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依頼とマスター

あの後宿に帰りライセンス取得の話をナミさんとガンフィールさんにしたら、ガンフィールさんが「それはよかったわね。じゃあこれからお祝いでもしましょうか。」などと言い、お店を閉めてパーティーをやった。

そして翌日、いろんなお店が立ち並ぶなかでギルドに向かって蓮は歩いている。


「なぁ蓮、どうゆうのをやるんだ?」


黒帝が話しかけてきた。


「ん〜そうだね〜できれば簡単でお金がいっぱいもらえるものがいいな。」


「ふ〜ん。でもそんなのあまり無いと思うぜぇ。金をいっぱいもらいたいならモンスターの討伐とかそこらへんの依頼をやったほうがいいと思うけどなぁ。」


「討伐か〜それもいいかもね。なるべく楽なのがいいけどなかったら討伐やって稼ごうかな。」


「ああ、それがいいとおもうぜぇ。」


話が済んだところでギルドについた。


ギィィィ


ドアを開き中に入る。するとマスターが声を掛けてきた。


「ああ、いらっしゃい少年。よく来たね。なんか飲むかい?」


「いえ、お金がないので遠慮しときます。」


そう言うと蓮は、依頼が張ってある掲示板に向かった。


「なにがあるのかな〜」


掲示板に張ってあったのは<ドラゴンの討伐Sランク依頼:150000ソルト!!>や少ないもので<薬草の採取G〜ランク10ソルト>までまさにピンからキリまである。ついでにソルトっていうのは、お金の単位だ。1ソルトが日本円で100円なんだそうだ。ちなみに1ソルトより下はセルになる。1セルは1円と考えれば良いらしい。

・・・色々な種類の依頼があってなににしようか悩むところだ。簡単でお金がいっぱいもらえるやつはないしね。高い奴は討伐だけしかないな〜。どうしようこの際討伐やってみようかな。蓮は一つの依頼書に手を伸ばした。


「じゃあこれや「あたしこれやろ〜」ろう。」


「「え?」」


二人が同時に選んだのはドラゴンの討伐の依頼。同じタイミングで同じ依頼書に触った二人は

両者共その手を離さないで


「手を離しなよ。これ俺が先にとったんだけど。」


「そっちこそ話してよ〜あたしが先だったよ。」


「「む〜」」


二人が譲らないといつの間にか来ていたマスターが


「こらこら二人とも手を離しなさい。破けてしまうだろ?」


と言って二人から依頼書を取り上げた。


「「あっ」」


二人はマスターの方に振り向いた。するとマスターは笑いながら


「本当におもしろいね君達は。で?何をしてたんだい?」


蓮が怒られた子供のような顔をして


「俺がその依頼をやろうとして掴んだら同時にこの人が掴んでそれでどっちがそれを先にとったか言い争いになって・・・」


「ふ〜ん。なるほどね。その話は本当かいミラルーク?」


さっきまで蓮と言い争っていた少女が言った。


「うん。彼が言っていることは本当だよ。」


「そうか。じゃあ話は簡単だな。二人でパーティーを組めばいいんじゃないか。」


そう言うとマスターは手をポンっと叩いて


「じゃあこの話はこれで終わり。さあ二人共戦闘の準備をしてドラゴンを討伐してくるんだ。健闘を祈っているよ。」


そう言ってマスターは二人を店から外に出した。しばらく二人はマスターの行動と言葉に唖然としていた。






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