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第1話『武闘家 バルカン・ハミルカル』⑥

6、

「チョーク爺さん、最近、アンタのところの野菜が凄くおいしいって評判になっていてね。何か作り方変えたのかい?」と商人は上機嫌で言った。

「最近、土の調子がだいぶ良くてね。それにしても、喜んでもらえて良かった」そう答えるチョークの横では、農家のバルカン・ハミルカルが野菜の入った木箱をてきぱきと運んでいる。

「新しく人も雇ったようだけど、もっと作付けを増やす予定はないのかい?」

「ちょうど畑を広げようと思っててね」とチョークがバルカンを指さして「昨日から、あいつが雑木を蹴り倒してるよ」と言った。

商人は、“切り倒す”の言い間違いと思ったが、それはそのままにしておいた。


===


「買値を上げさせてもらったからさ、これからもウチだけに売ってくれよ」と言って、商人は代金をチョークに渡して、馬車で帰っていった。

それを見送るバルカンとチョークは、とても幸せな気持ちだった。農家として、それを食べる人が喜んでくれるほど嬉しいことはない。

商人の姿が見えなくなると、「じゃあ、もう一仕事するかの」とチョークが言った。

バルカンは、辮髪のねじり鉢巻きを被りなおし「チョークさん、では私はあちらの畑を耕しておきますね」と言って、長い柄の付いた鍬を肩にかけて畑に向かって歩き出した。

その鍬の柄の先には、30cmほどの刃が6本ついていて、聖なる輝きを放っていた。


===


現在のステータス

――――――――――――――

名前 /バルカン・ハミルカル

ランク/C

ジョブ/農家(LV 1)

装備 /破邪の爪 (聖属性・アンデッド特効・鍬として使用するとおいしい野菜が育つ良い土が出来る)

――――――――――――――

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