マスターと門番と俺な一日
蓮たちは魔物を倒した後も森を突き進みしばらくすると森を抜け広大な草原が姿を現しました。
「おお〜!すげえなー!見渡す限り緑一色こんなのはじめてみた。」
「ああ。たしかになぁ。ここは前とはちっとも変わってねぇな〜。」
「あれ?黒帝ってここ来た事あるの?」
「まぁな。5〜60年前に一度前マスターに連れてこられたんだよ。」
「へ〜そうなんだ。ところでマスターってなに?」
「マスターってのは俺のようないわゆる魔剣と言われている剣の持ち主の事を主にマスターと呼ぶんだぜぇ。分かったかぁ?」
「ふ〜ん。じゃあ今黒帝の持ち主の俺はマスターなんだな?」
「まぁそういうことだ。」
「じゃあ前のマスターってどういう人なの?」
「詳しくは言えねぇが、少なくとも今の蓮よりは遥かに強かったなぁ。」
「ふ〜ん。まあそんなことはどうでもいいけど、そろそろ次の国が見えてきたみたいだよ」
かなり先のほうに国が見えてきて少しだけテンションの上がる一人と一刀。
「うおー本当だぁ。国が見えてきたな。なぁ蓮あの国どういう国だと思う?」
「ん〜どういう国でもいいけどとりあえず不審者扱いされない国がいいな。」
「まぁそうだな。不審者扱いされたらどうする?」
「とりあえず逃げる。逃げ切れなかったら倒すかな。それから後のことはやったあとに考える。」
「それが一番いいな。まぁとりあえず行ってみようぜぇ。話はそれからだ。」
「だね。」
そうして一人と一刀は国に向かって歩き出した。
「おい!!この国になんのようだ?」
門番らしき人間が声をかけてきた。
(なぁ黒帝あの門番って人間?)
(まぁ人間っていったら人間だけど正式には獣人だなあの門番の場合は虎と人間の獣人だな。戦闘だけなら全種族の中で一番強いと言われている種族だ。ちなみにクルガ族っていうんだぜぇ)
「おい!!聞いているのか!この国になんのようだ!」
「俺は旅人なんだ。それでこの国をたまたま通りかかったから見て行こうかなと思って。」
「なんだ旅人かそれで目的は観光な。最初からそういえってんだ。まったく。」
この後俺は正式に審査した後この国に入っていった。