サーザンド男爵家にて 〜継母〜
〜お見合い決定日〜
「ナリア、仕立てにはミリアーヌの要らないドレスや装飾を使いなさい。貴女にはそれで充分よ」
〜お見合い終了後〜
「ようやく起きたのですね。まったく、貴女には失望ばかりです。
化物か何か知りませんが、相手は侯爵家、貴女の恥はここサーザンド家の恥にも繋がるのですよ。肝に銘じておきなさい」
「…お見合いを受けるそうですね。貴女自分が気絶して寝ていたのを覚えていないの? まあいいわ。
後日、解呪を得意とする術師が訪れる予定だからそのつもりで」
〜侯爵家へ奉公〜
「そうですか…くれぐれも失礼の無いようにするのですよ。
では、これを持っていきなさい。呪いを打ち返すと言われているブローチです。
それと邪眼を防御する眼鏡、後は邪眼を潰す聖水、もう一つは魅了を……え、必要無いですって? 私に口答えしないで頂戴」
〜結婚報告&侯爵様顔合わせ〜
「」
〜結婚報告&侯爵様顔合わせその後〜
「私は今まで貴女に対し優しくは無かったとは自覚しています。正直疎ましく思うこともありました。
それでも、信じてはもらえないかもしれませんが、決して貴女の事は嫌いではなかったのです。
今更だと思うでしょうね。本当にその通りです。
けれど、けれども! 私が辛く当たってしまった所為でナリア、貴女の心はこんなにも歪んでしまった!
私は決してこんな結末は望んではいなかったのよ! ああ、ナリア、何も出来ない継母を許し……え、侯爵を愛しているから大丈夫? 全然大丈夫ではないじゃない!!
そもそもあの日にあの人がうんたらかんたら…」
ナリア「すごく面倒くさい」




