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俺がやった事に、喧喧囂囂たる非難が湧き上がる!

作者: 七瀬
掲載日:2023/07/11








俺がやった事は、間違っていたのか、、、?

“俺は二人居た女性のうち、一人しか助けられなかった!”

そこに! 喧喧囂囂たる非難が湧き上がる!




・・・あの時は、ああするしかなかった。

どっちらかを助ける事しかできないのなら? 可能性が高い方を

人間は普通選ぶだろう。



だが、選んだ女性ひとは高齢の女性だった。

俺が助けられなかった女性ひとは、まだ14歳と若い子だったんだ。





俺は皆が見ている前で、大きなイリュージョンをやった!

命がけのイリュージョンだ!

失敗すれば命を落とす、命がけのイリュージョン。

でも? そこにお客さんの中から二人の女性ひとを俺は選んだ!

その女性達があのふたり。

俺のイリュージョンに、ほんの少しだけ協力してもらうつもりだった。




・・・だがイリュージョンは失敗に終わり、俺の代わりに14歳の女性が

犠牲になってしまう。

本来! 俺が死ぬはずだったイリュージョンは最悪な結末を迎えたのだ。

亡くなった女の子は? キャサリン、まだ14歳という若さでこの世を去った。

全部俺のせいではあるが、皆の見ているまで俺は動揺しなかなか思うように

動けづやっとの思いで、高齢の女性を助けるのでいっぱいいっぱいだった!




『お前は、“人殺しだ!”』

『何故? あのおの子を見殺しにした!』

『どう見たって? “高齢の女性よりあの子を先に助けるべきだったはずだ!”』

『お前、あの時直ぐになんで動かなかったんだよ。』

『そうだそうだ! もっと早く動いていれば両方助けられたはずじゃないのか!』

『どうせなら? “お前が死ねばよかったんだよ!”』



【人殺し! 人殺し! 人殺し! 人殺し! 人殺し!】





・・・何度も何度も俺は“人殺し”と言われ完全に心が折れてしまう。

あんなに大好きだったイリュージョンも、もうしなくなった。

家に引き籠り、誰とも会わなくなる。




でも? ふと俺は女の子の両親に会って真剣に謝らなければいけないと

思い立った!

既に事故から、1週間が過ぎていたが俺は彼女の両親に会い行った。




【ピーポーン】



『はーい!』

『・・・・・・』

『何しに来たの? “この人殺し! 私の娘を返して!”』

『おい、もうやめなさい!』

『本当にすみませんでした。』

『娘が亡くなって、貴方は何処で何をしていたんですか?』

『・・・そ、それは、』

『私達は娘の居ない1週間、何も手に着かなかった。』

『・・・・・・』

『貴方は?』

『・・・お、俺も、この1週間家に引き籠っていて、』

『“貴方は、罪の意識があるの?”』

『“罪の意識?”』

『貴方は自分があの時、何故イリュージョンが失敗したのか? 

何故二人のうち高齢の女性を選んだのかと後悔してただけでしょ!』

『・・・・・・』

『そうじゃないのよ、何故娘を貴方が見殺しにしたかを考えてほしいの!』

『・・・・・・』

『もうやめなさい! 彼も困ってるじゃないか、妻が済まない!』

『・・・でも、アナタ?』

『彼もこの1週間、随分苦しんだはずだよ、それにもう娘は戻ってこない!』

『だからよ! じゃあ、この怒りを何処にぶつけたらいいのよ!』

『誰が悪いとかもういい! 今は娘の為に祈ろう!』

『アナタは、優しすぎるのよ! でも私は違うわ! 絶対に貴方を許さない!』

『ずっと俺を恨んでてください! 俺が背負う罪だと思うので、』

『今日は会いに来てくれてありがとう! でも、もう帰ってください!』

『・・・は、はい、』






・・・数日間は、俺がしたイリュージョンの映像がどの局でも流れていた。

俺は戸惑い焦り体が動かなくなり、やっとの思いで高齢の女性を助けた

映像が朝から晩までニュースで流れる。

俺が外に出れば、【人殺し】と罵声を浴びた。




“俺は人殺しなのか、、、?”


そうじゃない、あれはイリュージョンで失敗して、、、。

ああ、どう考えても俺は人殺しをしたんだ、そうじゃなかったら?

あの女の子は死ななくてすんだのだから。 



最後まで読んでいただいてありがとうございます。

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