだ準備、」
そう言いかけたところで、はっと思い出した。
志賀ちゃんも僕と同じく、見えるのだった。霊感なのかは分からないし、仕事柄で死線を潜り抜け身についたものなのか、この店にいる霊たちがはっきりと見えるらしい。
話が分かり仲の良い友達な上に、見えるものも同じという僕たちなのだ。
「ちょっと、そこまで来たもんでさ。いいかな?」
「水臭いこと言うなよ、当たり前だろ。どうぞ」
「けど、お取込み中、お邪魔だったんじゃない?」
頬杖をつき、足をぶらつかせている萌ちゃんに視線を向けた。
「あァ。萌ちゃん、紹介するよ。僕と仲良しな友達で、志賀ちゃん」
「志賀っち、よろしくだぽん。萌だぽん」
「……ぽん?」
苦笑する志賀ちゃんは、頬を掻き戸惑いながらも「あ、あァ、よろしくね」と笑みを向けた。
僕は、萌ちゃんの隣のスツールを勧める。
「ヒロっちとBLなのかにゃ? ドキドキッ」
「……ボーイズラブとかいう?」
僕は笑みを向け、「よく分かったね、萌ちゃん。もうボーイズラブではなく、おっさんずラブってところだけど」
「萌は、なんでも分かるぽん! にひひ」
「ヒロくん、ほどほどにしてくれよ。萌ちゃんと俺は初対面なんだからさ、ははは」
「あはは、ゴメン。萌ちゃん、冗談だからね」
「む。なーんだァ、がっかりだぽん」
腰を降ろすなり、志賀ちゃんは奥二重の凛々しい目でまじまじと萌ちゃんを見つめる。
「……きみは、」
「む? なんだぽん」
「なんだか、珍しいね」
僕は間に割り込むよう「志賀ちゃん。なんか飲むかい?」訊ねる。
「じゃあ、カルアミルク……、と言いたいところだけど、車で来ちゃったから」
「それじゃ、いつものやつね。ストレートでいい?」
「さんきゅッ」
冷蔵庫から牛乳パックを取り出し、グラスになみなみ注ぐ。
志賀ちゃんは、二十年以上も前の殺し屋が主人公だった映画を観て以来、普段の飲み物は常に牛乳というこだわりがあった。
「萌のナニが珍しいんだ、ぽん?」
萌ちゃんが再度、志賀ちゃんに訊ねた。
「……あ、いや。メイドコスを着てるコなんて、あまりこの辺じゃ見かけないから」
「かわいいでしょ?」
萌ちゃんは可愛らしく首を傾け、開いた両手を頬に当てながら志賀ちゃんを見つめる。
「いや、あァ、かわいいよ。めんこい、ぽん! ははは」
「じゃあ、志賀っちのミルクにも、おまじないかけてあげるぽん!」
「……なに、ぽん?」
キョトンとする志賀ちゃんをよそに、萌ちゃんは「萌え萌え!」と叫びだす。面食らった志賀ちゃんはたじろぎながら、僕に助けを乞うよう視線を向けて、小さな声で「もえ、もえ?」とつぶやくように言った。
「はい! キュン、キュンッ!」
次には僕も参加して、だいの大人ふたりで『キュン、キュン!』と大きな声をあげ、三人で同時に笑い合った。
本物のおまじないかのように、三人の距離がぐうっと縮まった感じがした。
そこで、僕はピンときた。
掛け時計を見れば、もうすぐ午後八時になるところだった。
「そうだ、志賀ちゃん。今から、ちょっと付き合ってくれないか?」
牛乳を含み、口の周りに白いヒゲをつくりながら、
「なんだよ急に」
志賀ちゃんは、下唇で牛乳をぬぐいながら訝しむ。
「車だって言ってただろ? そんなに時間はとらせないよ」
「出かけるってのか? 店はどうするんだよ、萌ちゃんだっているってのに、」
萌ちゃんに向き直り、「どう? 萌ちゃんも一緒に行くかい」
「む? 当然だぽん!」
そうツインテールを揺らして、頬を膨らませた後、弾けた風船のよう、にひひと笑顔になる。
「じゃあ、決まり。話は車の中でするよ」
志賀ちゃんがいれば、心強い。
僕はトイレ掃除もそのままに、使い古したクタクタなライダースジャケットを羽織り、ふたりを外に出して、ドアに鍵を閉めた。
三人でビルの外に出ると、季節外れの雪がちらついていた。
「それで、ヒロくんがその男と話つけに行くってのか? 相変わらず、お人よしというか、変に優しすぎるというか、なんつうのか」
FMラジオが垂れ流しになっている志賀ちゃんのオンボロなハイエースに乗り込み、ひかり野地区へ向かってもらった。僕は助手席に、萌ちゃんは二列目シートからふたりの間に顔を出す形で乗った。
車中で、志賀ちゃんに高岡さくらさんから聞いた大筋の話をした。
「そんな相談されて、ほっとけないだろ? 明日には店にまた来るからさ。その彼にも来てもらわなきゃ」
「他人の揉め事なんて犬も食わないっていうじゃないか」
「そんなトラブルで食ってるのは、志賀ちゃんのほうじゃないか」
「まァね」
志賀ちゃんは、左手で加熱式タバコを弄ぶ。「人がいるところには、どこにでも転がってる話さ」
僕がポケットからマルボロを取り出すと、
「志賀っちは、どんな仕事してるんだぽん?」
首を捻りながら、後ろの萌ちゃんが質問してきた。加熱式タバコから煙を吐き出し、車のギアを上げた志賀ちゃんは、ルームミラー越しに笑みを浮かべた。
「俺? 大きな声じゃ言えないような仕事さ」
「じゃあ、小声でいいぽん。萌、誰にも言わないぽんよ?」
志賀ちゃんは破顔する。「ははは、まいったな。ヒロくん、どうだぽん?」萌ちゃんの言葉尻をまね、助手席の僕にちらりと視線を向けた。
僕は正直、少しだけ迷った。けれど、
「……まァ、萌ちゃんは誰にも口外するようなコじゃないし、ね?」
志賀ちゃんは一瞬だけ鋭くも昏い目でフロントガラスを睨みつけた。「復讐屋なんだ」
「……ふくしゅうやさん、」
「あァ。簡単に言っちゃえば、恨みを買ってる悪い奴をやっつけるんだよ」
「わおッ!」
萌ちゃんは両手を頬に当て、驚いた様子だった。
「もちろん、逆恨みの筋違いな依頼者もいるから、そこは俺がキチンと調べて判断するし、正義の味方なんて大それたもんじゃないけどね、ははは」
カラリと明るく笑う志賀ちゃんだったけれど、僕にさえ言えないことはたくさんあるはずだ。なんせ、復讐を代行する業者なんだから。
ただの子供じみた嫌がらせ程度な訳はないし、鹿撃ちの狩猟もするから、動物をどうバラせばいいかは熟知している。ナイフや拳銃などの武器、劇物の取り扱いには詳しく、約束事など異常とも思えるほど、口が堅い。
現場などで髪の毛や体毛が落ち、痕跡が残るのを警戒して、眉毛からヒゲ、髪の毛から身体の体毛や陰毛などは、レーザー治療で永久脱毛している徹底ぶりなのだ。鼻とまつ毛はさすがにしていないらしいけれど、スキンヘッドの下の細い眉は眉墨の刺青をしている。
灼熱の真夏でも革手袋を外さないのは、指紋すら残さないようにという理由だ。
「なんだか、すごいぽん!」
無邪気な萌ちゃんは、声を弾ませる。
「ビジネスでやってるけど、法に触れちゃうことばかりで確定申告にも行ったことがないよ、ははは。けどさ、生活保護の不正受給や振り込め詐欺なんかやってる連中のほうが、よっぽど悪党だと思うよ。そいつらと一緒にされちゃ困るけど」
実際、口コミや裏社会で食べていくのは、このご時世大変なはずだ。
ネットで宣伝もできない訳だし、程度はあるにせよカネを支払ってそこまでする人も少ないだろう。もしも表沙汰になってしまったら、大変な目に遭ってしまうリスクは計り知れない。ましてや、人口十万人そこそこの北見市なんかでやっていくのは、そう簡単なことじゃないのだし。
「……あはは、そうだね」
僕は、流れていく車窓を眺めながらタバコをふかした。
それから、ひかり野地区へ向かう間、萌ちゃんはそんな話も上の空になったのか、ニコニコとしながら後ろのシートにちょこんと小さくなって座っていた。少し気がかりにはなったけれど、志賀ちゃんと他愛もない話をしてやり過ごした。
街路灯が並ぶ市道沿いを進む。
一度、通り過ぎてみると、さすがに外は暗すぎて、目印になる黒い屋根というのがサッパリ分からずにいた。車の中から判断するのは難しいと思い、
「ちょうどここが、ひかり野地区の端っこだね。この通り沿いを片っ端から探してみるよ」
助手席のドアを開け、寒い外に降り立った。
「じゃあ俺は、車越しからヒロくんの反対側見てくわ」
「あァ、頼むよ」
心配になり、「萌ちゃん」声をかけた。
「む。なに?」
「志賀ちゃんは僕の親友なんだ。復讐屋なんてやってるけど、安心していいよ」
なにがだよ、と吹き出した志賀ちゃんを差し置いて、
「分かってるよ。おっさんずラブぽん」
「僕と一緒に行く?」
「外は寒くてイヤだぽん。ここにいるね」
「……そっか」
ニコニコしている萌ちゃんに、なぜか不安は感じたけれど、「じゃあ、志賀ちゃん頼むね」
「紺野だったな。見つけたら声かける」
「あァ、僕も」
「萌も!」と、車内で元気に手を挙げる。
反対車線を跨いで、志賀ちゃんの車と反対を攻める。ちょうどハザードランプをあげながらノロノロとした車と並行している形だ。
端から端までは、三十軒ほどあるだろうか。
小走りで覗きながら目当ての家を探す。防犯のサーチライトが光りだしたり、突然、犬の散歩に出てくる人がいたりと意外に大変だった。不審者と思われ、通報されたりしないだろうか? なんて考えながら、表札を確認していく。
煙のように真っ白な吐く息が飛んでいく。その息も、途切れ途切れになる。
ゆっくりと家の玄関前で停まり、少し進んでは停まりを繰り返していた志賀ちゃんの車が、ハザードランプを消し、速度を急に上げて走っていく。ひかり野地区の端のほうまでいくと、ブレーキランプが灯って停車した。
僕のスマホが音をあげる。ディスプレイは、志賀ちゃんからだった。
「もしもし」
『ヒロくん、ここだよ、紺野の家。さっき見落としたみたいだ』
息を切らしながら、「なんで、そこだって分かったの?」
『それは今、問題じゃないだろ? 迎えにいこうか』
距離にすれば100メートルはあるだろうか。「うん、頼んでいいかい?」
『おっけー。そこで待ってて』
志賀ちゃんの小さくなったハイエースがUターンをすると、眩しいヘッドライトがこちらを照らす。手を大きく振ると、ウィンカーをあげながら僕の前で停車する。
再度、助手席に飛び乗ると、あれ? という違和感があって、後部座席を振り向く。
「萌ちゃんは?」
「……あァ。向こうで降りて、そのまま帰るって」
「え?」
志賀ちゃんは嘘をついている。
長い付き合いだ、口は岩のように堅いが、不都合なことやごまかしたい時の表情は分かる。目を合わせず、下瞼が少しだけヒクつく。
けれど、今はそれどころではない。
胸の奥にしこりのようなものを感じながらも、「そっか」と僕も軽く受け流した。
もう一度Uターンしてもらい、紺野の家の前で停車する。
車内から覗けば、門灯のついていない玄関先に表札が掲げてある。見上げれば、真っ暗な空と同化した屋根は黒かった。
ちょっと待ってて、と志賀ちゃんに言い残し、まだ肌寒い外に降り立った。
家の前には、まだ溶けきっていない雪が腰ほどの高さで残っていて、そこを獣道のように少しだけ除雪していて、細い通路になっていた。マメに家の手入れをしている風でもなく、雪に埋もれた庭木が無造作に伸び放題だった。
誰も住んでいない空き家のような、居留守を決めこみ、何かに怯え隠れてひっそり暮らしているかのような雰囲気があった。
インターフォンには土埃がついていた。押してみると、小さなライトが僕を照らした。
しばらくの沈黙はあったが、雑音交じりで『はい』と女性の返事がした。
「すいません。紺野くんが帰ってきてると聞いたんですが」
『……はい?』
訝し気な声が返ってくる。
「あァ、僕、サトウって言います。巧くんは、ご在宅ですか?」
事前に考えていたありふれた苗字を名乗った。親にしてみれば、顔の分からない友達だろうと思うはずだ。
『どういう意味でおっしゃってるんですか?』
「え?」
『ご在宅とか、帰ってきてるとか。どういうおつもりですか?』
思ってもいない返答に、僕は動揺してしまった。
「……あ、いや、そのう。どういう、とは?」
『また不謹慎な冷やかしかなんかなんでしょ。お引き取りください』
「え、またって……?」
『あなた、本当に巧のお友達なんですか?』
「ええ。街でバーをやってる者なんですが、よく飲みに来てくれていまして」
『あら、そうですか。特別、うちの巧と親しかった訳じゃないのね。それじゃあ、なにもご存じないんですか?』
「……はい? なにをでしょうか」
『巧は、帰ってきましたけどね、』
「……はい」
インターフォンに耳を近づける。
『もういません』
「え?」
『亡くなったんです。そっとしておいて下さい』
乱暴にインターフォンが切断された。
僕はしばらく、その場から動けなかった。
読んでいただき、ありがとうございます!