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真面目トルフィン VS 真性ロリコン

 大人たちが小難しい話を繰り広げているなか、リュアは睡魔が訪れたらしい。こっくこっくと、落ちかけては顔をあげている。


 そんな彼女に優しい言葉をかけたのはロニンだった。

「リュアちゃん大丈夫? 眠いの?」

「ふえっ!? だ、大丈夫、です……」

「無理しなくていいんだよ。子どもは寝る時間だもんね。トルフィン、部屋に連れていってあげて」

「えっ、僕がですか」

「お友達でしょ。それくらいやってあげなよ」

「で、でも、密室に男女二人きりってのは色々と――」


 そこまで言いかけて、トルフィンははっと口をつぐんだ。レイア先生が驚きの表情で見つめてきているからだ。


「い、いやぁなんでもありません。さあリュア、部屋に案内するからついてきてねー」

 慌てて後頭部をかき、トルフィンはリュアとともに部屋を出る。


 ――まずいまずい。

 トルフィンはあくまで六歳だ。性に目覚めるには早い年齢である。

 なにが密室に男女二人きりだ。

 やましいことはなにもない。

 あくまで寝かしつけるだけだ。

 たったそれだけ。それだけ……なのだ。


「さ、ここだ」


 心臓を高鳴らせつつも、トルフィンは目的地に到着した。


 客室。テーブルにベッド、それから風呂。一晩過ごすだけなら充分な調度品が揃えられている。リュアはちょこちょことベッドに潜り込むと、そのまま気持ちよさそうに毛布に入った。


「じゃ。俺はこれで……」

「待って。トルフィンくんは眠くないの?」

「き、昨日も言ったろ。俺は六歳じゃないの。こんなに早く眠れねえ」

「やだよ。怖いから一緒にいてよ」

「…………」


 ――いかんいかん。

 大人になるとはこういうことだ。リュアの発言が、いちいち卑猥に聞こえてしまう。もちろん当の本人にそんな気はまったくないだろう。まだ六歳なのだから。


「お、俺はまだメシ食い足りねえんだよ。さっさと戻る、ぞ」

 噛みっ噛みの自分を呪い殺してやりたかった。しかしリュアはなおも食い下がってくる。

「やだよ。一人は怖いよ。一緒に寝ようよ」


 ――心を菩薩にしろ。

 相手は六歳児だ。《一緒に寝る》というのもそのままの意味でしかない。俺の考えていることがおかしいんだ。男って汚らわしい。マジで。


 一方で、真性ロリコンのトルフィンはまったく別のことも考えていた。


 ――これはまたとないチャンスである。リュアみたいな可愛い幼女と二人で寝ることができる。こんな機会は二度と起こりえないかもしれない。


 ならば、ここは引くべきではない。


 そうして結局、勝ったのは真性ロリコンのほうだった。


「そういや、まあ、眠くないこともないかな、うん」

 そう言いつつ、リュアの隣にダイブするのだった。


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