表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/16

受け継がれる意志

天界の混乱より、3年後の地上。ここは、白銀の国ゼクスランド王都テンライン。この国は、他の大国より平穏で、民の信頼が厚い王 アレイグ・ラックフィールドが納めていた。町は毎日栄えまさに、絵に描いたような賑わいが珍しくなかった。

そこに一人の若者が王宮に向かって走っていた。息切れしながら城門につくと門兵に言った。「ハァッ、ハァッ、私は西の燎の里の里長の息子 焔です。燎の里は化け物により、壊滅。生すき残ったのは、私だけです。」

報告をし終ると焔は疲れてその場に倒れこんだ。直ぐに王アレイグにも知らされた。アレイグは焔が目覚めるとすぐ兵を整えさせた。

騎馬50人、歩兵150人で合わせて200人。指揮を執るのはゼクスランド一番の精鋭の若き武人 黒槍の鬼神の通り名をもつ セアルド・ライアークだ。そして案内するため焔も付き添った。道中、焔の話では、化け物は巨体のわりに俊敏でに大きな矛を振り翳し逃げる者を次々と斬り殺したと。セアルドは問うた。「お前は何故、逃げ切れた。」「私の父は火炎方術が多少使えたので炎の壁で私を逃がしてくれました。ですが逃げる最中、川上より・・・父の亡骸が。」

「そうか。なれば私は必ずその化け物を討滅する。だからお前は顔をあげろ。共に仇を討とう。我が部隊にいる以上お前は弟みたいななものだ。」「有り難うございっます」

泣きながら焔は礼をいうと、まもなく燎の里の近くの森に着いた。

その時、獣の雄叫びが聞こえた。

「全軍警戒せよ!」セアルドが叫ぶと木々を薙ぎ倒し化け物が姿を現した。「餌が餌をつれてきたなぁ」化け物は笑うと辺りにある大木を兵に投げつけだした。騎馬兵は馬ごと吹き飛ばされ、歩兵もほとんど負傷した。セアルドは槍を構え突撃した。だが、「我が黒槍が・・・っ」槍は化け物に刺さらず折れてしまった。セアルドは殴り飛ばされ瀕死の状態になった。「セアルド様!」焔はセアルドに駆け寄った。「逃げろ、お前だけでも、」セアルドは意識を失った。「おまえはようずみだ~おれが食って仲間に会わせてやる~」

大剣を焔に降り下ろそうとした瞬間時間がとまった。

『汝、正義が為に命を捧げる事は出来るか。』「誰‼」焔の心に声が響いた。『汝、人界の救済の為に力は必要か。』「セアルド様を、皆を守れるなら私も戦う。命を掛ける。」『ならば善い。我が力を授けよう。この力はお前の魂は知っている』「貴方は!」『私は炎将阿礼須だ。』

時間が戻ると焔の前には一振りの剣が刺さっていた。「死ねぇー」化け物の剣が動き出した瞬間、焔は化け物の腹を斬りつけた。「なんだぁ効かねぇよぅ」次の瞬間、斬りつけたヵ所より火がふきだした。『刹那の断空よ嘆きを炎の刃となれ 炎刃沸波』

「我の、いや・・・我らの怒りをその身に焼き付けろ」

「おまえぇわぁなんだぁ~~」化け物は燃え尽きた。

焔はその場に倒れこんだ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ