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あっちもこっちも立たねぇ
マダムは困っていた。
先日イヤリングを失くし、片方は喫茶店、もう一方は雑貨屋の店主に拾われたのだ。
勿論、マダムは自分のものだと主張したが両店主共、「こんなご時世だ、もう片方を持ってこないと信用できん」と主張。
両店舗の間で困り果てているマダムに、みすぼらしい格好の浮浪者が話し掛ける。
「俺と同じだな」
「何が一緒ザマスか!」
マダムの憤慨に、浮浪者はニヤリと笑って答えた。
「俺が職も住処もない理由に似てるよ」
マダムは困っていた。
先日イヤリングを失くし、片方は喫茶店、もう一方は雑貨屋の店主に拾われたのだ。
勿論、マダムは自分のものだと主張したが両店主共、「こんなご時世だ、もう片方を持ってこないと信用できん」と主張。
両店舗の間で困り果てているマダムに、みすぼらしい格好の浮浪者が話し掛ける。
「俺と同じだな」
「何が一緒ザマスか!」
マダムの憤慨に、浮浪者はニヤリと笑って答えた。
「俺が職も住処もない理由に似てるよ」
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