借金返済への道のり
いま 金銭的に余裕が無い為
今日の食事は 井戸の水のみで お腹を膨らませ
泊まる宿代が無いので 無料で泊ませてもらえる馬小屋へと 宿泊するのであった。
異世界初っ端から 馬の獣臭が すごいので なかなか寝付けなかったが
無理矢理 目を閉じて なんとか 睡眠をとる
翌朝
馬小屋の 毛布代わりとして そこら辺にある藁をどかし
衣服と 身体が 異臭がするので
河原で 上着を脱ぎ 水を濯ぎ
川の中に 身体をつけ 両手で水を救い 頭にかける
季節的には 春あたり もしくは 秋を感じさせる
体温の為 朝の河原は 冷えるが 今日は我慢
冒険者ギルドへと中に入ろうとするが
まだ 閉まっていて 門の看板には
AM9:00〜PM20:00
と書かれていた
時刻は朝の7時過ぎた頃で
まだ 冒険者ギルドへと入れないようだ
俺は 仕方なく 暇つぶしに
始まりの森へと入り 魔物探しに行くのであった。
今回でのスキルが 勇者と魔法術師 が現れたので
とりあえず 召喚してみることに
右手をかざし なんか呪文見たいなもんが必要なのか
とりあえず念じてみた すると
地面から 一人の男ともう一人の女が現れた
印象は 銀色の髪で 服装は
勇者にふさわしいと言わんばかりの 白色の鎧のデザインで
後ろに 銀色に光り輝く 剣をせよっている男で
その隣の女の方は 同じく銀色の髪で 服装は
魔法術師にふさわしいような 白色の服装と白色の魔女帽子をかぶっている 下の方は 何故かスカートである しかも短い
これは、上下白色統一しているが…
コスプレなんじゃ?と思うような 身のこなし型であった。
「「我が主人 ご命令を…」」
2人は俺の目の前で 跪ずく
今すぐ やめて頂きたい
「ちょ!頭を上げて!!」
「「はっ!!」」
2人とも 頭だけを上げて こちらを見つめる
…あのぉ…出来れば 立ってくれませんかね?
「とりあえず 2人とも立とうか…
えっと…まずは 自己紹介だね 俺は 葉山 涼太
涼太でいいよ そっちは?」
「かしこまりました、涼太様 僕の名前はありません
我が主人様がお付けになって 初めて名前が付きます。」
なるほど 名前が無いのか
俺 ネーミングセンス0だからなぁ…
「とりあえず 勇者の方が ユウイチ で 魔法術師の方は
ソフィア で」
「「はっ!かしこまりました!」」
改めて 深々と姿勢を低くし忠義を示す2人
だから それ辞めよ!?
「今日の方針は、ユウイチが モンスターを見つけ次第
討伐すること
ソフィアは ユウイチが討伐していった モンスターから
出て来る ドロップアイテムを回収すること
ただ 両手が塞がった状態まで 集めることを禁止
その時は ユウイチと一緒に ドロップアイテムを全回収して 俺の所まで集合な 冒険者ギルドへと行こう」
「「はっ!!」」
うん、だから とりあえず立とうか…いちいち やめてくれ…
ユウイチとソフィアと 一旦離れ
とりあえず 命令通りに 動いてくれるのかと
ユウイチの実力を見たいので 今日は 見学である
しかし 問題が発生した…
ユウイチのスピードが並々ならぬ 速さで
スライムを討伐し ドロップアイテムを落とし
ソフィアが ユウイチの後ろについて行き
見事に ドロップアイテムを拾い上げること
約1分 ソフィアの両手に 青い瓶が大量になってしまった
この時 時刻は 朝の7時20分 前後
冒険者ギルド 開いてませんがな…
「主人 大量になりました ご命令を」
ユウイチが キラキラした目でこっちを見る
…君ら 速すぎるんだよ
拾い上げた 液体が入った瓶と 青い結晶を数える
結晶より瓶の方が 体積が大きい為
結晶と瓶 それぞれ30個ほどで
両手に抱えるのが 精一杯のようだ
たしか 前にギルドに換金した時は
所持金は-500ドイル→−490ドイルに 変化したから
結晶と瓶 1個に対して 合わせて 10ドイルとなる
つまり 30個×10ドイル=300ドイルとなるはずだ
自分の中での今 換金できる 計算を終え
次に ギルドカードを確認する
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葉山 涼太 職業:|召喚士
Lv:1 ギルドランク:A
HP:−75/ー
MP:▽/▽
物理攻撃:A
物理防御:A
魔法攻撃:▽
魔法防御:A
移動速度:A
スキル:究極召喚【伝説級勇者】【上級魔法術師】【未登録】
『必要経験値1/100』
所持金 −490ドイル
次のレベルまで 40/100
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おおっ!これは 次のレベルのところが
10から40になっとる
これは、つまり 俺自身の対戦のみ なら
スライムに対して1匹 10ずつ上がる と想定し
対して ユウイチを使いながら 討伐すると
スライムに対して1匹 1ずつ上がると なるっぽいな
効率としては 俺自身対戦せずに ユウイチに任せた
方が良いのかも…
しかし ギルドはまだOPENしてないので
時間が有り余っている。
召喚したのは たった2人だけである
万が一 ドラゴンとか強敵に遭遇した場合
確実にお荷物になるであろう と思い 身体を鍛え上げる
ここで ユウイチとソフィアの 選手交代である。
俺は スライムに対して1匹 4時間かかるのだから
立ち回りと 戦闘パターンを見つける為
スライムに見つけ 泥試合を行う
武器を持っていない為
スライムの体当たりと 俺の体当たりで 互いにHPを削る
スライムがHPを半分くらいまで 削減したところで
どこかから 鐘の音が聞こえてくる
「はぁ…はぁ…今何時だ…」
もうバテバテである
「今 9時になりました 冒険者ギルド開始時刻かと」
「わ…わかった…とりあえず この場から 離れよう」
今は お金だ あぁー腹が減ったー
こうして 戦闘していた スライムから 逃げ切り
息切れしている 自分をユウイチがおんぶしている状態で
ソフィアは 結晶と瓶を両手に抱えて ギルドへと向かう
なぜか ユウイチは嬉しそうに 頬を染めて
ソフィアは 何故か 膨れっ面な顔で こちらをチラチラと見てくる
こうして無事とは言えない格好だが
何ごとも無く 冒険者ギルドへと入り 結晶と瓶を提示する
「はい 受け取りました 現 状況はギルドカードの裏側に記載しているので確認をお願いします」
レイナさんから ギルドカードを返してもらい
所持金のところを 確認する
【所持金 −190ドイル】
うんうん! 順調だった おんぶされている以外では
とりあえず さっきの手順通りとして
また 始まりの森へと入り
ユウイチが スライムを倒し
ソフィアは ドロップアイテムを回収
俺は スライム討伐にゲッソリ 体力が奪われて
近くの岩場で腰をかけて それを見学
大量に集まった ドロップアイテムを
冒険者ギルドへと入り また換金してもらうの繰り返しである。
…そして 時刻12時
お腹が減りすぎた… もう限界である
冒険者ギルドの 換金を終え
ついに 借金返済となった
現 段階での所持金は 1010ドイルである
はぁ…やっとご飯にたどり着けるぞ…
レイナさんからは おめでとうございます の一言だけ頂き 冒険者ギルドへとランクアップの説明として
500ドイルを請求をされたので とりあえず保留にし
ついに念願の食事タイムである。
と思いきや ユウイチから
「我々は主人と一心同体の為 食事は不用でございます
我々が食べた食事は 涼太様へと入りますので
食べる量をお考え下さい」と言われた。
うん、それは 料理を3人前 頼む前に知りたかったよ…
目の前にある ステーキ定食1つ250円を
3人分 俺1人で頑張って食べるが
1人前は食べ切れたが 2人分のステーキ分で
敢え無く ギブアップする
残したとは言え 店員に余ったステーキ分を
下げてもらう代わりとして
料金が1.5倍となるらしいが 致し方あるまい…ゲップ…
会計を済ませようとレジに並び
店員から「1,125ドイルとなります」と言われ
今所持金は1010ドイルしかなく
115ドイルが足りないのである。
仕方がないので また冒険者ギルドへの貸し金で また 借金となる
しかし その115ドイルの借金を返済すること
20分頃には 解決し また所持金が上がるのであった。
昼の部から ユウイチの腕前は ザックリ見たので
今度は ソフィアの実力を見る
ソフィアが魔法で スライム討伐し
ユウイチがドロップアイテムを回収する
俺は 食事をしたので
おんぶすることなく 自分の足で ギルドへの往復をする
…何故か ソフィアは残念そうだった
昼の15時に なった為 一度ギルドカードの確認をすることに
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葉山 涼太 職業:|召喚士
Lv:3 ギルドランク:A
HP:0/ー
MP:▽/▽
物理攻撃:A
物理防御:A
魔法攻撃:▽
魔法防御:A
移動速度:A
ストック:+2
スキル:究極召喚【伝説級勇者】【上級魔法術師】【未登録】【未登録】【未登録】
『必要経験値1/100』
所持金 1,385ドイル
次のレベルまで 40/300
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…?このストックって何だろう
冒険者ギルドへと直行し
レイナさんに説明を受けようとするが
質問応答 1つにつき 100ドイルが必要と言われ
とりあえず 支払いを済ませ
改め 質問をすることに
「ストックと言うのは
HP・MP・物理攻撃・物理防御・魔法攻撃・魔法防御・移動速度の内どれか一つだけ ランクを上げることができます
例えば 物理攻撃を上げたいと思われるなら
このギルドカードに物理攻撃の場所を指でタップし
物理攻撃をA→Bへ もしくはCへと上げることができます。
ただ、HPとMPの場合は人それぞれで 数値が上がり
決まった数値で上がると言うことは無いです。
…しかし この葉山さんのギルドカードを拝見しますと…MPは才能無しなので タップ出来ないのですが
HPもタップ出来ませんね…」
レイナさんは 俺のギルドカードに指で リズム良く タップし続ける
「…申し訳ございません…貴重なギルドカードを…」
ギルドカードをテーブルの上に戻す
「葉山さんの能力向上で使えるのは
物理攻撃と物理防御 それから魔法防御と移動速度ですね」
ギルドカードを返してもらい 質問応答時間が終了となる
空いているベンチに座りとりあえず 自分のギルドカードにタップし
必要な能力アップを見定める
うーむ…悩むなぁ…
とりあえず防御に振ってもいいんだが
俺の考えが正しければ 多分俺は 不死身だと思う
理由としては、HPが今現在 0/- なのだから
そして スライム討伐した時は最高でマイナス75
で 全然元気な状態であった
これはもう 防御は一番後回しでいいと思える
次に、物理攻撃を上げる提案は、
これも 保留
4時間かけてスライム討伐するより
召喚した ユウイチやソフィアに任せる方が早い
となると 移動速度だな
俺は ギルドカードの移動速度の欄にタップし
A→Cへと上げる
いやぁ でも スライム討伐は大変だったなぁ
もしこれで 盗賊とか現れたら 厄介極まりない…
せめて 忍者とか必要だよなぁ
ギルドカードから スキルの欄に
スキル:究極召喚【伝説級勇者】【上級魔法術師】【影忍者(極)】【未登録】【未登録】
と変わるのであった
…これ 思うだけで 召喚する相手が決まるのか?
あと、実験してないが 究極召喚ってどこまで出来るんだ?
まさか 神とか召喚出来ないよなー、あはは
スキル:究極召喚【伝説級勇者】【上級魔法術師】【影忍者(極)】【守護神】【未登録】
アー マサカノ シュゴシン デスカァー アハハハハ
俺は、乾いた笑いをするしかなかった