サーザンド男爵家にて〜お姉様〜
〜お見合い決定日〜
「ちょっと貴女、噂の化物侯爵とお見合いするらしいじゃない。貴女みたいな下賎な女にはぴったりな相手ね! お父様に感謝しなさい! アハハハハ!」
〜お見合い終了後〜
「やっぱり気絶するほどの化物だったのね。いい気味だわ。普段どんだけ言っても澄まして、本当に鼻のつく女……それにしても、ちゃんと目が覚めるのよね?」
「え、受けるの? 何で? 気絶してたじゃない! 断ってもいいのでしょう? 少しでも侯爵家と繋がる事が出来るかも知れないとかいうお父様のセコい思惑の為に行かされただけでしょう? 本当にがっつり繋がらなくても…はあ、心配? するわけないでしょう? そんな化物が私の義弟になるなんて嫌なだけよ。全く貴女ならもっと他にも相手が居ましたのに!」
〜侯爵家へ奉公〜
「はっ?行儀見習い? この家から出て行くというの? それよりもまだあの化物侯爵と繋がっていたの? 触手の目が全部開けば改めて求婚してくれるって? 頭おかしいんじゃない?!何故そんなにももじもじしてるのよ! 意味がわからなくて怖すぎるわ!
貴女!月に四回は帰って来なさい!化物侯爵にキズをつけられていたら私が存分に嘲笑って差し上げますから! 必ずよ!」
〜結婚報告&侯爵様顔合わせ〜
「ぎゃーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!」
〜結婚報告&侯爵様顔合わせその後〜
「本当に本当に本当に本当? 無理してないの?ま、 まあ貴女みたいな人にはいい結末よね!精々その身を嘆きながら頑張る事ね! … 止めて! 触手の名前とか言われても全然分からないし興味もないし思い出したくもないわよ! ちょっと、そんな恋する乙女みたいな顔で化物を語らないで頂戴!そんな顔して化物と話してないでしょうね!? 話してると思う?馬鹿!もっと危機感を持ちなさい!」
いい人と言うには微妙なライン。
簡単に言えばあたりの強いツンデレです。