#3 お金のほうは大丈夫なんですか?
少し時間が空きましたね…すいません。
今俺と祐介は女を買いに行く、ということで見知らぬ場所の無人に見える建物の前に来ている。
「よし、じゃあ行くぞ」
祐介が扉に手をかけた。
ガチャッ、と音を立てて扉が開いた。
「おぉ」
と、俺は思わず声が出た、どうやら地下に繋がっているらしく下へと続く階段があった、割と幅とある階段で、2人ぐらいなら余裕で並んで通れそうだ、壁にはランプがついていて明るい。
2人で並んで階段を降りて行くいった。
しばらくすると階段は終わったそこには扉があり、扉の前には人が一人立っていた。
「いらっしゃいませ、お客様お二人のお名前は」
そう言ってきたそいつは、スーツ姿で白髪混じりに髭を生やした執事のような感じの男だった。
「祐介だ」
「達也です」
二人がそう言うと、男は上着のポケットから手帳を取り出しパラパラとページをめくった。
すると男は俺と祐介を交互に見て、
「ふむ、祐介様は以前登録だけして帰られましたね、そちらの方はどちら様で?」
「俺のツレだ」
そう質問に祐介が答えると男は納得したように頷き扉に手をかけた。
「どうぞごゆっくり」
そして男は扉を開けた
そして俺たち二人は中へと入る、中の感じというと床には赤いじゅうたんが敷かれかなり豪華なつくりになっている。
しかし、女などどこにも見当たらなかった。あるのはカウンターが4つほど、3つはすでに先客がいるようでカウンターの向こう側の男のなにやら話をしていた。なんか奴隷市みたになやつを想像していたが違うようだ。
そういえばさっきの扉の前の男が祐介は以前登録したとか言ってたが前に来た時したのだろう、その時ここがなんなのか知った。そうゆうことか、なるほど。
なんて考えてると祐介が
「ほら達也、行くぞ」
と言ってきたので俺たち二人は空いているカウンターへ行った。
「いらっしゃいませ」
そうにこやかに言ってきた店員らしい男はさっきの奴と違って若そうだった。
「女性の購入をご希望で?」
「そうだ」
祐介がそう言った、すると店員は
「お名前と年齢は?」
と聞いてきた、俺らまだ15歳だが大丈夫かな、と思っていたら
「阿部 祐介、15歳だ」
「はい、かしこまりました」
と、余裕でOKだったようだ。
「では、お客様のご予算のほうは?」
店員が聞いてきた、確かに買うものが買うものだけに相当な金がかかるだろう、金あるのか?こいつ?
「そうだな…ちょっと待ってくれ」
そう言いながら祐介はズボンのポケットを確認し始めた。
どうやら金は持ってきているようだ。
そして祐介は
「え〜予算は…」
カウンターの上に手を置き、言った。
「…300円ってとこだな!」
『は?』
…店員と俺の声がハモってしまった瞬間だった。
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