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熱き一騎討

少し馬を走らせた所でクライドは皆に休むように言った。戦士長四人も焔も方術を使いすぎて疲弊していた。

「俺は近くの川から水を汲んでくる。クライドも休んでいろ。」そうセアルドは言っていった。


セアルドが川から水を汲んでいると殺気のような感覚を感じた。近くの石を殺気のある茂みに投げると、黒い衣の者が現れた。

「我は貴様を殺す者、シナイグ六将軍 死に風のヤシャ。」

「ほぉ~っ。名乗るとはいい心構えだ。ならば俺も名乗らねばならないな。ゼクスランド王直将 黒槍のセアルド・ライアークだ。」

セアルドは剣を構えた。ヤシャハは袖から鎌をだした。二人が静止した状態のなか魚が跳ねた瞬間、ヤシャハが攻撃にでた。一進一退の攻防が始まった。だが、「見切ったっ」セアルドが剣を振り翳すと鎌はぶっ飛び、ヤシャハは一度距離を取った。『呪われし魔犬よ我に従え 邪刈』ヤシャハは黒い犬を召喚した。口から黒い息を吐き、爪は鋭い。「奴を食い殺せ邪刈!」ヤシャハの声と共に魔犬邪刈はセアルド目掛け走り出した。が、セアルドは剣を収め右手を前に突きだし『黒き闇を纏え 黒槍死突牙』と詠唱した。すると手から黒槍が現れ向かってきた魔犬は刺さり消滅した。

「万策尽きた。私には過ぎた相手でした。どうかひと断ちにこの命を。」ヤシャハは天に両手を差し出し言った。

「去れ。貴公の武と才ここで散らすには勿体ない。次にまみえる時まで精進せよ。」ヤシャハは唖然とした。「私は貴方の命を狙ったのですよ。」

「かまわん。私は変り者でな。」セアルドは笑いながら言って皆の元へ戻っていった。


「遅かったが何かあったか?」クライドが聞くと、「すまん。行く途中に水筒をなくしてしまったんだ。」そう言うとクレインは言った。

「大丈夫ですよ。先程、行掛けの方から水を頂きましたから。」

「そうか。ならば、いつかその人に礼をしたいな。」

「そうですね。」

「では、セアルド様が戻られたので出発しますか。」

「あぁ。では、急ぎ王都に帰還するぞ。」

また六人は馬を走らせた。



地獄の底

「ハァ・ハァハァ殺したくば殺せ。」

血まみれで貼り付けられた覇死須が言った。

目の前には仮面の男が弓で足をねらっていた。

「聞きたいことに答えたら解放してやる。だがまだ、いやと言うなら・・・」

「今に兄者が貴様を討つ。今にみていろぉぉぉぉ、」

「楽しみにしてるよ」覇死須は電撃で意識をなくした。

「さて、そろそろ次の嫌がらせを始めようかな。」

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