武道大会1
「うぅ〜ん!!いい朝だ!雲ひとつ無い空、澄んだ空気、地球にいたらこんな空気味わえなかっただろうな〜」
蓮はいつもと同じく6時前には起きていた。窓を開けて澄んだ空気と出たばかりの太陽を見ていた。
「黒帝もそう思うだろ?」
「俺は蓮の故郷のことなんざ知らねぇからなぁ?でも見事に晴れたとは思うぜぇ」
「だよな〜絶好の戦闘日和ってやつか!!」
「ん?蓮って戦うの嫌いじゃなかったのか!?」
「嫌いではないさ。ただ面倒くさいだけ。でも今日は特別。俺がこの世界でどれくらい強いのか試してみたいんだ!!」
「へぇ〜珍しいこともあるもんだなぁ。ところで身体動かさないで良いのか?」
「ああそうだな!少しからだ動かした方がいいかもしれないな。」
そう言うと、蓮は黒帝を鞘から外し黒い刀身を振るいだした。
「うん、いい感じだ。よし!!今日は久しぶりに剣舞でもやってみるかな!?」
そして蓮は踊るように舞始めた。剣舞というのは技の一つ一つを組み合わせそれを古来からある踊りに合わせて剣を振るう。一見ただ闇雲に剣を降っているように見えるが、玄人からみれば一目見ただけで心奪われるような舞である。
数十分後準備運動を終わらせた蓮はミラが居る向かいの部屋にいった。
ガチャ!!
「お〜い!!ミラ起きてっか!?そろそろ飯食いに行くぞ〜」
ドアを開けてみると、ミラはベッドの上でいびきを掻いていた。
「う〜ん・・・もう食べられないよ〜むにゃむにゃ」
ついでに寝言も言っていた。
蓮は寝ているミラに近づき頭に拳骨を落とした。最近分かったことだがミラは非常に寝起きが悪い。だからどんなに揺すっても声を出してもなかなか起きない。そこで一度あまりにも起きないミラに腹を立てた蓮は頭を思いっきりぶったたいてやった。すると
「ひにゃあ!!!」
と言う掛け声と共に起き出すことを発見したのである。
「うぅ〜痛いよ〜」
「いつまでも寝ているミラが悪い!!ほれさっさと準備して飯食いに行くぞ。」
「分かった〜すぐ行くから先食べてていいよ〜」
「分かった、じゃあ先に行ってるな!くれぐれも二度寝なんかしないようにな!?」
「ほ〜い」
その後、蓮がある程度食べ終わった時にミラが来て一緒に食べ始め30分後には食べ終えていた。
そして宿屋を出ると今日行われる武道大会の開催場所に行った。
「へ〜すごい大きいね蓮!!」
「ああ、まさかこんな大きいとは思わなかった。」
そこには東京ドームを2個分はあるであろう程のでかさの闘技場があった。
さすがは大陸規模で行われる大会である。
蓮とミラは受付で番号が書かれたバッチを貰い控え室に向かった。