取調べ
主人公の口調が変わってますがきにしないでください。
「さて話してもらおうか。まず最初に君の名前を聞こう。」
机とイス以外は何も無い質素な部屋、ここは取調室である。そこで蓮は質問攻めにあっていた。
「蓮です。水月蓮といいます。あんたの名前はなんていうんだ?」
「私か?そういえば教えてなかったな私はエリス・クラインという。エリスと呼べ。
さて、質問を再開するぞ。ゲルの森になんの目的で入った?」
「いや、だから俺は気づいたらあの森にいたんだって。」
「ああ、たしかそうだったな。すまないな疑って。え〜と次は、そうそう君は記憶喪失だったな。ところでなんで記憶喪失になったんだ?」
「だから記憶喪失で覚えてないんだよ。何度いったら分かるんだ!」
「いや、君のことだから嘘だったらすぐにボロがでると思ったのだ。悪気は無いんだ。まあでもこれで分かった。」
「何が分かったんだ?」
「ん?簡単なことだ、君は記憶を失っていない。そしてなぜかは知らないがこの世界のことは何一つ知らないというのが分かったことだ。どうだ?あってるだろう?」
「え〜とそうなんですけど。なんで分かったんですか?」
「そんなのは簡単だ。君の目と国に入ってからのはしゃぎようだ。あれだけはしゃいでいたら
この国に初めて来たことは一目瞭然、それに記憶喪失の話をしているときの君の目は嘘つきの目だ。そういうのは今までの経験で分かる。この世界の名前を聞いてきた時の君の目は、本当に知りたがっていた目だったからな。」
「うわ〜すごいな。それ正解です。よく人の目とか動作をみて嘘か本当か分かる人がいるというのは聞いたことがあるけど、まさかここまで分かるなんて・・・すごいな。」
「ふふ、そうか褒められて悪い気はしないな。
さて、じゃあ今度は本当のことを教えてもらおうか?なんであの森にいたんだ?」
「あの森にいたのが何でかは分からない。本当に気づいたらあの森にいたんだ。ただこれは俺の考えなんだけど、俺はあなた達の言う異世界から来たんだとおもう。なぜなら俺の世界では剣を振り回す女剣士はいなかったしあんな気持ち悪い動物もいなかったからな。」
「ほう、異世界か。いまいち信じられないな。仮にその話が本当だとして、どうやって君はこの世界に来たというんだ?そんな魔法聞いたことが無いぞ。」
「そんなこと言われてもどうやってきたかは俺にも分からない。それでも俺にとってこの世界が異世界だというのに変わりはないんだ。信じてくれよ。」
「君の目を見れば本当のことを言ってるのは分かるんだが、私では元の世界に帰すことはできないし、たぶんこの世界にいるどの魔術師にもできないぞ。これからどうするんだ?」
「どうするかはまだ決めてないけど、とりあえずどこかに泊めてもらって数日そこで考えてから決めようかなと思ってる。」
「そうか、それはだめだ。」
「ど、どうしてだよ?」
「君が不審者としてここに来たからだ。国の外の人間が不審者としてここに来て、たとえ無罪放免でも明後日にはこの国を出て行かなければならないんだ。それがこの国の掟なんだ。だから君は明後日までここで寝泊りし、その後、この国を出て行かなければならない。」
「そんな・・・じゃあ俺はどうすればいいんだ!!」
「安心しろ。私が君を間違って連れてきてしまったんだかわりに武器と防具、あと3日分の食事それからこの大陸の地図を買ってあげよう。
だから今日はもう寝ろ。良い子は寝る時間だ。あらかじめ違う部屋に布団を敷いておいたからそれをつかえ。私はもう帰る。」
「分かった。おやすみエリス。また明日な。」
エリスは片手をあげてそのまま帰っていった。
どうもRyouです。
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